男なら夢をみろ

劇場公開日:

解説

「爆薬に火をつけろ」の共同執筆者、池田一朗のオリジナル・シナリオを「山と谷と雲」の牛原陽一が監督した、裕次郎主演のアクション・ドラマ。撮影も、「山と谷と雲」の横山実。

1959年製作/90分/日本
原題:Dream Youngman Dream
配給:日活
劇場公開日:1959年8月9日

ストーリー

終戦直後の焼跡で、浮浪児の夏雄と健太郎は親友となった。ある日年上の健太郎は靴を盗んで小野寺刑事につかまり、二人は離ればなれとなった。それから十年--。健太郎は小野寺刑事に育てられ、大学の法学部の学生となっていた。小野寺の一人娘由紀と散歩していた健太郎は、街でヤクザにからまれた。その時、ヤクザの兄貴分らしい男が、健太郎を「兄貴!」と呼んだ。彼は夏雄だった。ヤクザのくせに優しい心の持主夏雄を、やがて由紀は好きになった。だがキャバレーの女リエを恋人にもつ夏雄は、清らかな由紀に近づけなかった。小野寺刑事は生活の苦しさから、夏雄の属する雨宮組に買収されていたが、ゴタゴタから彼が同じ汚職刑事の笹塚に射殺されるという事件が起った。夏雄は事の真相を知ったが、雨宮親分のためにも、由紀のためにも、これを口外はしなかった。育ての親を殺され、由紀の心を失った健太郎は姿を消した。それから又三年。雨宮組幹部となった夏雄は、子分の三郎とトラック運送店を開いていた。ある事件の容疑で検察庁に呼ばれた彼は、そこで検察官となっている健太郎に会った。折から検察庁はヤクザ追求にのりだした。雨宮組内部では岩淵組に寝がえる者がふえ、雨宮親分はおびき出されて岩淵一味に殺された。今は、自分とは違った世界で生活している、似合いの健太郎と由紀をいっしょにしてやるのが本当であることを悟った夏雄は、自から由紀の前から消えた。健太郎は検察庁の暴力組織手入の先頭にたって活躍していた。追いつめられた岩淵一味は彼の暗殺を企み、殺し屋吉住をさし向けた。吉住は夏雄をさらって車にとじこめていた。その日に結婚式を由紀とあげることになっている、健太郎を殺した後夏雄も殺し、罪を巧みに夏雄にかぶせて事件を闇にほうむろうとしたのである。だが、必死に脱出した夏雄は、引き金を引く寸前の吉住を射って結婚式席上の健太郎と由紀を救い、自からも吉住の弾丸に射たれて死んだ。

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