男と男の生きる街
劇場公開日:1962年1月14日
解説
「追跡」の熊井啓と、「暗黒街の静かな男」の舛田利雄が共同で脚本を書き、舛田利雄が監督した記者もの。撮影は「アラブの嵐」の山崎善弘。
1962年製作/94分/日本
配給:日活
劇場公開日:1962年1月14日
ストーリー
大阪西成区で、朝倉という画家が殺された。主任刑事北川の追及で有力容疑者松丸が捕まったが、毎朝新聞記者岩崎には何かわりきれないものがあった。朝倉の妹和枝に、朝倉がフランスから帰国の船上で写した写真を見せてもらった岩崎は、朝倉と仲よく並んで写っている女が、殺人現場にいた謎の女であるのを見てハッとした。その船の名は広洋丸。これは岩崎にとって忘れがたい船だ。広洋丸にからんだ密輸事件を追及中、刑事だった岩崎の父は、誤って若い刑事北川の銃弾で死んだのだ。だから岩崎は北川を憎んでいるが、妹の恵美が北川を愛しているのを知って悩んでいた。広洋丸の線を押した岩崎は、松丸がその船員だったことを知り、またあの密輸事件とこんどの朝倉殺害事件が無関係でないことを確認した。北川刑事は松丸を釈放して泳がせることにした。松丸は朝倉のもとへ行ったが、そこにはあの謎の女冴子がいた。冴子は松丸の姉だった。芸者の生活から逃れたいと思っていた彼女を、フランスへ連れていってやろうという男が現れ、冴子もそれに飛びついたのだった。そしてフランス行き、画家、朝倉との宿命的な恋--。それを男に知られて帰国させられ、彼女を追って朝倉も帰国すると、まもなく殺された--。そこに、松丸が殺されるという事件が発生、冴子の身辺も危うくなり、彼女は岩崎にすべてを打ち明けた。彼女をパリへ連れて行った男は密輸業者の坂口、恋のさやあてが発展して、朝倉は密輸をタネに坂口をゆすって、逆に殺されたのだった。そて松丸も。真相を知られた坂口は、岩崎と冴子をおびき出した。北川刑事も坂口の手で殺された。仮面をはいだ密輸団の口から、北川が岩崎の父を殺したのでなく、すべて坂口の奸計であることがった。パトカーの音を聞いた一味は火薬に火をつけた。岩崎は冴子の手をひき、傷ついた北川を抱いて脱出した。岩崎と北川の対立意識はこうして消えた。
スタッフ・キャスト
-
岩崎捷夫石原裕次郎
-
北川始加藤武
-
千野冴子渡辺美佐子
-
朝倉和枝芦川いづみ
-
岩崎恵美南田洋子
-
坂ロ大坂志郎
-
並木浜田寅彦
-
宮島高品格
-
神津長門勇
-
岡野井上昭文
-
松丸平田大三郎
-
岩崎警部稲葉義男
-
社会部々長二本柳寛
-
沖山高原駿雄
-
下里山田吾一
-
伊沢杉江弘
-
竹内河上信夫
-
捜査一課長天草四郎
-
刑事A紀原土耕
-
刑事B東郷秀美
-
刑事C高島史旭
-
西成署刑事A吉田祥
-
西成署刑事B久松成次郎
-
鑑識課員小野武男
-
学芸部記者相原巨典
-
新聞記者A武藤章生
-
新聞記者B久遠利三
-
新聞記者C野村隆
-
新聞記者D八代康二
-
他社の記者川村昌之
-
野球場の男神山勝
-
ホテルの商人鴨田喜由
-
オートバイ屋の小僧神戸瓢介
-
ポンコツA玉井謙介
-
ポンコツB水木京一
-
ポンコツC峰三平
-
ポンコツD柳瀬志郎
-
日東海運事務員小泉郁之助
-
八百屋の小僧近江大介
-
カレーの小僧大川隆
-
警官小柴隆
-
朝倉英原穣二
-
朝倉家の老女中早川名美