王手

劇場公開日:

解説

大阪を舞台に、将棋の世界に生きる若者の姿を描く。原作・脚本は豊田利晃。共同脚本・監督は「鉄拳」の阪本順治。撮影は「あいつ」の伊藤昭裕がそれぞれ担当。

1991年製作/102分/日本
配給:ムービーギャング

ストーリー

大阪・新世界に住む真剣師の飛田と、プロの名人を目指す香山は幼なじみで、対照的な性格でありながらも二人は将棋が取り持つ腐れ縁の仲だった。香山は薬屋の加奈子に想いを寄せていたが、彼女は“将棋オタク”の香山がじれったい。一方、日本海の温泉町に出向いた飛田は、そこでストリッパーの照美と出会い、また想いを寄せる。そんな折り、二人の前に伝説の老真剣師・三田村が現れる。老いたりとはいえど強い三田村に飛田は歯が立たない。そんな中でも借金取りから逃げながら、プロ、アマ問わず真剣勝負に燃える飛田。やがて彼は名人戦に挑むことになる。相手はまだ少年だったが甘くはない。飛田は名人戦にすべてをかけて、平安の本将棋で三田村と再度勝負をする。飛田はようやく三田村に勝ち、遂に矢倉名人に挑む。そして、長時間の勝負の末、飛田は矢倉を打ち崩すのだった。

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映画レビュー

5.0藤井聡太さんと羽生善治さん

2022年10月2日
Androidアプリから投稿

の王将戦が今、行われています。第一局は藤井さんの勝利でした。
今は洗練された印象の将棋界ですが、昔は本当に将棋指しという言葉がピッタリの人がいたようですね。坂田三吉さんとかのイメージですが、升田幸三さんとかもとても印象的な人でした。
赤井さんが「どついたるねん」に続いての主役。通天閣が似合いますね。「どついたるねん」はボクサーそのままの映画でしたから、この作品が役者としてのキャリアを確立した映画といってよいのではないでしょうか。
おもしろいです。

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M

3.0自給自足

2021年5月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 広田玲央名がなんとストリッパー役。日本海まで気ままにタクシーで行って、彼女と一晩を過ごす飛田であったが、とんぼ返りでプロアマ決戦へ。「自給自足」「万国共通」「オーヤンフィフィ」と書いた扇子が笑える。

 手に困ったら反則技を誘えばいい!なんだかうまいなぁ。こんな作戦なんて麻雀に通じるものがありますな。

 通天閣の大きな盤での勝負。そして、ラストはみなの借金帳消しの大きな勝負。ちょっと眠くなった・・・

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kossy

3.0新世界

2020年8月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

赤井英和は「どついたるねん」まんまなキャラでの将棋指し、豊田利晃原作・脚本での初期坂本順治らしいシュールな雰囲気と大阪。

金子信雄と若山富三郎の存在感が際立つ、この二人の大御所起用が効果抜群。

多少のメロドラマ風味は長く感じるが、若き赤井英和の魅力を素のままに活かした役柄と、クセのある脇役陣のコミカルさ、奥深い将棋の真剣勝負を不良的に描いた感覚が興味深い。

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万年 東一
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