アフリカの鳥
劇場公開日:1975年9月14日
解説
アフリカの鳥に大きな夢を託した少年たちの友情を描いた児童映画。脚本は「ともだち」の勝目貴久、監督は「女子大生 モーテル歌麿遊び」の磯見忠彦、撮影は「秘本 むき玉子」の高村倉太郎がそれぞれ担当。(16ミリ)
1975年製作/86分/日本
原題または英題:The African Bird
配給:日活
劇場公開日:1975年9月14日
ストーリー
小学校5年生の強、精一、徹、正明、紀子は大の仲良し五人組。だが、最近は中学受験が近くなってきたせいか、足並が揃わない。父を早く失って母の内職で生活している強は、進学コースのことなど眼中にはないが、徹などは早くも勉強の毎日である。そんなある日、強は多摩川の草むらにアフリカの鳥が巣をつくっているのを知った。そして、そこで熱心な愛鳥家である倉田という青年に会った。その日から強は、アフリカの鳥にすっかり夢中になった。やがて強は「アフリカの鳥・通信」を自分の力で出し、毎日のように川原に出かけた。徹の祖父の忠義は、川原で見る元気な強の姿に会うことが楽しみになった。強の通信は、仲間の一人一人の手に渡っていったが、徹の母、洋子は、勉強の邪魔になるといって、通信を全部強に返しに来た。強はあまりの口惜しさに、思わず徹の家に石をぶつけ窓ガラスを割った。数日後、テストの結果が悪かった徹が強に喧嘩をしかけた。が、徹の母は一方的に強を非難した。その時、忠義は、老いた自分の歩行訓練の手助けをしてくれている強の心やさしさを皆に語るのだった。翌日、徹は学校を休んで姿を消した。だが、強はいつも五人組が揃って遊んでいた神社の裏山で徹を見つけた……。多摩川土提の昼下がり。久しぶりに揃った五人組は、それぞれの鳥篭を持って、いっせいに小鳥たちを大空に放った……。