赤い水
劇場公開日:1963年5月3日
解説
杉浦明平原作を「喜劇 とんかつ一代」の柳沢類寿と山形雄策、山本薩夫が共同で脚色、「忍びの者」の山本薩夫が監督した諷刺喜劇。撮影は「雪之丞変化(1963)」の小林節雄。
1963年製作/99分/日本
配給:大映
劇場公開日:1963年5月3日
あらすじ
うどん屋リキが女房お勝と凉蔭寺の禅恵和尚の仲を疑い、白昼街頭で和尚を突きとばして尻餅をつかせた。そんなニュースが新聞のトップを飾るほど、この東海地方にあるツバメ町は平凡な町だ。町役場では福田町長、福住議長、山口、銀三らの議員たちが財政窮乏のツバメ町振興策を討議したのだが相も変らぬ堂々めぐり。そんな時福住のやっている料亭で地方事務所長の野沢が美人女中ふみ子を口説く苦しまぎれに“温泉境建設案”を口ばしったから、儲け話には目のない連中が早速膝をのり出した。禅恵和尚は寺附近の地代値上げを企んでいたので、借地人達はリキを代表にかつぎ上げ交渉に差し向けた。禅恵もさるものリキを酒と芸者で骨ぬきにし、寺の裏山大師山に赤い水が出ると出鱈目を言って町長や福住を口車に乗せ逆にリキを使って土地買占めにかけずり廻らせた。一方、反町長派の山口や銀三も負けじと大男満州虎を使って買い漁ったから地代はうなぎ上り。町長は新聞記者連を福住に招待して温泉源が発見されたと発表、その宴席で若い記者高石はふみ子をかばって酔漢を投げとばした。この温泉騒動に不明朗なものを嗅ぎつけた高石はくそ真面目に取材を続けたが欲のかたまりのような町民達にすっかりくたくた。そんな彼を知って始めて汚れた自分に気がついたふみ子はたまらなく口惜しかった。ところが、県の試験所が大師山の水を温泉と認めないという報告が入り、町は再び大混乱に陥った。町長は卒倒し、凉蔭寺には土地を売りそびれた農民達がおしかけたが、禅恵は泰然として土地は皆自分がひきとると宣言した。和尚の思惑通り事態は二転三転、代議士や県会議員の口添えで、試験所が方針を変更して再検査するから別の水を送れという通知があった。それは温泉として適格と認めたと同様だ。青菜に塩の町会議場は忽ちバンザイの声に沸き返った。
スタッフ・キャスト
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禅恵和尚伊藤雄之助
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うどん屋利吉八波むと志
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福田町長織田政雄
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福住議長船越英二
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山口磯吉若山富三郎
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銀三大辻伺郎
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下村重吉高村栄一
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河井潮万太郎
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野沢地方事務所長山茶花究
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中野産業課長多々良純
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吉田観光課長小山内淳
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石川書記三角八郎
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浅井書記星ひかる
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ふみ子滝瑛子
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お勝森光子
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こりん中田康子
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松枝村田知栄子
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絹代響令子
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高石記者川崎敬三
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山本先生宇野重吉
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佐藤記者見明凡太朗
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満州虎さん北城寿太郎
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いと子町田博子
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二郎石井竜一
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八百金小杉光史
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川畑南方伸夫
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保母一三浦友子
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保母二大西恭子
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保母三南雲鏡子
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保母四小山優子
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町長夫人平井岐代子
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議長夫人竹里光子
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夫人一橘喜久子
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夫人二新宮信子
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夫人三岡崎夏子
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夫人四日高加月枝
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夫人五有島圭子
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夫人六真杉美智子
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夫人七白井玲子
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宮田此木透
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老農夫伊達正
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後家さん耕田久鯉子
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富農大山健二
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記者一槙俊夫
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記者二原田玄
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記者三早川雄三
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記者四谷謙一
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農夫橋本力
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忍恵当銀長次郎
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乗客高見貫
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議員山口健
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議員丸山修
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議員春本富士夫
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議員花布辰男
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議員河原侃二
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議員酒井三郎
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