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映画「未来予想図 ア・イ・シ・テ・ルのサイン」 未来予想図 ア・イ・シ・テ・ルのサイン 劇場公開日:2007年10月6日
解説 DREAMS COME TRUEのヒット曲「未来予想図」をモチーフに、それぞれの夢を追う恋人たちの姿を描いたハートウォーミングなラブストーリー。印刷会社に勤めるさやかは、大学時代からの恋人・慶太に励まされ、以前からの夢だった雑誌編集者に転職する。その矢先、スペインの建築家・ガウディに憧れて建築事務所で働いていた慶太がスペインへ赴任することになり、2人は別々の道を歩き始める……。
2007年製作/115分/日本 配給:松竹
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2020年12月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
まるで延々とあらすじを聞かされているような映画。2人の出会いからスペインへの卒業旅行、そしてそれぞれの就職、別れ・・・結婚披露宴で新郎新婦の生い立ちや馴れ初めをビデオで流すことが多くなっていますけど、それを第三者が強制的に見せられている気分になりました。ちょっとでも感情移入させるようなエピソードがあればいいのですが、演出・演技ともそれを拒んでいるかのような作りでした。 演技力の無さは主演の2人以外にも原田泰造が酷いし、松坂慶子さえもそれに毒されてしまったように思えました。観客は、ヒロインが困難な就職活動を苦労して乗り切った姿を見たい。仕事の都合で別れなくてはならない悲しさ、そして苦渋の決断をした心理描写を見たい。それなのに淡々と物語が進むだけでは、感情をどこに持っていっていいのやら・・・ただ、友人想いの弓削智久や罵倒する妹の藤井美菜がチョイ役ながら雰囲気は良かったし、目立ってないけど光石研も良かった。 などと文句ばかりつけてもしょうがない。とにかくこの映画は、スペインのロケ地、ガウディのサグラダ・ファミリアを中心とした建築物が素晴らしいのです。また、クライマックスの花火のシーンなどもきっと満足させてくれるハズ。個人的には、路地裏でクラシックギターを奏でるおじさんが好きだ(最初に弾いてたのは名曲「アストリアス」。2回目はわからなかった)。 ドリカムの曲が素敵なだけに、映画の不出来が悔やまれる。もしかすると、ラスト10分くらいを切り取って、PVのような短編映画にしたほうが感動できるかもしれないのです。先週、“ドリカム吉田美和の夫、末田健氏死去”という訃報を耳にしたばかり。彼女の歌声を聴くだけで涙がこぼれてしまいました・・・ 【2007年10月映画館にて】
夢を持ってて、彼女に一途で、誰からも信頼されて、仕事が出来る慶太。一方で、夢や仕事や家族、ケイタとの関係で悩んでるさやか。女の子目線ですね。
2016年5月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
カップルの話しだった。もっと、やんちゃしてたゾッキーみたいなカップルを思い浮かべてたが、映画の様なまじめな感じも悪くなかった。 それにしても、ドリカムの歌は本当に良かった。
スペインのバルセロナ。この街をガウディの建造物抜きで語るのは難しい。だからこそ、一度でもこの街を訪れたことのある人たちは、この映画が提供する数少ないグエル公園やサグラダ・ファミリア寺院のシーンに大いに胸を揺すぶられることだろう。特に、ライト・アップされた寺院は、色彩的にも形状的にも夜空を焦がす花火にも似て美しい。横浜のベイエリアから打ち上げられる花火が、時空を超えて寺院の中空で炸裂するラストに近いシーンは、物語のハッピーエンディングを象徴する。 主役の松下奈緒は、顔の大ぶりな造作で随分と得をしている。目も口も鼻も大ぶりで、20代にも当然見えるし、30代と言われても頷ける。約10年という時の流れを、だから、いともたやすくこなしている。 アイシテルのサインを交し合う若き女と男。夢を見続けることを心から大切に思う女。そして、その女を一途に誠実に愛するがゆえに自身の夢を放棄しようとする男。女はある決断をする、男の夢を実現させるために。この映画では、その決断が全てだと言ってもいい。 寺院の内部で働く石工(加藤)の最初の台詞があまりに唐突でぎこちなく、出版社の編集長(石黒)が、いかにも作り物臭くてイマイチだが、あとは悪い出来ではない。ストーリー性には欠けていても、一つ一つの言葉の大きさが十分に泣かせる。