転校生 さよならあなた

劇場公開日:2007年6月23日

解説・あらすじ

1982年に公開された青春ファンタジーの名作「転校生」を、大林宣彦監督がセルフリメイク。舞台を尾道から信州に移し、ひょんなことからお互いの身体が入れ替わってしまった男女が繰り広げるドラマを描き出す。転校先の中学校で幼なじみの一美と再会した一夫。2人は思い出の場所である水場を訪れるが、誤って水の中に転落してしまい……。オーディションで選出された新人女優・蓮佛美沙子がヒロインを好演。

2007年製作/120分/日本
配給:角川映画
劇場公開日:2007年6月23日

スタッフ・キャスト

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(C) 2007「転校生」製作委員会

映画レビュー

4.0 蓮佛美沙子がとにかく素晴らしい

2025年12月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

YouTubeで、無料映画配信をしていることを見つけて懐かしくなり思わず視聴(結局途中からはU-NEXTで観た)。若い頃撮影地近くに住んでいた自分には、大切な一本。

蓮佛美沙子がとにかく素晴らしい。
初主演だが、この頃からすでに、彼女の女優としての力量や、自然体と時折見せる神々しさとを兼ね備えた魅力がしっかり光っている。

今作、大林宣彦の伝説的名作のセルフリメイクなので、ファンからは、けちょんけちょんな言われ方をしていたと記憶しているが、作品自体は、カットの積み重ねや、あえてのセリフまわし、突拍子もない幻想的な設定、漂うノスタルジーなどなど、素直に大林宣彦らしさが溢れていると思う。

劇中に蓮佛美沙子が、ピアノの弾き語りをして歌う場面が出てくる。彼女自身の歌もピアノも素晴らしいと思って観ていたら、エンドクレジットに高橋多佳子さん(ショパン国際ピアノコンクール第5位)のお名前があってビックリしたのが、今回の収穫。

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sow_miya

5.0 もはや一大叙事詩

2025年12月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

もうこの世界観が好きすぎる。そして劇中、ずーっと流れる音楽が心地良すぎて、たまらなく愛おしい。

見ているだけで、心が優しくなる。小気味いい会話も胸が軽くなる。

最高。

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Koji

4.0 本作は大林宣彦監督のさよならの挨拶だったのです

2025年3月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

転校生
-さよなら あなた

転校生は二つあります
1982年のオリジナル版と2007年版の大林宣彦監督25年後のセルフリメイクの本作の二つです
後者の方には、「さようなら あなた」との副題がついています
前者の方は何が問題なのか今は視聴困難になっています
DVD はだいぶ昔に廃盤になっていて中古が高額で取引されています
配信もオリジナル版はどこにもなく、あるのは2007年版の本作だけが検索ででてくるのみです
尾道が舞台になっているのは1982年版の方で、2007年版は長野市が舞台です
大林宣彦監督がなぜセルフリメイクされたのか、舞台を長野市に変更にしたのかについてはさほどの大きな理由があったわけではなかったようです

ストーリーは、高校生の男女が入れ替わるというのは新旧ともに同じ、新作の設定に対応したドタバタが旧作をなぞります
しかし後半になり、一美が入院してからは、新作のオリジナルストーリーが展開されます

男が女に、女が男に心だけが入れ替わる
考えて見ればトランスジェンダーということです
片方の性が死んでしまえば、それはその人の存在そのものの死だとの問題提起であったわけです
1982年から25年経って世の中が転校生に追いついたということです
本作では、さらにアウティングがその人を死に追いやることもあるとの問題提起もされているわけです

1982年版の転校生が視聴困難だから新作の方だけを観ましたでは転校生を観たことにはなりません
大林宣彦監督の代表作の転校生はやはり1982年の尾道版しかありません
まだの方は視聴困難でも、そこをなんとかしてご覧になられるべきです
そして、本作はその後で是非ともご覧になられて下さい
大林宣彦監督のファンなら絶対に見なければなりません

冒頭に献辞があります、
25年昔の「転校生」の仲間たちとーーー
未来に棲む 子供たちへ


そして最後に
大林宣彦監督のサインとともに、
このような一文で締めくくられます

未来の子供たちよ、ーーー
今も元気で暮らしていますか?と

本作は2007年6月23日に公開され、その10年後の2017年に大林宣彦監督は余命宣告を受け、そして2020年4月10日にお亡くなりになりました
本作の13年後のことでした

つまり本作は大林宣彦監督のさよならの挨拶だったのです

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あき240

4.0 大林マジックが楽しめる!

2025年3月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

大林宣彦が82年に作った「転校生」を2007年にリメイク。ただ、前作と入れ替わる設定だけ同じで、ほとんどオリジナル。

冒頭から、大林マジックで、あれよあれよと映画の世界に入ってしまう。登場人物は皆、いつもどおり大林のバイアスがかかっていて、なんか変(登場人物がちょっと躁状態)。皆楽しそうにイキイキしている。キャスティングがいいのか皆役にうまくハマっている。うまいもんだ。今回もお馴染みの男女入れ替わりのエピソードがちょっとHに綴られる。今回は、小林聡美のように胸が見えるまでいかないが、なかなかエロチック。

結局大林は、元祖「萌え~」系だったのか~と納得(デビュー作「HOUSEハウス」も少女たちの脱ぎッぷりがよかった)。と、スケベ心をもたげながら見ていくと、今回のテーマはシリアス。一方の女の子が不治の病で余命3ヶ月。シリアスでいながらちょっと可笑しく、泣かされる。賛否両論ありそうな結末だが、私はよかった。また同じのを作ってもしかたない。これは、大林宣彦の哲学が感じられる映画。人は死んでも、物語は永遠。なるほど。

入れ替わりも以前のように単純でなく、それぞれの要素が少しづつ残っている。それがまた元に戻り、それぞれへの理解が深化する設定。結局一方が死んでも、一人のなかに二人分行き続けるということになる。なるほど。キルケ・ゴールの言葉で、死に至る病は「絶望」だそうです。なるほど。意外と哲学をする映画でした。

主人公の女の子役の蓮佛美沙子はNHKのドラマ「七瀬ふたたび」などで主演していたが、あまり華のない主人公だと思ったが、この映画では、小気味よい演技で良い。やっぱり演出で役者は変わるもんだと思った。まあ大林の演出はちょっと独特の臭さがあるけど、それが気にならなければ楽しめる映画。劇中で歌う主題歌もよかった。

でもやはり82年の「転校生」のほうが傑作だと、改めて思ったり‥。

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mac-in

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