ブラック・サンデー

解説・あらすじ

 ベイルートの地下組織“黒い九月”は元アメリカ軍士官と結託し、マイアミで開催されるスーパーボールのスタジアムの観客8万人を一挙に殺害するというテロ計画を立てていた。その阻止に動き出すイスラエル特殊部隊のカバコフ少佐とFBI。彼らの息詰まる戦いを描いたサスペンス・アクション。「羊たちの沈黙」で知られるトマス・ハリスのベストセラーを映画化。日本では劇場公開が中止になったいわくつきの作品。

1977年製作/143分/G/アメリカ
原題または英題:Black Sunday

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映画レビュー

3.5 ブラック・サンデー

2026年1月23日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

この映画、本来なら1977年の夏に劇場公開される筈だったのが、何者かから東京都内の映画館への爆破予告が有ったことから、結局、日本では劇場公開が見送られオクラ入りになった曰く付きの作品。その後のTV放映やDVD等でも見逃し続け、なんと今朝、制作から47年の時を経て漸く観ることが出来ました。
脚本がアーネスト・レーマン! 悪役であるパレスチナ過激派組織 "黒い9月"の生き残り組テロリストの男女 (ブルース・ダーンとマルト・ケラー)による米国内でのテロ計画から実行までがリアルに描かれていくのですが、この二人の登場人物の悲しい過去が明らかになって来るので、映画を観ているこちら側は、イスラエル特殊部隊の少佐役でFBIと協力してテロを阻止しようとする主役のロバート・ショーではなく、悪役二人の方についつい感情移入してしまい、やるせない気分になって来るのが、如何にもアーネスト・レーマンならではの脚本の上手さです。同じくレーマン脚本の「ファミリー・プロット('76米=ユニヴァーサル)」のおかしなカップル (ブルース・ダーンとバーバラ・ハリス)とは対称的で、今回は勿論ユーモア一切なしですが、主演がどちらもブルース・ダーンと言うこともあり「ファミリー・プロット」との相似性を感じます。
マイアミのフットボール・スタジアムで、一体どんなテロが行われるのか?モハべ砂漠で事前演習を行うシーンの怖さ、眼で見せて訴える旨さ!ラストは空中戦を展開しながらフットボール・スタジアムに迫る来る巨大な飛行船、その飛行船にぶら下がり宙吊りになるロバート・ショウ。まさしく荒唐無稽としか言いようがないものの、だからこその映画の醍醐味!これも名脚本家レーマンならではで、「北北西に進路を取れ!('59米=MGM)」のラストでラシュモア山のシーンに持って行くシナリオ作りの巧みさと同様に感心させられました。
「スター・ウォーズ ('77米=20世紀フォックス)」以前のジョン・ウィリアムスが聴ける最後の作品でもあり、「タワーリング・インフェルノ('74米=20世紀フォックス/ワーナー)」や「大地震 ('74米=ユニヴァーサル)」にも似たピアノとオーケストラによる純粋な劇音楽に徹したスコアもなかなかのものでした。

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ナオイリ

4.5 【”パレスチナ過激派組織&祖国アメリカに深い恨みを持つ男VSモサド”今作は、スリリングな展開と、ラストの尋常でない緊迫感が物凄いサスペンスアクション大作である。いやあ、凄かったなあ。】

2025年1月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

ー 今作は、実在したパレスチナ過激派組織”黒い9月”と今でも実在するイスラエルの特殊部隊モサドの対決を軸に描かれているが、ポリティカル要素は少なくあくまでもスリリング&サスペンスの娯楽大作として見るのが、良いと思われる作品である。ー

■パレスチナ過激派組織「黒い9月」に属するダーリア・イヤッド(マルト・ケラー)とベトナム戦争で懸命に戦ったにも拘らず捕虜になりベトナム側のTVに無理やり出演させられたために帰国後、冷遇されたマイケル・ランダー(ブルース・ダーン)が、アメリカを狙ったテロを計画する。
 その標的は、全米の注目を集めるアメリカンフットボールの最高峰スーパーボウルのすり鉢状の会場であった。
 それを知ったイスラエル軍特殊部隊モサドのカバコフ少佐(ロバート・ショウ)は、計画を阻止するため、アメリカへ向かう。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・序盤から中盤のダーリア・イヤッドが、米国に8万人を殺傷できる22万のライフルダーツ(フレショット弾)を会場から持ち込む際のスリリングさと、そのために次々に関係した者を容赦なく殺して行く様が、怖いし、スリリングである。

・22万のライフルダーツ(フレショット弾)を、何も知らない倉庫番の男を標的に試すシーンなどを観ると、マイケル・ランダーのPTSDにヤラレテいるとしか思えない狂気性と、冷静に状況を見つめるダーリア・イヤッドを演じるマルト・ケラーの無表情が、コレマタ怖い。

■今作が凄いのは、ヤッパリ何と言っても、アメリカンフットボールの最高峰スーパーボウルの八万人が居る競技場の上を飛ぶ飛行船のシーンであろう。
 本来の操縦士はホテルでダーリアにサイレンサーで殺され、マイケル・ランダーが操縦する中、わざと飛行船に異常があるように仕掛け、一時地上に接近し、ダーリアが運んできた8万人を殺傷できる22万のライフルダーツ(フレショット弾)を船底に取り付けるシーンからの、阻止しようとするカバコフ大佐や米国警察との激しい銃撃戦や、傾いた飛行船が競技場スレスレに飛ぶシーンの観客の逃げ惑う姿。

 あのシーンはどうやって撮影したのかな。競技シーンは、多分本当のシーンだと思うのだがあそこだけ、大量のエキストラで撮影したのかな。

 とにかく劇伴の効果もあって、正に手に汗握る大迫力シーンである。映画館で観たらさぞや凄いだろうなあ。3D上映したら、皆仰け反るのではないかな。
 どこかの映画館で、リバイバル上映してくれないかな、と思った程の大スペクタクルシーンである。

 <今作は”パレスチナ過激派組織&祖国アメリカに深い恨みを持つ男VSモサド”スリリングな展開と、ラストの尋常でない緊迫感が物凄いサスペンスアクション大作なのである。いやあ、凄かったなあ。>

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NOBU

4.5 安田生命ホールで鑑賞

2024年7月29日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

大傑作❗
輸入ビデオ(字幕なし)で見て、まるでストーリーは分からなかったが、それでもクライマックスは興奮した。

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ムーラン

5.0 対テロリスト映画の金字塔‼️

2023年5月20日
スマートフォンから投稿

悲しい

怖い

興奮

これはテロリストを描いた映画の金字塔ではないでしょうか。もうこれは全編を通して凄まじい緊張感に覆われており、ハラハラドキドキ、一瞬たりとも目が離せません。冒頭の"黒い9月"アジトの急襲シーン、銃撃戦から始まってマイアミビーチに至るカーチェイス、そしてクライマックスの飛行船とそれを追撃するヘリコプターによる空中戦など、アクションシーンが本当に素晴らしい‼️特にラストの空中戦は、実際のスーパーボウル会場で行われたロケによる尋常ではない臨場感と緊迫感の中、ヘリから飛行船に飛び移るロバートショウが、トム・クルーズも真っ青の大活躍ですね。目的のためには命も惜しまないテロリストの恐ろしさを見事に演じる俳優さんや、緊張感と殺気の塊のようなロバート・ショウの存在感、ジョン・ウィリアムズの音楽、それらをまとめあげたジョンフランケンハイマー監督の演出まで、全てが超一流です。

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活動写真愛好家

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