ランダム・ハーツ

残念ながら、観客に何を伝えたい作品なのか分からず。おじいちゃんのハリソンフォードに魅力なんてないし、この内容には1ミリも共感できなかった。何じゃこりゃ。

　早速、弁護士チャンドラーの遺族となる下院議員ケイを訪問。なにしろ妻を寝取られた男を演ずるハリソン・フォード。悲しみと困惑が同居して静かに喋るのだ。デイヴ・グルーシンの音楽がまた渋くて、ハードボイルドっぽさを醸し出す。こりゃ、恋愛が進行して、取り掛かってる殺人事件の犯人に殺されるというパターンかなぁ～と期待しつつ・・・だけど内務調査室なんだから、殺人事件なんて追うなよ・・・

　どうしても妻の不倫のことを調べたくてしょうがないダッチ（フォード）。それに反して、今が幸せならいいじゃないのと主張するケイ。議員ということもあってスキャンダルが怖いんだろうけど、元夫と元妻が不倫してた事実のほうが問題だろうな～。遺族同士が慰めあって恋愛に発展するなんてのは自然なんだし。

　しかし、エンディングは非常につまらん！これじゃ単なるメロドラマ。フロリダにアパートを借りていたはずだ！などと、ミステリアスな部分は結局マスコミのネタにされただけ。期待させるだけさせておいて、がっかりさせる作品だ。「共和党支持者に変えてみせる」なんて台詞は印象に残るのに・・・残念。

不倫関係にあった二人に何があったのか
何か秘め事があるのでは…？
しかも重大な何か…！ってくらい引っ張るけど何も分からず。多分無い単に不倫。

もう序盤から終盤まで主人公とヒロインがいつ不倫するのか？！を追うだけのムービー
あー、そろそろ関係もつ？ってフリを何度も見せられる。

中身ない作品でした。

ミステリーかと思ったらほぼほぼ感情と人間関係の移り変わりを辿る話だった。
恋愛も人間関係も恋愛感情も自分の思い通りにならないし予想も回避も出来ないものよね、幸せだけどままならないんだよなあってちょっと感情移入してしまった。ああぁ〜笑
状況から発展した恋愛が最後はプラトニックに立ち戻ったのか？親愛に変わったのか？よく分からなかったけど、｢今度君に電話した時は映画を観に行こうと言うよ｣みたいな台詞は言ってみたいし言われてみたいなあ。