Love Letterのレビュー・感想・評価
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理屈では割り切れないイビツな関係性と感情が描かれている
岩井俊二という監督が深夜ドラマから頭角を現したときの衝撃はよく覚えていて、それが長編映画を撮るというのだから期待値マックスで観に行ったものだが、今思えば、こちらの期待からちょっとズレたものを見せてくれるという意味で、最初からとても岩井俊二らしい映画だったのだと思う。ちょっとズレた、というのは、一般的に思い浮かべるエモさとはちょっとズレているところで成立していることで、なんなら中山美穂のお元気ですかという叫びも、なんかいい顔して見守っている豊川悦司も、ちょっと唐突で理屈では飲み込めないところがあるのに、なんでかクライマックスとして成立してしまうのが不思議でしょうがない。よくよく考えたら初恋の相手と顔が超似てる(というか一人二役なんで同じ顔なんだけど)だけの女性と出会ってすぐ告白した藤井樹(柏原崇)という男はかなりヤバいと思うのだが、そのヤバさをあまり弄ることなく、それでいて美化してるわけでもない宙ぶらりんな塩梅のまま、残された者の物語が進んでいくというのはかなり奇妙な映画ではないだろうか。そしてさらに、これだけじゃ終わりませんよともうひとつ押してくるエピローグが凄い。倫理や善悪では割り切れなさみたいなもの残しつつ、最後になんかちょっとエモさを噛みしめる藤井樹(中山美穂)の気持ちが言葉で説明できない感じも実にみごとである。
中山美穂さん、素晴らしい映画をありがとう!
中山美穂さん主演の名作が4Kリマスター版で劇場公開、ということで見てきました。
映画は基本、劇場で見る主義なので、今まで一度も中山美穂さんの映画を見たことのない私に美穂さんの映画を見る機会が訪れるとは思ってませんでした。
テレビ、劇場を通じて初見です。
なので、中山美穂さんが渡辺博子、藤井樹の二役を演じていることを知らず、えっ?あれっ?と一瞬戸惑いました。
でも、鑑賞後に考えると二役で正解だと思いました。
なぜなら、亡くなった藤井樹はやはり同姓同名の藤井樹のことが大好きだったことがわかったからです。
渡辺博子とのなれそめのエピソードが描かれてないのではっきりとは解りませんが彼女を好きになった理由は藤井樹の面影を見たからのように思いました。
好きな人がいても気持ちを伝えられない学生の頃の思い出は誰にでもあると思います。
図書カードに書き込まれた似顔絵が彼にできる精一杯の愛情表現だったのでしょう。
それにずっと気づかずにいた藤井樹が渡辺博子からの手紙によって学生時代を思い出し、母校を訪問したことをきっかけに偶然にもその図書カードを目にすることになる。
しかもその本のタイトルがプルーストの「失われた時を求めて」ってよく出来てるなあと感心しました。
そして渡辺博子もようやく踏ん切りをつけることができ豊川悦司演じる秋葉とともに人生を歩みだすラストも良い。
藤井樹は過去の自分に対する藤井樹の気持ちを知ることができて温かい気持ちになれたし、二役だからこそ本当に良い結末だったと思える部分がありました。
中山美穂さんの透明感のある可愛らしさ、チャーミングさ、本当に彼女の魅力満載の良い映画でした。
この映画を見れたことに感謝します。
中山美穂さんのご冥福をお祈りいたします。
中山美穂さんを偲んで
まず、この映画は内容的に素晴らしかった。
ストーリー展開や中山美穂さんの演技、酒井美紀さん、柏原崇さんを始めとした子供達の演技、小樽という絶妙なロケーション、そしてグッとくるラスト。
ちなみに豆知識であるが、小樽という街は、運河、ガラス工芸品、坂道が多い街で、港町として北海道の中でも歴史のある街である。藤井樹♀の家は旧坂別邸(きゅうばんべってい)という小樽の指定歴史的建造物に指定されていたが、2007年に失火で消失している。
樹のおじいちゃんのセリフには、語尾が「びや」「べや」となる北海道弁も多用され、北海道で生まれ育った自分にとっては懐かしい気持ちになった。飛行機もいまはJALに吸収合併されたJAS(日本エアシステム)でしたね。
映画の中では、とにかく中山美穂さんから目が離せませんでした。ファンというわけでは無いのですが、同じ時代を一緒に過ごして来た中山美穂さんの美しい姿を目に焼き付けておきたいのです。
正確なセリフとは違っているかも知れませんが、中山美穂さんが山(で眠る藤井樹♂さんの魂)に向かって大声で「元気ですか!」と叫ぶ有名なシーンがありますが、その一連のシーンの中に「たくさんの思い出をありがとう」というフレーズがありました。それはそのまま中山美穂さんに伝えたい一言でもあります。
中山美穂さんがもし今も元気であったなら見ることは無かった映画かも知れないですが、今日この映画を観れてよかった。
中山美穂さん
お元気ですか!!
たくさんの思い出をありがとう!!
あなたは本当に本当に美しかったし、優しかった。
あなたと同じ時代を生きられて本当に嬉しかったです!!
これまで本当に本当にありがとう!!
さようなら、僕らの中山美穂さん。
図書カードの裏の方。
4月21日(月)
TOHOシネマズ日比谷で公開30周年記念「Love Letter」4Kリマスター版を(初見)。
岩井俊二監督の長編デビュー作。
監督デビュー作(もしくは最初に撮った青春もの)というのは、恩地日出夫の「あこがれ」(1966)、出目昌伸の「年ごろ」(1968)、森谷司郎の「育ちざかり」(1967)など(例えが古くてすいません。70ジジイなもんで)みずみずしい感性で良作が多い(個人的感想です)。
岩井俊二は、前述の堀川弘通や黒澤明の助監督から監督になった人達とは時代が違うから大学時代から自主製作映画撮っていた訳だが、それでも中山美穂を主演に迎えて自主製作やTVドラマとは違って、初の劇場用の長編映画を撮るのは嬉しかったに違いない。冒頭のカメラの長回しなどその気持ちが溢れている気がする。
雪山で死んだ婚約者の藤井樹を忘れられない渡辺博子(中山美穂)は三回忌の日に樹の母から小樽時代の中学卒業アルバムを見せられる。名簿にあった藤井樹の小樽の住所を控えて、その住所に手紙を出す。「お元気ですか?私は元気です。」
なんと返って来るはずのない返事が藤井樹から届く。
返事をくれたのは同姓同名の中学の同級生藤井樹♀(中山美穂・二役)からだった。中学時代の藤井樹♂の事を知りたい博子は樹♀と文通を始める。もっと樹♂の事を教えて。
樹♀は、昔の事を思い出して博子に伝える。
中学時代の藤井樹♀(酒井美紀)は、藤井樹♂(柏原崇)と同姓同名で嫌な思いをした事。テストの答案用紙を間違えられた事(樹♂の答案用紙の裏には宮崎美子のイラストが書かれている)。
同じ図書委員だったのに非協力的だった事。樹♂は本ばかり読んでいた事。
誰も読まないような本を借りて図書カードに藤井樹の名前を残すのが好きだった事。
脚を骨折したのに競技会で走ろうとした事。
思い出せば思い出すほど、自分では意識していなかった樹♂の思いに気付く。そして樹♀自身の思いにも。
最後に会った日、引越すと言わずに借りた本を返しておいてと頼みに家まで来た樹♂(借りた本が「失われし時を求めて」)。
翌日、登校して樹♂が引越した事を知る。
何故か怒りがこみ上げてくる樹♀。
博子は、今の彼氏の秋葉(豊川悦司)と小樽に来て樹の家を訪ねるが会えない。しかし、街角で博子は樹♀とすれ違う。自分とそっくりな樹♀に「藤井さん?」博子は声をかけるが、樹は気づかない。人混みに紛れてしまう。
樹♀の家に中学の後輩達が訪ねて来る。以前中学校に行った時、本を整理する時に藤井樹図書カードを見つけるのがブームだと聞いた。あまりに数が多いから。
彼女達が持って来た本は「失われた時を求めて」だった。図書カードには藤井樹の名前が。これは私が代わりに返した本だ。
「裏です」後輩に言われて図書カードの裏側を見る樹。
そこには樹の似顔絵のイラストが書かれていた。これは渡辺博子には言えないわ。
これは30年前だからこそ成立する話である。手紙による文通も今ならメールやLINEで済んでしまうし、ポラロイドを送って写真を撮ってもらう事も無いだろう。
中山美穂が性格の違う二人を演じるのは大変だったと思う。監督も藤井樹のパートを殆ど撮り終えてから渡辺博子のパートを撮ったそうだ。
中山美穂が輝いている。冒頭に書いた青春ものも主人公は輝いていた。そしてその輝きが不滅の魅力を醸し出しているのである。合掌🙏。
おまけ
4月22日に行なわれた中山美穂のお別れの会で岩井俊二監督がお別れの言葉を述べた。
その中で中山美穂について語ったのは、
最初に出会ったのはフジテレビの歌番組の収録中に映画の出演依頼に行った時で「映画はあんまり好きじゃない、やりたくない、苦手なんです」と言われた事。
藤井樹の役をほとんど撮り終えてから渡辺博子のパートに入る時にどう演じたらいいかわからないと心配そうに相談に来た事。
試写室で出来上がった映像を見た時に泣き崩れ、床に伏せたまま立ち上がれなかった事。
「Love Letter」の後、お互いに次の作品をまた一緒に作る気満々だったのに、その脚本が準備出来なかったのは自分の不徳の致すところで、本当に申し訳ないと思っているとの事だった。
もし、脚本が出来ていたら、もう一つ別の中山美穂の代表作があったのかも知れない。
おまけ2
中学時代の樹♂・柏原崇は、今は内田有紀のマネージャー兼パートナーだそうだ。
樹の美穂さん
皆さん、素敵な役を演じきって最高でした
若い二人とらんらんも
ラスト、やはり樹が好きだったのね、樹が
裏の絵が分かったときに
ちょい泣きしてしまいました
映画館で観れて良かったな
キョンキョンも忍さんも喜んでると
合掌
酒井美紀
中山美穂と酒井美紀、顔が似ているとは思わないけれど、それが気にならないほど酒井美紀演じる女子中学生藤井樹が可愛らしかった。特に「ご愁傷様です」の後の笑顔。この映画、イラッとする場面が結構多かった。アキバの男の嫉妬と無神経なところと年長者への失礼な態度(年代や性別、出身地でアキバへの印象は振れ幅大なはず)、不動産屋の親戚の気持ち悪い笑い、祖父と母の救急車を巡るやり取り。だけど、柏原崇と酒井美紀の場面は全て良かった。この二人のキャスティングは絶妙だったと思う。好きだった子にソックリの女性に遭遇してキャラ返上のアプローチとか、藤井樹は藤井樹のことが大好きだったのだなあ。
中学生を演じた酒井美紀さんは初々しくて良かった
岩井俊二監督の代表作の一つなので、いつかは観なければ、との思いでこの機会に観ました。
中山美穂さんが主役で、一人二役。
中山さんが好きな人には、この二役での出突っ張りは嬉しいでしょうね。
後半、主人公の中学生時代のエピソードが増えて、中学生時の主人公役の酒井美紀さんの出番が増えました。
酒井美紀さんは初々しくて良かった。
この映画の何が良いのかあまりよくわからなかったです。
共演の豊川悦司さんの良さはあまり感じられなかったかな。
そもそも、中山美穂さんにこれまでもあまり魅力を感じてこなかったので、この映画でも、その延長線の感想になってしまいました。
雪のように、降り積もる何かが胸に残りました。
中山美穂さん。
ドラマ「ママはアイドル」のイメージが強くて、かわいいけれど演技はイマイチと思っていましたが…。
スクリーンでの美穂さんは、たたずまいで博子さんと樹ちゃんを演じ分けていました。
3年前に亡くなった婚約者の樹さんが自分に惹かれたのは、初恋の同姓同名の樹ちゃんに似ていたからではと涙する博子さん。
ラスト、図書カードの裏にある自分の似顔絵を見て、亡くなった同姓同名の同級生・樹くんの好意を知った樹ちゃん。
それぞれに大切な人を喪失した経験を持つ、魅力的な女性でした。
美穂さんに脱帽です。
港町の神戸と小樽が舞台。
雪が降るシーンが多く、物語と合っていました。
樹くん・樹ちゃんの中学生時代の回想シーンは、ケンカさえ微笑ましく、まぶしかったです。
樹さんの遭難現場である山で、博子さんが亡き樹さんに叫ぶシーンは、胸に迫りました。
今後の博子さん、樹ちゃんに幸多かれと祈りました。
ラブストーリーなのに、なんだか上質のミステリーを読み終わったような気分になります。
スクリーンで観ることができて、満足&感謝です。
ラストシーンに向けた積み上げが最高
ちょうど30年前、1995年に初公開された名作。今回公開30周年を記念して4Kリマスターでリバイバル上映されることになり、観に行きました。私が初めて本作を観たのはごく最近の話で、昨年5月に公開された日台合作の「青春18×2 君へと続く道」の元ネタであることを知り、本作を観るためにU-NEXTの契約をして観たので、当然劇場で鑑賞したのは今回が初めてとなりました。
そんな訳で、ストーリーが分かった上での鑑賞となりましたが、劇場で集中して観ることが出来たこともあり、もう一度目頭を熱くすることに。「青春18×2 君へと続く道」もそうですが、過去と現在を行き来しながら、切ない恋心を表現する1人2役の中山美穂の演技はもちろん、本作が長編デビューとなった岩井監督の脚本や演出も流石の一言でした。
特にラストは秀逸で、中学校の図書委員の後輩たちが、藤井樹(中山美穂)の自宅を不意に訪問し、プルースト「失われた時を求めて」の本を持って来て、その図書カードの裏に樹(柏原崇)が書いた樹(中山美穂)の似顔絵が書かれているのを見つけるシーンは、今思い出しても涙が出そうになるほど非常に印象的なシーンでした。このシーン、2人の藤井樹が中学時代に共に図書委員だったこと、藤井樹(柏原崇)は絵が上手かったこと、樹(柏原崇)が樹(中山美穂)に「失われた時を求めて」の返却を頼んだのが、2人の樹が最後に会った場面だったこと、大人になった樹が中学校を訪れて当時の先生に再会し、さらには図書委員の後輩たちにも会ったこと、その時に図書カードに書かれた「藤井樹」という名前が後輩たちの間で話題になっていたことなどなど、それまでに展開された場面を一気に思い起こさせる完璧なラストシーンであり、本当に最高でした。
勿論樹(中山美穂)が、樹(柏原崇)の遭難した山(撮影は八ヶ岳山麓で行われたらしい)に向かって「お元気ですか~、私は元気です」って言ってる有名な場面も良かったんですが、このシーンすらもラストの盛り上がりに向けた布石のように思えてしまうほどでした。
俳優陣に関しては、中山美穂がパーフェクトな活躍を見せており、昨年突然亡くなられたことが本当に残念でなりません。豊川悦司は、2.5枚目を演じていて、最近のハリソン山中(「地面師たち」)のような気色悪い演技ではなく、ある意味非常に新鮮でした。あと、樹(中山美穂)の祖父を演じたクマさんこと篠原勝之の熱演も印象的でした。
そんな訳で、本作の評価は★4.8とします。
緻密に構成された物語
まず、中山美穂さんが演じる渡辺博子と藤井樹、どちらも非常に魅力的で感動しました。渡辺博子の「お元気ですかー」という台詞には胸を打たれましたし、藤井樹が最後に見せる、嬉しさと照れが入り混じった表情もとても印象的でした。
豊川悦司さんも、巧みに関西弁を操り、一見デリカシーがないようでいて、実は誰よりも深く渡辺博子を愛しているというキャラクターを見事に演じていました。特に「もう、怖い」という台詞には、心に刺さるものがありました。
物語もよく練られていて、非常に緻密な構成だと感じました。渡辺博子から藤井樹へのラブレターで始まった物語が、さまざまなエピソードを経て、藤井樹から藤井樹へのラブレターで締めくくられる展開には、深い感動がありました。
ただ、出演されていた俳優の中には、すでに故人となられた方もいて、鑑賞しながら少し寂しい気持ちにもなりました。心よりご冥福をお祈りいたします。
どーしてこの映画が、こんなに好きなんだろ!ってくらいに好き
似顔絵デッサンの「告白」、なんてのが許されるのはイケメンだけですから。何ら特別な感情を持ってない男子から、そんな事されても「キモッ!」ってなるのがオチだってw
で、ですよ。ラストショットですよ。
皆様の記憶に残り続けるであろう、中山美穂さんの最高の演技ですよ。
図書カード裏のデッサンには、樹(24)への樹(9)の想いが溢れていました。
思わず笑みが溢れ、目を潤ます樹(24)。
博子への手紙は樹(24)の回想の旅。
その旅が教えてくれた、あの頃の本心。
幼かった頃は気づけなかった「恋」が、今、目の前にある。
手元にある。
時を経て戻ってきた、「訳の分からない」本を抱きしめ。
もの言わぬ樹(9)に、鼓動を伝える樹(24)の胸に拡がる暖かさと切なさ。
お元気ですか?
私は元気です。
これですよ。
この物語の透明感や切なさ、あったかさと爽やかさの、ほぼ全ては、このラストショットによって決定づけらてますもん。
って思ってます。
ラブレターを貰えなかった博子と、貰っていたことに気づかなかった樹の二役を演じきった中山美穂さんの、ご冥福を、こころより祈りつつ。
良かった。
とっても。
前略、雪の上より
今更ながら、リバイバルにて初鑑賞。
オープニングクレジットのためだけの無意味な、でも綺麗で印象的な長回しから始まる本作。
長編デビュー作でも、もう既に岩井俊二だなぁ。
しかし、導入部では背景や人物の相関などがビミョーに分かりづらく、少々眠気が…
中山美穂の二役も混乱の原因になりそうだが、意外とそこはそうでもない。
髪型や服装だけでなく、博子の方が声が細いなど“そっくりな別人”として上手く描き分けてたと思う。
ハッキリ言うと雰囲気映画ではある。
あれだけ手紙でやり取りするくらいなら、直接小樽に行って話を聞いたり思い出の場所を案内してもらえよ。
同姓同名を3年連続で同じクラスにするか?
追悼登山はいいが、山に登る服装じゃないし、せめて雪が解けてからにしなさい。
…などといった、脚本や画作りのための作為は感じる。
卒アルから博子が拾った住所が女性の方の樹のものというのも、後になって気付いたが説明不足にも思う。
博子と樹の個別エピソードが有機的に絡んではいない。
それでも「お元気ですか」のシーンをはじめとして、本当に雰囲気がいいのだから参ってしまう。
博子の話だと思っていたら着地は樹(女)だし、総合的に見たら樹(男)の話だったような。
というか、オチがアレな上に樹(男)から博子への愛情を感じる話が無いので、ちょっとモヤる。
秋葉との関係など、余白はもう少し埋めてほしかった。
そして中学のクラスメイトたちは普通にクズ。
他にも思うところはあれど、何故かいい映画を観た気分になれてしまうし、中山美穂が本当に可愛くて綺麗でした。
ちょいちょい笑えるシーンはあったが、個人的に終盤の花瓶さんの「解せぬ…」がツボ。
みずみずしく透明
中山美穂さんの透明感に見入ってしまった。もちろんストーリーも素晴らしく、その謎に引き込まれた。ラブレター、スマホ頼みの現在ではなかなか実際に書く人はいないかもしれない。その手紙を書くという行為が、そのまま相手への想いの強さだろう。
タイトルの「Love Letter」この世とあの世をつなぐ手紙、今と今をつなぐ手紙、見知らぬ人と私をつなぐ手紙、そして最後は過去と今とをつなぐ手紙であった。
出てくる人みんなが善い人。雪のように真っ白な純粋さ。それだけにそれぞれの抱える苦しみがきわだつ。
30年目のラブレター
最近はかつての人気歌手のコンサートにも良く行く。中山美穂も25年5月の千葉のコンサートを申し込んでいたが、当選発表前に訃報が届いてしまった。合掌。これがきっかけではないだろうが、このタイミングでの4kリマスター劇場公開は、再鑑賞したかったオイラには渡りに船だ。
大まかなスジは覚えていたがディテールは失念しており、初見に近い静かな感動を得られた。冒頭の長回しやロングの自転車入れ替わりとか、逆光を上手に使ったシーンなど、岩井俊二は最初から映画がうまい。
ラストシーン、やっぱり男樹が渡辺博子に声を掛けたのは女樹が忘れられなかったんだろうな、という一面幸福で一面悲しくもある回収でした。
あと、音楽のレメディオスがREIMYの事だとは当時は知りませんでした。とてもよかったです。
哀しきリバイバル
公開から三十年記念の公開とは言え、ファンからしたら舞台挨拶でまた素敵な姿を拝めるならまだしも、スクリーンの中でしか会えないなんて。
映画のラストでもう会えない人が自分を好きだったと知り、泣いているのか笑っているのかまさに絶妙な表情で見せるシーン。何度見ても泣いてしまうし、そこにかぶさるモノローグも最高。
素敵過ぎて、言葉にならない
第69回キネマ旬報日本映画ベスト・テン第3位。
Netflixで鑑賞。
言葉にならないくらい素敵な映画だ。珠玉の名作と云う言葉は本作のためにあるのだろうなと、誇張無しでそう思う。監督の瑞々しい感性に溢れた映像美が、人の繊細な想いを切り取って心を揺さぶる。ウォン・カーウァイ監督の映画に似ているなと思った。少なからず影響を受けているのかもしれない。
中山美穂の美しさに心を奪われた。昨年鬼籍に入られたことが信じられず、また残念でならないと改めて感じた。雪景色の中に立つ姿がなんとも儚げで、思わず守ってあげたいと云う衝動に駆られる。中山美穂のプロモーションビデオのようだ。
中山美穂が二役である必要があるのかとはじめは疑問に思っていたが、そのことが伏線として効いて来る展開が見事でハッとさせられた。答えがはっきり描かれないので想像力を掻き立てられ、様々な解釈を促すのがニクい。そして、切ない。
取り敢えず、小樽に行きたくなった。
中山美穂さん可愛さ💓爆発
やっとわかった、(何回観て言うか?)
中学生の藤井樹という同姓同名の男女2名いた。
俳優は柏原崇さんと酒井美紀さん。
成長して男の藤井樹(柏原崇)は渡辺博子(中山美穂)と
婚約するが、山で遭難。
その三回忌法要から話が始まる。
豊原悦司さんが苦手でなぜ出て来るの?と思ってた。
光石研さん、わっかい❗️
加賀まりこさん美しい。
中学生の女子制服のスカート長い。
だけど、同姓同名を同じクラスにするのはあり得ない。
入学前に分けるし、必ず別のクラスにする、普通。
だから、作者のお話作りで当然エピソードも出て来ない。
図書室のは別。
ファンタジー❣️
柏原崇さん、イケメンやなぁ。
酒井美紀さんも可愛い🩷
自転車置き場の風景、懐かしいな。
自転車のペダル回して灯り点すとは!中坊やな。
中学生時代を思い出す作品。
風邪を拗らせた父が亡くなった藤井樹。
風邪は怖いです。
吹雪🌨️🥶、こんな時北海道はかなんなぁ。
北海道の山々、大自然という感じ、奈良のとまた違う。
お祖父ちゃん役篠原勝之さんだった。
❓どちらの中山美穂さんが好きか?と聞かれれば、
最初から藤井樹の方です🩷
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