Love Letterのレビュー・感想・評価
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遠い昔の記憶、それは記憶でなかったかも
過去に見たと思っていたけれど、いま見てみると、初見のような気がするような・・・
ノスタルジックで身近に感じる内容ながらも、かなり入り組んでいて、想像できそうで神懸かっているような創造性を感じるから、しばらくしたらまた忘れてしまいそうになるのかもしれない。
いま見て率直につまらなかった。なんでこの作品に惹かれていたのか、そう錯覚していたのか─
汚れないものを、中山美穂や酒井美紀などに感じ取ったためなのか、あり得ないほどのロマンチックなピュアな恋への憧憬なのか─
何度も見ていると、幻想的なストーリー中にかなり無理があるところや変に思うところを見いだしてしまって、神々しく見えていた作品は幾千万の星々の中にとけ込んでいく。吹雪の中、高齢者が病人を背負って何十分も走れきれるとは思えないし、そもそもの設定に疑問しか感じない。そうなってしまった自分自身にもなんだか苛立つし、キレイな作品だったけれど、いまはもう・・・といった感じ。
愉しいことは共有しやすいが、哀しみは共有しずらいのだ・・・
死んでしまった人のことは早く忘れるに越したことはない。
それは周りを不幸にもするし、自分をも不幸にしてしまう。
人の哀しみは千差万別だからだ。
そう簡単には「あんたの気持ちはわかるが・・・・・」などと軽々しく口にすべきではない。中山美穂はどうでもいいが、豊悦は素晴らしいの一言。
寛大な気持ちも持ち合わせてはいないような間の抜けた風情を醸し出しながら底抜けに女を愛する男を見事に演じ切っていた。時々死んだ男に対して嫉妬するシーンには胸が詰まった。女は哀しみの最中にいる状況に酔いしれ我が身を憐れむだけ憐れむ存在であることを上手く演じることは紛れもない事実だったけれど、じめじめとしたリアルさには程遠い気がした。だから、安っぽい上っ面だけで生きて行けそうな女にしか見えない。
これは、監督の責任なんだろう。たぶん。
岩井俊二監督デビュー作
ヒロインの溢れる感情に、心が満たされる佳作
今更ながら「ラストレター」の予習のために、Gyaoで鑑賞。
博子の切なさと、樹の甘酸っぱい思い出が交錯する、愛らしい映画。
岩井俊二の劇場用長編映画監督第1作であり、比較的初期の作品なだけあって、初々しさで満ちてました。
中山美穂や酒井美紀を、美しく捉える手腕は流石。
博子が山に向かって叫ぶシーンも、樹が相手の想いに気づくシーンも、スクリーンから溢れる切なさや気恥ずかしさに、心が満たされました。
ただ、ストーリーの起伏の少なさと、博子だか樹だか時折わからなくなる感じに、若干モヤりました。
ヒロインと同世代で観ていれば、もっと感銘したかもしません。
おっさんになるまで、観そびれてすいません。
いつか雪山とあの本に挑戦を
きれい。
「お元気ですかー、あたしは元気でーす」
・事故で婚約者の藤井樹を亡くした渡辺博子(中山美穂)は、今はない樹の住所に手紙を書いたら同姓同名の中学の同級生藤井樹(中山美穂)に届いた縁で文通が始まる
・少女漫画のように風に揺れるカーテン越しの藤井樹(柏原収二)
・同姓同名ゆえ何かとからかわれるふたり
・というかテストの答案を間違えて受けとったり、図書カードに似顔絵かいたり、下校中に紙袋被せるイタズラしたりと見れば見るほど藤井くんは藤井さん(酒井美紀)のこと好きじゃ~ん
・自転車置き場で幽霊のように佇む鈴木蘭々
・ブルマやペンフレンドという文化の懐かしさ
・中学の時好きだった子に似てたから博子を好きになったと知った博子の心情は複雑であろう
・淡い青春ではあるけど別に純愛ではないでしょ
邪魔せんときぃや、今いっちゃん良いとこや。
久しぶりに。
真実は残酷でした
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