パピヨン(1973)

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劇場公開日:

解説・あらすじ

無実の罪で13年間の刑務所生活を強いられたフランスの作家アンリ・シャリエールの実話に基づく小説を、スティーブ・マックィーン&ダスティン・ホフマン主演で映画化。自由を求めて執念の脱獄にかけた男たちの姿を描く、バディ冒険ムービーの名作。

胸に蝶の刺青を持つ金庫破りパピヨンは、無実の罪で南米フランス領ギアナの監獄に送られる。移送中の船の中、パピヨンは天才偽造職人ルイ・ドガと知り合う。ほかの囚人たちに襲われていたドガをパピヨンが助けたことがきっかけで、2人は絆を深めていく。たどり着いた流刑地の監獄では、劣悪な環境と苛酷な労働が待ち受けており、囚人たちは次々と命を落としていく。当初は脱獄意思のなかったドガも、生命の危機を前に気持ちが揺らぎ、パピヨンもついに脱獄を決意するが……。

マックィーンがパピヨン役、ホフマンがドガ役をそれぞれ務め、死が目の前に迫る過酷な監獄島で、危険な脱獄に挑みながら信頼関係や友情を育んでいく男たちを演じた。監督は「猿の惑星」のフランクリン・J・シャフナー、脚本は「ジョニーは戦場へ行った」のダルトン・トランボと「コンドル」「キングコング」のロレンツォ・センプル・Jr.、撮影は「タワーリング・インフェルノ」のフレッド・コーネカンプ、音楽は「エイリアン」のジェリー・ゴールドスミス。

1973年製作/151分/G/フランス・アメリカ合作
原題または英題:Papillon
配給:東京テアトル
劇場公開日:2025年1月31日

その他の公開日:1974年3月16日(日本初公開)、1977年5月

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第31回 ゴールデングローブ賞(1974年)

ノミネート

最優秀主演男優賞(ドラマ) スティーブ・マックィーン
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映画レビュー

5.0名優そろい踏みで、圧巻されました…

2025年5月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

知的

子供の頃、日曜洋画劇場かなにかで、見た記憶がある。

最後のシーンで、ドガが、飛びこまずにいたことが理解できなかった。
なんて臆病なドガと…。

でも、今ならよく理解できる。
確かに臆病かもしれない。でもそんな言葉でひとくくりにできるほど単純ではないのだ。
2時間半を超える長い物語を堪能した後では、軽はずみなことは言えないのである。

パピヨンはそんな親友(盟友、同志)の気持ちを痛いほど理解し、ゆっくりとドガを抱きしめる。そして、すぐに断崖絶壁を飛び降りる。

この余韻…。ただただ感動である。

さすがに古さを感じる演出や、今では決して許されることであろう表現があったが、
映画が自由であった時代を感じさせてくれて、古臭ささえヨシと思えてしまう。

一週間限定の上映とのことだけど、延長してもっと多くの人に見てもらいたいと切に願う。

特に、今の若い世代の人に見てもらいたいと思う。
自由が溢れている現代は、実は不自由な世界であると感じてしまうかもしれない。

コメントする 2件)
共感した! 3件)
うさぎさん

5.0陰惨な話のなか、抜けるような真っ青な海と空の美しさの印象的。もう一人の主役かも知れません。

2025年5月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

興奮

目黒シネマさんにてフランクリン・J・シャフナー監督、スティーブ・マックイーン×ダスティン・ホフマンの2大スター共演『パピヨン』鑑賞。

『パピヨン』(1973/フランス・アメリカ/150分)
本作品は『荒野の七人』(1960)、『大脱走』(1963)、『タワーリング・インフェルノ』(1974)など60年代~70年代のトップ俳優スティーブ・マックイーン。そして『卒業』(1967)、『真夜中のカーボーイ』(1969)、『わらの犬』(1971)でスターダムを駆け上がったダスティン・ホフマンのWキャスト。
監督は『猿の惑星』(1968)、『パットン大戦車軍団』(1970)の名匠フランクリン・J・シャフナー。音楽はジェリー・ゴールドスミス、脚本は『ローマの休日』『スパルタカス』、そしてトラウマ級の傑作『ジョニーは戦場へ行った』(1971)では原作・監督も務めたダルトン・トランボと、改めて超豪華な布陣に驚嘆。

ストーリーは実話の脱獄話。
仲間の裏切りによって終身刑を宣告され強制労働のためフランスから遠路、南米ギニアに島流しされた主人公パピヨン(演:スティーブ・マックイーン)。
彼が刑務所で知り合った偽札作りの天才囚人ドガ(演:ダスティン・ホフマン)との友情を育みつつ、彼の助力を得ながら果敢に脱走を図るがブローカーの裏切りに遇い失敗。
暗闇の独房で2年、そして2度目の脱走にも失敗してさらに5年。
暗闇のなかで半狂乱、虫を食べてまでも生きながらえ、すっかり白髪も生え老いて変わり果てボロボロの姿になっても、自由を獲得するため、3度目の脱走を企てる主人公は、『大脱走』のカッコよさとスマートさとは一転、2枚目トップ俳優がここまで全てをさらけ出し鬼気迫る演技をやるのかとのけ反るほど名演。
演技面ではマックイーン主演作ではベストアクトではないでしょうか。暗闇のなかでも妖しく輝くマックイーンの青い瞳にも魅了されます。
友人ドガのダスティン・ホフマンのパピヨンを見つめる優しい眼差しも実に良いです。

パピヨンとドガの友情譚、脱走中に仲介役の裏切りに遇いながらも、原住民、ハンセン病患者、シスターなどに助けられるハートフルなエピソードも印象深く、さすがダルトン・トランボの脚本。音楽もメリハリがあり、アクションシーンで一気に躍動させる劇伴はジェリー・ゴールドスミスの真骨頂ですね。
そして陰惨な話のなか、抜けるような真っ青な海と空の美しさは印象的。もう一人の主役かも知れません。

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矢萩久登

2.5最後の最後の最後に何???

2025年5月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館、TV地上波

怖い

興奮

ドキドキ

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AMG_A45S

4.0「大脱走」のヒルツ米陸軍大尉に劣らぬ執念

2025年3月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

怖い

興奮

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ねこたま