博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったかのレビュー・感想・評価
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名作!
R攻撃・・プレイボーイ誌を読みながら飛んでいたB52のパイロット。攻撃目命令なんて受けたこともないのに、いきなりの核攻撃指令である。ソ連が攻撃を仕掛ける前に先手を打てという被害妄想によって、リッパー将軍の越権行為によって下された作戦。タージトン将軍は早速ペンタゴンに赴き作戦会議で発言する・・・
一方のリッパー将軍。核攻撃戦闘機を呼び戻す暗号を知っているのは彼だけなので、マンドレークが必死に聞き出そうとする。しかし、大統領側からもリッパーの基地を攻撃するよう指示があり、リッパーは死に混乱に陥り、暗号を解析したマンドレークが拉致される。電話線も切られてしまい公衆電話で大統領に電話をかけるところでは笑わせてくれる。なんとか暗号を伝えたものの、一機だけが連絡取れずに攻撃目標にまっしぐら・・・
マンドレーク大佐、大統領、ステレンジラブ博士の三役をこなすピーター・セラーズ。最後の博士が言う「地底生活」。ばかばかしいけど、その後の核戦争後を描いたSFでは必ず登場するんだから、この映画が残した功績は大きいのかもしれない。まぁ、その前に、ソ連大使がそれをも阻止しちゃうけど(笑)
過度のストレス下に置かれた人間の狂気が本当のテーマ
1962年のキューバ危機は核戦争一歩手前に行った
本当に核戦争が明日にも起こると覚悟した日が有ったのだ
死の恐怖への興奮が本作を産んだ
その興奮は狂気の形としてブラックユーモアの喜劇として形を成したのが本作だ
偶発核戦争の危険を具体的に告発するものではない
怖かった、忘れられない恐怖だったと
核戦争を巻き起こすのは狂気しかないはずだと
人類は狂気に巻き込まれることなく冷静になれとのメッセージ
それが本作だ
キューブリック監督は皮肉を効かせて見事にテーマを際立たせて見せてくれる
だが、そこまでの映画だ
非現実的な世界破壊兵器を持ち出して思考停止するのだ
つまり人間の狂気がテーマなのだ
偶発核戦争はそのための舞台にしか過ぎない
過度なストレスの末に狂気に至る物語として観るなら一級品の名作だろう
誰もが正しく、誰もが正気で、最高の知能で考え抜かれた仕組みであっても、それ故に逆に破滅への歯車を誰も止められない恐ろしさ
それをみたいのなら、シドニールメット監督の未知への飛行を観るべきだろう
未だ力強い名作
ブラックユーモア、シュール作品であって、 爆笑するような笑いどころ...
核抑止論の脆弱性を説いたブラックコメディ
偶然が重なり、本来抑止力であった核兵器による攻撃とその報復で米ソが滅亡するまでを示唆したブラックコメディ。
モノクロ映画ながら最後まで飽きずに楽しめた。
21世紀を生きている自分ですらとても他人事と割り切れず、薄ら寒さを感じてしまったクライマックス。
冷戦時代真っ只中の1964年に作られたことから想像するに、劇場公開当時このブラックコメディを笑って見れた人間は殆どいなかっただろう。
全編に流れるシニカルさと痛烈な社会批判の姿勢はキューブリックならではという他ない。
核攻撃後の地下シェルターでの生活を雄弁に語るストレンジラブの狂人っぷりも印象的だ。
核攻撃のボタンを押すのは人間には荷が重すぎるし、何より不確実性が伴う。
ならば自動報復システムにしよう…という発想は現代にも通じる問題だ。
「映画はフィクションであり、現実には起こりえない」
このテロップが意味するのはむしろ逆で、キューブリックは
「現実はノンフィクションであり、実際にも起こり得る」と言いたいんだろう。
シャイニングにおける「REDRUM」の文字と同じ。
映画とは現実の映し鏡なのだから。
同じ監督ならあまり好きでは無い方の映画
ちょっと頭のネジが外れた人たちが、地球を破滅させるまでの話。ンフフ、と軽く笑える感じのシーンが多いが、時代背景を深くしれば知るほど、もっと面白く感じるだろうな
正直笑いどころ良くわからなかったけど
ひゃー
タイトルなし(ネタバレ)
米ソの戦争を皮肉った表現でユーモラスに撮ってますね笑まさにブラックユーモア
解説見てて色々納得
キューブリックの戦争に対する馬鹿馬鹿しいと思う気持ちみたいなのがこの映画を作るきっかけになったんだなぁ
ソ連は緊急時でもスパイしちゃうし、
軍人は戦争したい欲すごいし、勝ち負けに拘るし
生き残る人間の選別しましょうとか
2000万人の被害で済むんですよ!!とか犠牲者数の比較とかして何なん笑
あほらしいって思わせるのがこの映画の目的なのかな
博士が立ったのは笑った笑
お前立てるんかい!!
米ソの滑稽なやり取り
文系映画
この風刺、核を落とされた日本人のこの絶賛っぷりはなんともとっても複雑な気もするんですよね
キューブリックwktk
オチはパッケージの裏に書いてありましたw
そこからどうするじゃなくてそれでおしまい
だから全く話を知らない人は裏読んじゃだめ
そしてユーモアであってコメディじゃないよ
リッパー将軍のフルネームがジャック・リッパーだったりねwすごい名前w
まぁ彼は基地内の基地外とされています
そしてなにより一番の見どころは
ピーター・セラーズの一人三役!!!!!!!
これは鳥肌物◇
知らずに観終わっちゃった人は絶対にもう一度みるべき
天才、よりも奇才、もしくは鬼才
そしてこれは、白黒作品なのでキューブリック独特の色彩観がみれなくて残念
理由は諸説あげられますが、B52との兼ね合い説が一番有力なところでしょうか
あと、B52のBGMのジョニーが凱旋するとき
いいですね、
大好きです
でもね、
映画はほんとにすばらしいです、ほんとに。
キューブリックは神だと思ってます
…けど
この風刺、核を落とされた日本人のこの絶賛っぷりは
なんともとっても複雑な気もするんですよね
イギリス映画
監督 スタンリー・キューブリック
出演 ピーター・セラーズ
ジョージ・C・スコット
●シュールなブラックコメディ
Ridiculously long title
These days I started watching Kubrick films and heard from people such as film critics that most of his films are really weird but brilliant , which makes me watch them , I watched Clockwork orange first and not bad and his film that I watched at last was "Dr Strangelove or : How I learned to stop Worrying and Love the bomb" it's about a struggle between the United States Air Force and Soviet Union , it takes passing shots at numerous Cold War attitudes so lots of black humour are cracked in the film against the war Well the ending would make us think it over a little but actually there was an alternative ending ... one was scrapped due to ... I don't wanna spoil the story , just try to watch it at least once !!! Hope you guys will enjoy it :-)
風刺映画
キューブリックのコメディ
ブラックコメディ?
ブラックコメディと聞いていたので、笑えるものとして観たけれども、笑えるシーンは無かったかなぁ?
オープニング映像と音楽とフォントのセンスは素晴らしかった。
こんなフォントがボトルに書かれた韓国の飲み物があるが、
今の時代におしゃれだ人気だとされているものは、とっくの昔にあったりするんだなと思った。
ここのレビューを読んでから、ピーター・セラーズが1人三役をやっていると知りました…。
最後にソ連の大使が時計を弄っているのは何故なのか分かりませんでしたが、あれも小型カメラなのですね。
死の灰がばら撒かれた時点で、外に出られないからスパイ行為は意味をなさないと思いますが、それだけ混乱していたんだと捉えました。
その後にパイ投げのシーンがあったらしく、それがあったら大使が何をしていたのかはっきり分かったのになあと思いました。
別所で読みましたが、博士が最後に立ち上がったのは、「私も歩けるからシェルターへ入る権利がありますよ」というアピールではなく、敬愛するヒトラーの理想国家がいよいよ実現するということに興奮して、思わず立ち上がってしまった、という意見に賛同します。
歩行能力の有無に関係なく博士はシェルター入りできるだけの知識学力があると思うので…。
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