日本の夜と霧
解説
日米安全保障条約の改定・批准に反対する安保闘争を舞台にした、時代背景色の濃い作品。霧の深い夜、新安保闘争で結ばれた新聞記者・野沢と女子学生・玲子の結婚式が行われていた。しかし、逮捕状が出ている全学連の学生・太田が突然乱入し、国会に向ったまま消息を絶った学生・北見の謎の失踪事件を叫び始めた。そこから、当時の学生運動の陰に起こった様々な事件が暴露されていく。上映4日目にして打ち切りとなった作品で、浅沼社会党委員長刺殺事件、安保闘争直後の世相などにより、再上映にも3年の歳月を要した問題作。大島監督はこの上映中止に抗議し、松竹を退社した。
1960年製作/107分/日本
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