2001年宇宙の旅のレビュー・感想・評価
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キューブリックは天才
午前10時の映画祭にて鑑賞。宇宙、AI、キューブリックは未来を見てきたのか、、、劇中会話もなくbgmと表情、映像のみのシーンが非常に多い。さはには内容も非常に難解でキューブリックにしか真には分からないだろう。こんな発想できるのはキューブリックしかいない。
オリジナルサイズで観ることは叶わないか
午前10時の映画祭にて鑑賞。
テレビでは何度か観たが映画館で観たいと思い鑑賞した。正直、あまり期待せず、途中眠いだろうなーと思って行ったが、だいたい正解でした。
そして初めて映画館でのインターミッションを経験。5分は短すぎ。座席で伸びをするのみ。
冒頭と終盤はダラダラ長い印象。ストーリーも意味不明。何か解釈を差し挟むべきかもしれないが、特に無い。
置いてけぼりを楽しんだ感じか。
宇宙なので音も無く人が死にスリリングなシーンが展開する恐怖。コンピューターの暴走は恐怖と共に将来への警鐘でもあるだろう。
インターステラの方が娯楽作として何倍も楽しめるが、元祖とも言えるこの作品は文化財的価値が大きく、楽しめる映画だ。
ただパノラマサイズで観れた人がうらやましい。普通の映画館ではやはり無理なのか。どこか地方自治体がパノラマや大型映画専用のシアターを作ってくれないかな。
上映されると必ず見に行く映画はこれだけです
最初に見たのは中学生の時、記憶が正しければ1969年です。東京まで見に行きました。
2回目は大学生の時で1979年
3回目は1980年代の後半
4回目は2001年
5回目は2015年頃
そして今回2021年です。
映画館で3回以上見た映画はこれだけです。
最初に見てから50年以上が経ちますが、未だに私の中では一番の映画です。
難解な映画だと言われておりますが、そんなことはありません。
キューブリックは”どう解釈しろと”言っていないように思うので、自分なりに解釈すれば良いだけのことです。
私の解釈です。
もし神や仏に形があるのであれば、映画の中に出てくる黒い石碑が一番近いのだと思います。
今までのインターバルからすれば、また10年くらいしたら上映されるでしょうから、生きていたら映画館に見に行きます。
映画の枠組みの再認識
芸術の域に達した名作
一生理解できないくせに時々観たくなる(笑)
子供の頃から何度も観ている映画だが、いつも答えを出せないでいて、...
子供の頃から何度も観ている映画だが、いつも答えを出せないでいて、2001年までに答えを見つければいいやと思っていると、いつのまにか2001年を迎えて5年が過ぎた。何しろ最初に観たときは小学生である。これは完全に人類の祖先猿の映画だと思っていた。フロイド博士がテレビ電話で娘と会話しているシーンで「欲しいものは?」「猿」と答えるのを当てたことに満足していたのだ。
伝染病説が多数を占める中で、月の探索を始めた宇宙飛行士たち。猿が見つけたモノリスをここでも発見するぞという予想もできたのですが、「するとあの猿たちは月に住んでいたのか?」とずっと悩んでいたものだ。
18ヶ月後、木星有人飛行計画ではHAL9000。故障したことがなかったのに故障の予知を誤ってしまう。フランクとデイヴが相談しても、ハルは読唇術を使うほど優れているし、コンピュータの恐ろしさを痛感しました。船外活動しているフランクを飛ばしちゃうし、コールドスリープ隊員を殺しちゃうし、きゃーです。
ラストのシークエンスでは、宇宙空間を彷徨い、豪邸で食事している老人・・・デヴィッド・ボウマン船長本人に出会い、それが彼の目線となり、ベッドに横たわる更に更けた老人を発見、そして目線がまた彼に乗り移り、やがてスターチャイルドとなる。そして目の前にはあのモノリスが不気味に立っている。この10数分間が面白いんだけど・・・
最近高画質のバージョンが話題になっていますが、まだ見てない・・・8Kの環境を構築するのも面倒だし金もない・・・
所詮、ヒトはヒト
何が何だか
2001年を過ぎてもなお未来を示唆する映画
なんとも不思議な魅力がある映画
モダンアートのような特撮大作
1968年公開作と知って驚く。技術も内容も斬新。人物の描写より状況の描写に圧倒的に重点を置いており、セット、画面の構成や色彩の美しさに目を見張る。
ストーリーは観る人の想像に任されている。ツルッとした黒い大きな石柱が現れると人類の歴史に何かが起きる。登場人物があまり喋らない。そんな中、第三幕ではAIだけが饒舌になっていき、恐怖感が醸される。そして有名なラストの画面。
徹底的に無駄を削ぎ落とすことで社会へのメッセージ性を際立たせる、現代アートのような作品だと思った。
理解できない
体感する映像
NHK BSに「アナザーストーリー」という、一つのテーマについて、その舞台裏や真相を掘り探る1時間のドキュメンタリー番組があり、しばらく前に本作を取り上げ、その制作の舞台裏と後日譚をまとめていました。
本作には苦い思い出がありトラウマがあります。学生時代の数十年前、いっぱしの映画通ぶって、当時既に映画史上に残る名作とされていた本作に臨みましたが、さっぱり意味が分からず、まるで歯が立ちませんでした。
テレビ番組を見て、改めて正対してみようと思い至り、数十年ぶりに観てみました。
やはり原題にある“Odyssey”が示す通り、本作は、「知的仮想体験する宇宙旅行」というべき、言わば芸術的映像作品であって、映画作品ではないというべきでしょう。
私にとって「映画」とは、スジ・ヌケ・ドウサという映画の三要素により構成される映像作品ですが、本作にはスジとドウサが完全に欠落しています。
その一方で、ヌケによって観客に宇宙旅行を「知的仮想体験」させるために、徹底的に作者の目指す完璧を追及し尽した成果が見事に結実していると云えます。鬼才スタンリー・キューブリック監督と稀代のSF作家アーサー・C・クラークが、互いの理想を切磋し衝突させて研磨し尽した相剋による、将に奇跡の産物です。
技術的には、美術(Production Design)、視覚効果(Visual Effect)、音響効果(Sound Effect)の各職人たちの、持てる技の粋を究めた発露が錯綜して相乗作用に励起させたと思います。
作中に挿入される「美しく青きドナウ」の、文字通り美しく、実に耳に心地良い流麗な旋律は、軽快にして見事に蠱惑的で官能的であり、「ツァラトゥストラはかく語りき」の荘厳で重厚な旋律は、古典的にして見事に先鋭的で前衛的です。
私には、今回は、半世紀前の大阪万博の多くのパビリオンで上映されていた諸々の抽象映像を想起させるものでした。
もはや本作は、映画としての構成や制作意図を論じる作品ではなく、視覚と聴覚を120%鋭敏に張り巡らし、ただ体感すればよいものです。それは、恰も美術館で絵画や彫刻を鑑賞するのと同じです。
そう、将に本作は「観賞する」対象ではなく「鑑賞する」作品であり、「体感する」映像だということです。
ピクサー映画WALL:Eの中にオマージュが多いということで鑑賞。私...
映画史上の最高作
「SF映画の金字塔」が本作の枕詞(まくらことば)になっていますが、それにとどまらず、映画史上の最高傑作であり、更には人類文化史上の大遺産でもありましょう(!)。
1968年4月の初公開時、テアトル東京の大画面に圧倒されながら観終わって、今、目の前に映っていたものが本当に映像に過ぎなかったのか信じ難く、金縛りにあったように身じろぎも出来ずにおりました。
翌年(1969年)の3月に凱旋興行と銘打って、同じテアトル東京で再上映があり、自由席・入れ替え無しになったこともあって、そこで更に3回は観ましたっけ。
(もう時効だから言いますが、この時、オープンリールのテープレコーダーを持ち込んで全編録音しちゃいました。ヴィデオは勿論、カセットも普及する前の時代。そのテープでも、音だけを繰り返し聴いたものです)
以後、2番館、3番館と落ちて来るたびに東京中の映画館を回って観続け、その年だけで23回は鑑賞しています。途中からはカット数をかぞえ出し、ついには絵コンテを描き……。
私的なことはどうでもいい、と言われそうですが、ともあれ、そこまで魅せられた理由、それをひとことで言えば、本作を鑑賞することは、映画が映画を超える瞬間を目撃する、ということなのです(!)。
なお、作品中で3回流れるリヒャルト・シュトラウス《ツァラトゥストラはかく語りき》の演奏は、カラヤン指揮/ウィーン・フィル(デッカ録音)です。最初に出た「サントラ盤」と称する物(ポリドール)には、ベーム指揮/ベルリン・フィルという全く別の演奏(DG録音)が入っており、次に出た盤(EMI、のちSONY)では、映画通りのカラヤン指揮/ウィーン・フィルが入ってはおりますが、英文は Vienna Philharmonic となっていながら、邦文はベルリン・フィルと誤記されています。要注意です。
星の数は「5」が最高ですが、本作には「10」ぐらい付けたい感じですね(笑)。
SF映画の金字塔の一つ
以前に観たので、感想を忘れてしまった。
しかし、SF映画の金字塔の一つということは、自信を持って言える。
実際の歴史の中で、米国がソ連に負けないために、ほぼ無茶振りで、有人で月の周回軌道に送り込んだ、1968年のアポロ8号の船長の名前が、ボーマンだったんだね(フランク・ボーマン)。当時のアポロ計画からのこんな引用があったとは知らなかった。(映画公開も同じ1968年)
解説から「…ディスカバリー号は、デビッド・ボーマン船長、フランク・プールら5人のクルーを乗せて…」
2022/11/7 加筆
加筆というか、観た! 川崎チネチッタ100周年記念上映。デジタルリマスター版を音量最高のLIVEZOUNDで!!ありがとう、チネチッタ。あらためて、本作のすごさを堪能した。
まず書いておきたい。冒頭と末尾の圧倒的な存在感。冒頭は音だけの何も映らない画面(目をこらしてみると、モノリスの影が映っているようだとわかる)。およそ1分だろうが、数分にも感じる時間。今思えば、これは宇宙開闢(かいびゃく)の瞬間をイメージしているのだろうか。月・地球・太陽の直列映像、そして、自然。人類の夜明け。朝明けの荒野。荒野のサル。肉食獣におびえ、同類どおしで水飲み場を争うだけの立場だったサルが、空から降りてきたモノリスにおびえつつも触れる。そして・・・ この人類誕生のシーンはぜひ劇場で観てほしいです。
さらにエンドロールが終了した後も数分続く音楽。これもすごい。他の映画では経験したことない。ただ、この壮大な映画を観た後にはあっているようにも思った。「宇宙のはるかかなたまで経験し、時間すら超越した旅をしてきた観客のみなさんに、音楽だけの数分間を与えますので、ゆっくりと現実の世界に戻ってきてくださいね」 という監督の声が聞こえるようなエンディングだった。
本編の際立ちは、やはりすべて背景音楽だけで魅せる宇宙旅行シーン。宇宙ステーションとのドッキングシーン、グリップシューズで歩く無重力状態、8つに割れる月面基地の屋根、声紋識別、ブースでのTV電話からパッドでの通信への進化、船外活動ポッド、液体から固体に進化する宇宙食・・・。1968年に撮られた映像なのに、衣服・髪型・化粧以外には、古臭さが感じられない。(さすがに、ごく小さいとは言えビデオカメラを持って撮影いるシーンは、「スマホが登場しカメラはスマホ内に吸収されていく未来」 まではイメージできなかったのか、それとも当時ではスマホで撮影していてもなにかを撮っているようには見えないからあえてカメラにしたのか・・・)
そしてあまりにも有名なHAL9000コンピューターの暴走。
「任務に疑問はありませんが、どうしても拭いきれない、腑に落ちないことがあります」 ・・
HALに与えられた二つの矛盾した命令。
・搭乗員と協力してミッションを成し遂げろ
・モノリス探索という真の目的は搭乗員にも秘密にせよ
HALはこの状況に対し「搭乗員の生命活動を停止してミッションを実現する」という選択をする…
「ロボットは人間を傷つけたり殺してはならない」というロボット三原則(の最初)は、HALには教育されてなかったんだね。
お、すごい。インターミッション(休憩)だ。140分で休憩があるのは、嬉しい。
後半は、宇宙空間は無音に対し、宇宙船内やポッドは音があるという明確な区分けが、メリハリあって気持ちよい。。
そして最終章 「木星、そして無限の彼方に」
響き渡る音が徐々に静かになり、呼吸音が大きくなり・・・ こういう場面切り替えが上手だよね。
ラストは、飛行士、食事をする男、床に臥せる老人、ゆりかごの乳児と主観が次々入れ替わっていく映像も魅力的。
観てない方には何が何やらわからないレビューになってしまっていますが、まあ、劇場でぜひ観てみてください。
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