アメリカの戦艦ミズーリに搭載されている核弾頭を奪取するために艦内に潜り込んだテロリスト達の暴挙を阻止するため、元特殊部隊で理由あって今はミズーリの厨房で料理を出しているコックで主人公のケイシー・ライバックが闘う、という懐かしのあるあるストーリー
初公開時に劇場で観て以来、何度か観てきましたが、今観ても古さを感じず十分面白い傑作アクション巨編となっています
とにかく主人公を演じるセガールさんがメチャクチャ強くてカッコいい!
彼は若い頃に日本に15年ほど住んでいて、その時に合気道などを学んだという本当に武術を極めた人、だから一切のムダのない身のこなしもエレガントで本物、だからこそ醸し出せるリアルなアクションシーンがメチャかっこいいです
なのでセガールさんは関西なまりの日本語を話すのと『ガメラ 大怪獣空中決戦(1995)』(1995)などの平成ガメラシリーズに出演の藤谷文子さんの実父としても有名です
そんなセガールさんのキレッキレの素手のアクションに加え、小物で作った手作りの爆弾やナイフや銃火器を使ったアクションシークエンスなど、全編通していろんなバトルシーンが見られるのも面白いです
ヴィランを演じるのがトミー・リー・ジョーンズさんなんだけど、ものすごく中途半端な小物感、しかも1人2人と子分が反撃にあって殺されていく事に腹を立てるもこのテロリスト集団がそもそもショボすぎて全く恐怖感を感じないのに殺され方はやたらバイオレンス描写というところがこの時代のアクション映画っぽくて観ていて懐かしさを感じ楽しかった
この事件に偶然巻き込まれる事になったプレイメイトのジョーダンを演じるエリカ・エレニアックさんがメチャクチャ美人、初めはただギャーギャー言うだけなのと上半身のヌードまで披露するので無駄なヒロイン要素と思いきや、アクティブで主人公を助けるほどの奮闘を見せる活躍ぶりも見どころの1つです
そして彼女が主人公に言うセリフ「あなたといる方が安心できる」というくだりがグッときました
本作、作りが荒かったり、ツッコミどころは満載だけど、それも80〜90年代映画のご都合主義でのご愛嬌、それ以上にカッコいい後味爽快の快作に大満足でした