イグジステンズ

劇場公開日:

イグジステンズ

解説・あらすじ

未来、人々の娯楽は脊髄に生体ケーブルを直結してプレイする究極のヴァーチャルリアリティ・ゲームだった。ゲーム界のスターである美貌の天才ゲームデザイナー、ゲラーの新作ゲーム“イグジステンズ”の発表会で、ゲラーは小動物の骨でできた銃を持つ男に襲われる。たまたま居合わせた警備員見習いのパイクルは重傷のゲラーを託され、間一髪で混乱する会場から逃げ出した。脊髄の損傷を恐れゲームをプレイしたことがないパイクルだったが、ゲラーに説き伏せられ2人でゲームを始めることになる。

1999年製作/97分/アメリカ
原題または英題:eXistenZ
配給:ギャガ・ヒューマックス
劇場公開日:2000年4月29日

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映画レビュー

3.5クローネンバーグ監督入門!?

2025年6月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

次々と奇怪な作品を産み出したデビッド・クローネンバーグ監督作品。あいかわらず、ネチャグチャなグロさと、不条理な世界観、そして全体的に感じるエロさが表に出ています。監督の代表作である、『ビデオドローム』の世界観をゲームの世界で表現したともいわれる作品といった感覚でした。

脊髄にバイオポートという穴を開け、両生類の有精卵からできているゲームポッドを使用し生体ケーブルにて脊髄につながる穴に差し込んで、バーチャルなゲームをやるという、なんとも奇抜な世界観がベースとなってます。イグジステンズという新作ゲームの発表会から始まり、現実なのか非現実のゲームの世界なのか混乱してしまう展開。

その独特の新作ゲームの世界観はグチャドロな世界は非常に気持ち悪い。まずこの作品の核となるゲームポッド自体、ゲーム機という概念を飛び越えて肉体的な造形と動き。こんなの普通に考えたら体内に差し込みたくないですが、いとも簡単ににゅるっと刺してしまうのですよね・・・。ゲームポットの解剖などもう気持ち悪いったらありゃしないです。

突然変異生物のスペシャルランチもしかり、その骨から作る銃なんてのもオゲーなシーンでした。

見た目も世界観も、クローネンバーグ監督の世界ぎっしりなのですが、この作品はストーリー自身は非常に分かりやすいので、監督作品の中でも分かりやすい作品ではないでしょうか。もっぱら、この作品から作風が変わってきたという世間評もあります。そういった意味でも、監督ファンからも賛否両論なのですが、個人的には監督が描きたかった世界が、分かりやすいので好きな作品ですね。

俳優陣では、警備員テッド・パイクル役のジュード・ロウが非常に適役だった印象があり、彼自身もこの作品で注目を浴びたんですよね。妙に整った彼の美しいイケメンぶりが、このヴァーチャルな世界に非常に合っている印象を受けました。ゲームデザイナーのアレグラ・ゲラー役は、父親は俳優のヴィック・モロー、母親は女優で脚本家のバーバラ・ターナーというサラブレッド女優のジェニファー・ジェイソン・リー。彼女の独特な演技も妙にセクシーな雰囲気が出てまた作品に合っていたのではないでしょうか。

クローネンバーグの入門とするのには良い作品かもですね。

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いちごだいふくもち

3.5どんでん返し&どんでん返し&どんでん返し

2025年1月16日
PCから投稿

本作はどんでん返し映画です。
しかも何度も視聴者に対して仕掛けてきます。
私が知っている中でも過去最多のどんでん返し数だと思います。

ストーリーは「VRゲームの開発者が何故か命を狙われて、なぜ命を狙われたのかゲームの世界に行って確かめる」というもの。

デヴィット・クローネンバーグ監督の美術や世界観が全開の映画です。
彼の作品が好きな人なら絶対に見るべき映画でしょう。

クローネンバーグ監督の特徴ですが、ストーリーは最初からではなく途中から始まり、そして視聴者をその世界観に引きずり込みます。
この映画が好きな人は同じ監督の「スキャナーズ」も好きでしょう。

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みる

1.5現実世界とゲーム世界をつなぐマシン、 ハイテクマシンなのに生々しい...

2024年3月27日
PCから投稿

現実世界とゲーム世界をつなぐマシン、
ハイテクマシンなのに生々しい肉間のデザイン、
なにがしの現代テクノロジーへの皮肉めいたものを感じます。
マシンを肉体につなぐときの肉間、
グロさ良かったですが、
ゲームの世界と現実世界との混濁、
いまいち世界観に入りきれなかった。

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あとぅーし

3.5独特な世界観

2019年4月19日
iPhoneアプリから投稿

割りとありふれた題材ではありましたが、グロテスクでエロティックな世界観、個人的には嫌いじゃないですよ。
オチもまぁ予想の範囲内でしたが、悪くないですよね。

しかし、よくこの短い時間の中で、独特な世界を表現しただけでなく、上手くラストまで持っていったものだと感心しました。

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刺繍屋

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