千と千尋の神隠しのレビュー・感想・評価
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何度見ても発見がある
やっぱり凄い。
映画館で見ると違う
千尋の純粋な勇気と優しさ
もうひとつ別の世界があるような鑑賞後の感じ
タイトルなし
リンの正体は・・・?
劇場公開が2001年ということなので、19年ぶりにリバイバル上映で鑑賞しました。ストーリー、映像(2020年現在でも普通に綺麗)、音楽が全て最高で文句なしに★5つです。特に冒頭の温泉街へ迷い込むシーンは今観ても怖く、この映画の世界に入り込むことができました
久しぶりに観て素朴に疑問だったのが、「そういえば油屋でお世話してくれる『リン』って何者?」ということです。あそこには人間は千尋しかいないはずなので人間ではないはずですが。
ということで調べてみましたが・・・確かなところはわからないみたいですね。初期設定では「白虎」とのことですが、パンフレットには「人間」と書いてある・・・。周りは「ナメクジ」か「カエル」・・・。まっ、正体が何でも好きなキャラクターだからいいです笑
あとエンドロールで驚いたのが「坊」の声優が神木隆之介さんだったことです。当時いくつだったのかな・・・?
映画館では初。
色々記憶が蘇ってきた。
リアルタイムの時は確か中学生。
周りの友だちはこぞって何回も劇場に足を運んで感想を言い合っていた。
なぜかその時は、ジブリを観に行ったら負け。という思春期ならではのわけのわからない気持ちで意地でも行かず、のちにテレビ放送とレンタルで鑑賞した記憶のある作品笑
内容も、公開がもののけ姫の次だったということもあって「どこか気持ち悪いおどろおどろしい作品に違いない。」そんな風に思って見てたことも思い出した。
それは一部うじゅるうじゅるした物も出るし、多腕のグラサンやおっきい婆さん出るし、絶対そうだ!って思って見てたからなんだけど。そんなことは全くなく気づいた頃には心の中で号泣してた。
遅いかもしれないけど映画を見て感情が高まるのを教えてくれたのもこの作品😭😭
当時恥ずかしすぎて誰にも言えなかったことも一緒に思い出した笑
とにもかくにも初見から15年以上ぶりで、映画館では初見。
思い出補正がたくさんかかっているとは言え、大人になってから改めて見れて良かった。
ほぼ記憶が薄れてるとは言え、断片的には覚えてるし、大きい画面での迫力に押され全く同じシーンで感情の高ぶりをまた感じた笑
映画館を通じて擬似的にあの頃にタイムスリップした感覚が味わえて本当に良かった、面白かった。
あ、これは作品のレビューというよりただの思い出話だな笑
強いて言えば昔感じられなかった曲と最後の余韻は秀逸。キャラクターごとの感情の間をあの頃は感じられなかったけど今改めて感じられて良かったです!
一生に一度は映画館でジブリを
キャッチコピーにまんまとハマりました。
これだけ映画を観ていてもジブリを実はあまり観れていませんでした。映画ファンの中でジブリのテーマが出ても無言で頷いてみるくらいで正直ちんぷんかんぷんだったのが実情。
千と千尋は流石ジブリの金字塔。しかしテーマ性は思ったより薄く。あえて言うなら千尋の成長を描いたファンタジー。カオナシや湯婆ばなどキャラクターも跳ねてます。しかし両親があの程度で豚にされてしまい、それを救うために10歳の少女千尋が勇気を持って奮闘するって物語。どちらかと言うと子供向けのストーリーと思わせといて大人も満足させるのがジブリの真骨頂です。
個人的ですが凄い感動したわけではないが観てよかった一生に一度の映画でのジブリでした。
大人になって見たら……ド名作じゃないですか!
ナウシカ、トトロ、ぽんぽこと比べるとそこまで好きでもなかった作品。
なんであんなに人気なの?と思ってた。
大人になって見たら……ド名作じゃないですか!
特に帰りのトンネルで千尋が母親にしがみつく描写。
あれで映画の意味がグルっと変わる。すごい。
いつも成長した千尋を見て終わるから、見るたびに序盤の千尋で”こんなに幼かったっけか?”と驚きます。見事な書き分け方。
と同時にただの成長物語じゃないんだなぁと。
非日常を必死に生きる少女の物語。
複雑かつわかりやすく”人間のあり方”を説いているエンターテイメント。
いままでと違う環境に入って、弱音を吐く暇もなく必死になって。
経験したから芯から変わるとは限らない。
でもその時間は決して無駄にはならない。
大学生、社会人……自分の経験に当てはめても”あ、わかる”って部分がいっぱいある。
やー、すごい作品です。
ナウシカがチコの実で、もののけ姫がコダマがラストカットなのに対して、今作はトンネルから遠ざかってくだけのカットで終わる意味。
世界観と絵のパワーは神がかってますね。どのカットもそのまま名場面になって鳥肌。
特にカオナシはどう転んでも良い絵になる。色んな意味を持つ。
SNSがまったくない時代に、寂しがり屋で他人の言葉で誇示する”カオナシ”を描いてるのはすごいとしか言いようがないです。
各々のキャラがそれぞれの優しさを見せてるのも素敵。
ほんと良い映画。
本作が日本の歴代興行収入一位なのは誇らしいことです。
客(神々)の騒ぎっぷりや後半のネズミとハエドリのコメディタッチはディズニーみたいだなぁと。
一点だけ気になるとすれば千がオクサレ様の件から一気に成長しすぎてるとこかなぁ。ちょい違和感を感じました。
wikiを読んだら制作側もその点は議論されてて、その上で「○○○○の物語でもある。一本で二本分の映画」と書かれていて……ふむ、納得。
懐かしの世界にどっぷりと
当時、この作品を観たのは中学生か高校生の時だったと思いますが、覚えてない部分も多く、この機会にもう一度観てみようと映画館に行きました。
正直言って、とても良い作品でした。それと同時に、当時と同じく不思議な感覚になりました。映画は面白い、感動した、怖かったなど色んな感情があり、映画館を一歩外に出た瞬間に薄れていくのですが、この作品は心に残る感じなんです。さらに、とても言葉では表してにくいものとして残ります。
千尋が迷う世界については、説明は少なく、また起こる出来事についても多くの情報を得ることができません。それは皆さんでお考えくださいという丸投げのものではなく、ちゃんと説明できるものがありながら、千尋のためにわざわざ説明なんてしませんよ、自分で見つけに行きなさいという、ものなんです。だから、あのシーンはどういうことなのか、なんて後で考えてしまいます。
大人向けだとか、子ども向けだとか、そんな年齢で括れない、素敵な映画です。
ただ、電車に乗って銭婆に会いに行ったシーンは移動時間に比べて、銭婆との掛け合いが少なく、抱き合うほど仲良くなるには時間が足りないなと感じました。
昔に観に行った方も、一度も観たことがない方も、この機会に是非劇場で千尋が迷う世界にハマってみてください。
宮崎アニメに共通する普遍的な優しさを再確認!!
みんなのトンネルの向こうは?
私は今年で20歳になる。
1歳の時に公開された千と千尋は幼い時から何回も何回も見た。それが今年スクリーンで見ることが出来たのは一生の思い出になると思う。
誰かに連れられて、恐る恐る入ったトンネル。
連れられた先でその誰かはいなくなってしまう。
不思議な世界に不思議な生き物。向けられる冷たい視線
何ひとつも 自分では決められない。
でも大切な仲間や応援してくれる人に支えられ、自分のやりたいこと、本当に大切なものに気づき自分の意思で動く千尋。
トンネルを出る千尋の顔は入る時の千尋とはまるで別人。
命の大切さだけじゃない、仲間の大切さ、思うことの大切さ、親の大切さ、信じることの大切さ、他にもたくさんの大切なものを教えてくれる。
大切な思い出は忘れることは無い。ただ、思い出せなくなっているだけで、心の中には必ずある。
みんなのトンネルの向こうには何があるだろう、辛いかな、楽しいかな、不安があるけどきっと素晴らしい。
思い切って飛びこんでみようと思える作品
ジブリアニメ最高傑作だと思います。
神の国に迷い込んだ少女が、両親と命の恩人である少年を助ける為に奮闘する物語。
宮崎駿の秀作で、ジブリでは、私の一番のお気に入りの作品です。
両親をブタにされた普通の少女。彼女の嘆き悲しみ、そして周囲の助けを受けながらも前向きに行動し成長する様子が、とても良く描かれていると感じます。
名シーンの連続です。
釜爺の床で眠りこける千尋。悲しみと疲れが、その丸まった背中からにじみ出ていて切なくなります。そして、それに寄りそう釜爺とススワタリ達の優しさに温かい気持ちになります。
腐れ神のシーンも秀逸です。腐臭に耐えながら必死にサービスをする千尋。千尋を助けるリン。そして普段千尋を嫌う従業員たちの歓声。
雨の後の海を眺めるシーン、「金を受け取れない」とはっきりと断るシーン、銭婆へ向かう電車のシーン、そして白と一緒に空を飛ぶシーン。何れも心に残る名シーンでした。
登場人物も魅力的です。特に、リン。異端で毛嫌いされる千尋を受け入れる心の大きさと温かさ。粗雑な言動の中に、そんな物が見え隠れして、思わず惚れそうになります。
最高の賛辞を伝えたい作品ですが、それでも、幾つか残念と思うところもあります。
神の国での滞在期間はもう少し長くて描いて欲しかった。そうすれば千尋の成長譚としてもより説得力が出て来たように思います。
また、ラスト。余韻をまったく残さない状態で終わってしまいました。魔女の宅急便のように、後日談をエンディングロールで描くとか出来なかったのでしょうか?例えば今の琥珀川を訪ねる千尋、新しい友人と遊ぶ千尋、髪留めを眺める千尋、等々。もう少し余韻を楽しませてもらえれば、もっと良かった思います。
最後に声優。脇を固めた役者さん達は素晴らしい演技を見せてくれました。特に個人的にお気に入りは、千尋の母親役を演じた沢口靖子。千尋を粗雑に扱う母親の口調がツボにはまりました。
でも、主役二人は力不足を感じました。二人とも子役からの抜擢。非難してはいけないのでしょうが、棒読みのシーンが散見されて残念に感じます。
残念なところを列挙してしまいましたが、それでも最高評価5は当然と思える、そんな映画でした。
銭婆
何回も見ているはずなのに、映画館で見ると新たな発見がある。
銭婆からもらった髪飾り最後まで付けてたんだね、とか。
銭婆に会いに行くシーンで泣いた。おばあちゃんの優しさ…
音楽も良いし登場人物も魅力的。話も面白いし絵がダイナミック。映画館で見て良かったです。
ユニバーサルなデザインの多彩な美しさに潜む少女の成長変化の時
「もののけ姫」で宮崎アニメのひとつの頂点を極めたと印象に持ったが、再びアニメ芸術のもう一つの頂に達したのではないかと感銘を受けた。それは、全編に於ける多彩なデザインの遊びを駆使して一人の少女千尋の成長譚を構築した大胆な造形が、コントロールされた統一感にあるためである。東南アジア風の建築を窺わせる塔のような湯屋、その主人湯婆婆の息子坊の部屋はバイエルン王国のヨーロッパ王室の様で、銭婆を尋ねて電車に乗るシーンは正しく水の都ベニスの景色を思わせる。そして銭婆の家は、イギリスの片田舎の質素な民家をモデルにしたという。これらが、極普通の日本の少女が迷い込んだ神々の世界を、ユニバーサルな視点で端的に表現している。そこにデザインの関係性は時代も含めてない。だが、現実の日本と対比する外の世界を絵的に楽しませる宮崎駿監督の力量が素晴らしい。また、アニメ表現で最も感銘を受けたのが、千とハクが手を繋ぎ庭の花壇の間を駆け抜けるカットだ。画面の右と左に流れ映る花々の美しさ。10歳の少女の為に創作したアニメらしいキャラクターもいい。特にカオナシの食欲・物欲の旺盛な化け物は、醜い大人社会を象徴して、千の薬で吐き出された中に川に捨てられた自転車がある表現には、環境意識を高めるメッセージになっている。
しかし、この表面上の面白さや両親を救うための千尋の試練の物語が感動的なだけではない。この作品は、女の子が一人の女性に変化する、成熟した証のその時のイメージを映像にしている怖さがある。宮崎駿というアニメ作家が、10歳の少女に対する愛情と理解があって初めて創作できる内容を含んでいると、その意味で圧倒されてしまった。トンネルを抜けると海。両親が見せる大人の姿に感じる違和感。成長してきたそれまでの価値観が崩れる新たな知識と覚悟。そして、生まれてきたことに改めて感謝する精神の自立。ハクが溺れた千尋を助けたエピソードから想像すれば、人が生まれてから健やかに成長し、ひとりの女性として目覚めた時の広い視野と世界観が、この映画の中にイメージとして存在する。ここに、男性作家が創作した驚嘆と感動がある。
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