蝉しぐれ

劇場公開日:

蝉しぐれ

解説

市川染五郎、木村佳乃主演の人情時代劇。舞台は江戸時代の東北の小さな藩。15歳の文四郎は、下級武士の義父・助左衛門を手本に剣術と学問に励んでいたが、父が藩の世継ぎを巡る陰謀に巻き込まれて切腹を命じられ、文四郎の生活は激変する。原作は人気時代小説家、藤沢周平の同名小説。監督は「オルゴール」「英二」の黒土三男。黒土は原作に惚れ込んで15年もの間、映画化を熱望、03年のTV版の脚本を経て、遂に監督として映画化を実現。

2005年製作/131分/日本
配給:東宝
劇場公開日:2005年10月1日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第29回 日本アカデミー賞(2006年)

ノミネート

作品賞  
監督賞 黒土三男
脚本賞 黒土三男
主演男優賞 市川染五郎
主演女優賞 木村佳乃
音楽賞 岩代太郎
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映画評論

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(C)2005「蝉しぐれ」製作委員会

映画レビュー

4.5美しい藤沢世界、美しい日本

2023年7月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

萌える

ドラマも観ましたが映画に軍配。 キモになる場面を原作と少し変えてあります。 より効果をあげていて、そりゃあ、忘れられないよね。と共感し映画館で号泣。 子役とお笑いの二人が気にはなりますが。でも殺陣も泥臭く、無敵の剣士じゃないのがまたいい。この映画での木村佳乃の美しいこと…! ラストの情景も素敵。 藤沢周平の文は本当にきれいで、それを映像化するのは大変だろうなと思うのですが見事にスクリーンに描き出してくれました。 私は大好きです。

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こまめぞう

4.0「文四郎さまのお子様は?」「未だ・・・」「いまだ・・・とおっしゃいますと?」「今田耕司」

2023年3月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 『たそがれ清兵衛』『隠し剣、鬼の爪』と続いた藤沢周平作品の映画化。今回は、山田洋次監督ではなく、黒土三男監督がメガホンをとった。どうしても山田作品と比べてしまうこの映画。短編、長編の違いはあるものの、原作者は同じなので、舞台となる海坂藩、下級武士、剣術に秀でている、父が藩内部の抗争で罪に問われる、嫁さんがいない、等々の設定は似ている。今回の決定的な違いは、庄内言葉を使わず、標準語(江戸ことば?)で通したことであろう。  また、日本の四季を強調した自然の美しさは山田作品よりもこだわりがあるように思えるし、カメラアングルと人物の配置には独特なものを感じました。村人のために真摯な行動で尊敬されるが、家老の陰謀により藩との確執が浮き彫りにされ、切腹を命ぜられる父親。お家断絶は免れるが、辛苦の日々を味わう青年、文四郎。じっと耐え忍んで忠義を尽くす武士の魂と、幼馴染のふくとの想い出、それに幼き頃からの逸平と与之助との友情が交錯して物語は進んでゆく。いずれのシーンにも四季を感じる演出と、日本人が忘れかけている慎ましさと篤き友情が感じられる。  市川染五郎も木村佳乃もいい味を出しているし、意外とよかった今田耕司とふかわりょう。脇を固めるベテラン俳優たちがまた迫真の演技なのです。子役たちの演技さえ良ければ最高の出来となったかもしれない。まるでおしんの幼少時代を思わせるふく役佐津川愛美だが、大人になって木村佳乃になるとは信じられないことも残念だった。  好きなところは「腹が減ったな」が口癖の逸平。あの場面でも聞けたことで、一人で笑ってしまいました。すみません。周りにいたご年配の方々。  最後に、一青窈 (ひとと よう)のイメージソングも聞かせてください! 【2005年10月映画館にて】

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kossy

3.5印象的だった佐津川愛美

2022年5月7日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

市川染五郎扮する牧文四郎の緒形拳扮する父は義のためにやったと多くを語らず切腹させられ文四郎は遺体を引き取った。親の敵である加藤武扮する里村主席家老から呼び出しがあり旧録に戻すと言われた。ところが木村佳乃扮する幼なじみのふくが殿の子を産みお家騒動のもとになるからさらってこいと言われた。果たして文四郎はどうする? なかなかスリル溢れる時代劇。悲しい現実があっても幼なじみの間柄は他人を寄せ付けない麗しいもの。ふくの子供時代を演じた佐津川愛美がとても印象的だったね。

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重

4.0良くも悪くも藤沢氏らしい作品

2022年4月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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ゆっくりランナー1号(名前を11/28変更しました)