蝉しぐれ
劇場公開日 2005年10月1日
解説
市川染五郎、木村佳乃主演の人情時代劇。舞台は江戸時代の東北の小さな藩。15歳の文四郎は、下級武士の義父・助左衛門を手本に剣術と学問に励んでいたが、父が藩の世継ぎを巡る陰謀に巻き込まれて切腹を命じられ、文四郎の生活は激変する。原作は人気時代小説家、藤沢周平の同名小説。監督は「オルゴール」「英二」の黒土三男。黒土は原作に惚れ込んで15年もの間、映画化を熱望、03年のTV版の脚本を経て、遂に監督として映画化を実現。
2005年製作/131分/日本
配給:東宝
スタッフ・キャスト
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2022年5月7日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
市川染五郎扮する牧文四郎の緒形拳扮する父は義のためにやったと多くを語らず切腹させられ文四郎は遺体を引き取った。親の敵である加藤武扮する里村主席家老から呼び出しがあり旧録に戻すと言われた。ところが木村佳乃扮する幼なじみのふくが殿の子を産みお家騒動のもとになるからさらってこいと言われた。果たして文四郎はどうする?
なかなかスリル溢れる時代劇。悲しい現実があっても幼なじみの間柄は他人を寄せ付けない麗しいもの。ふくの子供時代を演じた佐津川愛美がとても印象的だったね。
2022年4月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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初めての鑑賞
他の方のレビューを読むと小説やドラマに比べて
評価が落ちるようだが
どちらも見たことがなく、予備知識なしで見た
「隠し剣・鬼の爪」「たそがれ清兵衛」と同じ海坂藩の下級武士の物語
主人公の文四郎は下級武士の養子
隣に住む幼馴染のふくのことが好きで、ふくも文四郎のことが好きだった
剣術の稽古に励む文四郎だったが、ある日、父が藩の勢力争いに巻き込まれ切腹させられる
家禄を減らされ、長屋暮らしを強いられる
そのころ、ふくは藩主の正室に奉公することになる
最後に文四郎に会いに来るが、文四郎は外出中で会うことが出来ないまま
江戸に向かうことになる
自分ではどうすることも出来ない、下級武士の恋心という
藤沢作品の定番ストーリーで
嫌いな人は「ワンパターン」と思うかもしれないが
自分は好きだ
藩主の死後、文四郎とふくは再会を果たす
もう進む道は変えられない
ふくは出家し、別々の道を生きることになる
ここにきて、序盤の花火を見に行き
ふくが文四郎の袖を握るシーンなどが良い感じで思い出された
ドラマの再放送があれば是非見たいと思う
2022年1月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
まーほんとにせつないお話。悪徳家老のせいで親も家も恋も奪われ、ひたすら耐えて生きる男。現代の人間は反逆や駆け落ちを考えてしまうが、そうできない時代があったということなんだよなぁ。この「忍ぶ」という感覚が、少しでも日本人のDNAに残り続けないと、時代劇も作られないし、見る人もいなくなってしまう。世の中は変わっていくのが常だけど、エッセンスくらいは受け継がれて欲しい。
今田耕司、ふかわりょう、佐津川愛美、若い! 染五郎(当時)はやはり絵になる。木村佳乃は品の良さ、芯の強さがよく出ていた。だけど、夜中逃げるときに白い着物は目立つでしょ。
からくり人形が笑えると同時に、不気味さも醸していた。
BS日テレにて。
ドラマ版の高評価を受けて作られた今作品。
キャストを一新して作られたが、最悪の出来でした。
ストーリーが同じでもキャストが違えば全くの別物。
少なくとも真面目な話に芸人をキャストに使うべきではない。
謎に全キャストの棒読み感。
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