シービスケット

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劇場公開日:

シービスケット

解説

大恐慌に喘ぐ1930年代のアメリカ。厩舎に見放された競走馬シービスケット、片目が不自由な騎手、時代に取り残された元カウボーイの調教師、息子を亡くした失意の馬主が出会い、それぞれのやり方で自分の傷を治していく。原作は、ローラ・ヒレンブランドのノンフィクション「シービスケット あるアメリカ競走馬の伝説」。監督は「ビッグ」「デーヴ」などの脚本家を経て「カラー・オブ・ハート」で監督デビューしたゲイリー・ロス。

2003年製作/141分/アメリカ
原題または英題:Seabiscuit
配給:UIP
劇場公開日:2004年1月24日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第28回 日本アカデミー賞(2005年)

ノミネート

外国作品賞  

第76回 アカデミー賞(2004年)

ノミネート

作品賞  
脚色賞 ゲイリー・ロス
撮影賞 ジョン・シュワルツマン
編集賞 ウィリアム・ゴールデンバーグ
衣装デザイン賞 ジュディアナ・マコフスキー
美術賞  
音響録音賞  

第61回 ゴールデングローブ賞(2004年)

ノミネート

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀助演男優賞 ウィリアム・H・メイシー
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映画レビュー

4.0ボロボロの男たちのプライド。

2023年4月24日
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鑑賞方法:DVD/BD
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すっかん

4.0恐慌下に現れたアイドル馬ものがたり

2024年7月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

知的

幸せ

2003(日本は2004)年公開のアメリカ映画。
監督・脚本はゲイリー・ロス。
アメリカの人気作家であるローラ・ヒレンブランドによる『Seabiscuit: An American Legend(2001年)』が原作。

主な配役
【騎手レッド・ポラード】:トビー・マグワイア
【馬主チャールズ・スチュワート・ハワード】:ジェフ・ブリッジス
【調教師トム・スミス】:クリス・クーパー

タイトルの『シービスケット』は、アメリカの競走馬の名前だ。海軍で供される堅パンが名前の由来らしい。

小柄で、毛並みも悪く、膝にはコブ状の隆起もあり、
性格もノンビリしていたため、最初の馬主から「大きなイヌ」と呼ばれていたとのこと。

キャリアの最初はまったく振るわなかったらしいが、
徐々に本領を発揮し始め、ハワードに買い取られると独自の調教で仕上がっていく。
このあたりは、映画よりWikipediaのほうが圧倒的にこまかい。

映画の冒頭、繁栄を続けていたアメリカに大恐慌がおとずれるくだりから始まる。
当時のアメリカの荒み切った世情の中で、
開眼したシービスケットは、一躍アイドルになった。

大ケガを乗り越え、復活するシービスケット。

当時のアメリカ国民は、この馬に自分を重ねたのだろう。
硬派に作り込まれた本作は、視点をぶらすことなく当時の空気を見事に再現した。
レースシーンの迫力も素晴らしい。

アカデミー賞7部門ノミネートは、伊達ではない。
残念ながら、『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』が大半を受賞してしまったが、本作の素晴らしさは何も損なわれはしない。
☆4.0

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Haihai

2.0「面白い」と思える前に離脱してしまいました…

2024年7月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

「面白い」と思える前に離脱してしまいました…

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tuna

3.0「モンタナの風に抱かれて」での、馬と人間の関係との相似性に…

2024年7月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

この作品は、キネマ旬報ベストテンで
共にミステリー色の強い
「ミスティック・リバー」と「殺人の記憶」がワンツーフィニッシュした年に、
第8位に選出されていた。

実は、
この少し前に、「サンタナの風に抱かれて」
という作品を観ていたが、
この映画との相似性に驚かされた。
「サンタナ…」では馬と会話する
ロバート・レッドフォード扮する
ホース・ウィスパラーという調教師
が登場したが、
この作品のトビー・マグワイア演ずる騎手と
クリス・クーパーの調教師が
まさに同じように見えたし、
この作品での騎手が足の怪我を押して
乗馬し勝利するシーンは
「サンタナ…」での片足を失った少女の
再生の姿に重なった。

それにしても、この作品での馬の疾走感は
目を見張るものがあった。
あたかも、ジョン・フォードの西部劇を
思い出すような見事な撮影に感じる。

ただ、ドラマとして、馬主・調教師・騎手の
3人がお互いに影響し合うという
トライアングル的構造を話のベースとした
狙いが分からなくはないが、
お互いを認め合うことまでに至る
説明描写が弱いことに加え、
主役が3人に分散してしまったことから
必然的に長尺化した印象、
また、強豪馬とのマッチレースや
ラストでの復活劇レースの展開を
デイフォルメ化し過ぎて、
リアリティを欠いてしまった演出は残念
に感じた。

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