シービスケットのレビュー・感想・評価
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実話
2004年の公開当時、心に突き刺さった作品でした。物語としてとても感動的ですが、それが実話となると、さらに感慨深く感じられます。以前、ディープインパクトが骨折して安楽死になったニュースが話題になりましたが、常に賛否がわかれる難問です。安楽死が可哀相という感情は誰もがもちますが、ひどい骨折の場合、心臓への負担などで馬の苦痛はかなりのものらしく、間近でお世話をしている人達にとっても苦渋の選択だと聞いたことがあります。おそらく多くの競馬馬やジョッキーは失意のまま夢を絶たれているから、今作のようなサクセス・ストーリーがひときわ輝いて、心を揺さぶられるのだろうと思います。ゲイリー・ロス監督は、このあと「ハンガーゲーム」(12)を撮ることになりますが、ストーリーテリングの面白さと人物描写の巧みさは、今作にも通ずる印象でした。
文部省特選
オグリ!オグリ!
アメリカのオグリキャップ物語です。
昔は文部省推薦ってバカにしてたけど、この映画は小中学校のよい子たちに観てもらいたいです。競馬は全く興味外ですが、泣きそうになりました。
馬主、調教師、騎手三人三様の生い立ちから丁寧に描きつつ、競走シーンのダイナミズムが抜群で、開放感が爆発します。
話も簡潔で分かりやすいし、本当にいい映画だと思います。
競走馬の奇跡が素直に感動を呼ぶ
1930年代に活躍し人気を集めた一頭の小さな競走馬の奇跡の物語。馬主と調教師と騎手の三人の生い立ちをカットバックさせてトビー・マグワイアと名馬シービスケットの出合いを描き、後半は競馬シーンを素晴らしい編集とカメラワークで観るものを惹きつける。その他画面作りの点では優れたシーンが多い。但しカットバックのテクニックは低い。主人公の父母のその後が省略された物足りなさも残る。
それより、世界恐慌後の停滞した社会がこのシービスケットを希望の糧として欲していた時代の雰囲気があり、その点は丁寧に描かれている。
退屈極まりない。
エセ感動作。名作ですよ映画な雰囲気に騙された人のみが感動できる奇跡の映画である。30分たっても何がしたい映画かまるでわからない。一般的には見ているほとんどの人が一時間以内に寝るだろう。
30年代が好きだ
何気に好きな映画5本の指に入ってくる作品。
監督、技術、美術、脚本、キャストその他大勢のスタッフの努力がさまざまな場面で垣間見ることができ、非常に有益な時間を与えてくれる。
とても壮大、かつ繊細な一本。
70年前の競馬に思いを馳せる
久々にDVDにて鑑賞してみる。
公開前に予告編だけでなぜか涙し、劇場で思いっきり感動し、原作をむさぼり読み、DVDでも何度か再鑑賞をしているくらいお気に入りの作品なのですが、何度観ても良いものは良いですね~。
いろいろとピンポイントで弱い映画でもあるのですが。
・栄光と挫折、そして再生の物語(サクセスストーリーに弱い)
・レースの臨場感が素晴らしい(あのマッチレースは本当にやばい)
・馬が好き(競馬好きでもある)で、馬の描写が美しいだけで嬉しくなる。
・娯楽映画としても完成度高し。
原作では、70年前の競馬についてかなりのディテールまで描いていて、それが競馬好きにはたまらない面もあるんですが、映画ではどこまでそれを描くかの取捨選択がとても巧い具合に調整されてましたね。競馬を語る上で、本来では欠かせないだろう斤量の話とかもばっさり切っちゃってますが、そういう細かい面をはぶいちゃっても映像ならではの魅力や説得力で、70年前の競馬の雰囲気を堪能することができるのがたまらないです。
競馬に興味がない人でも十分に楽しめる映画だと思いますが、馬が好きな人なら一度は観るべき作品かと。で、その後で原作を読み、さらにDVD特典の「シービスケット×ウォーアドミラルのマッチレース」VTRで鳥肌たたせるのが、この作品を楽しむ正しい(?)流れではないでしょうかw
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