情婦

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

 アガサ・クリスティの短編「検察側の証人」の映画化。主演のマレーネ・デートリッヒたっての希望で、監督にはビリー・ワイルダーに白羽の矢がたった。ワイルダーにとっては初の法廷劇だが、彼の作品特有の悪女は今作でも健在。ロンドンで、裕福な未亡人の刺殺事件が起きる。容疑の疑いがかけられたレナードは、ロンドンきっての敏腕弁護士ローバーツ卿に弁護を依頼する。しかし、唯一のアリバイを証言する妻が思いもよらないことを口にし……。

1957年製作/117分/G/アメリカ
原題または英題:Witness for the Prosecution
劇場公開日:1958年3月1日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第15回 ゴールデングローブ賞(1958年)

受賞

最優秀助演女優賞 エルザ・ランチェスター

ノミネート

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀主演男優賞(ドラマ) チャールズ・ロートン
最優秀主演女優賞(ドラマ) マレーネ・ディートリッヒ
最優秀監督賞 ビリー・ワイルダー
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写真:Photofest/AFLO

映画レビュー

3.5映画史上に残る、法廷サスペンスの傑作だ。

2024年11月16日
PCから投稿

老弁護士ウィルフリッド卿は、未亡人殺しの容疑者レナードを担当する。彼の妻でドイツ人のクリスチーネは、検察側の証人として、レナードに不利な証言をする、、、。

夫を守るはずの妻による、不可解で崩しようが無い証言。その先に、とんでもない仕掛け、大きな裏切り、衝撃的な結末が待っている。『検察側の証人』の映画化だが、アガサ・クリスティ作品の映画化の中でも、最高傑作の1つだ。

悪女を演じたマレーネ・ディートリヒ、弁護士役チャールズ・ロートン、レナード役タイロン・パワーと、登場人物も実に魅力的。同種のジャンルを決定づけたような、映画史上に残る法廷スリラーだ。

ビリー・ワイルダー監督が、ユーモアとウィットを考慮して翻案し、巧みな筋書きと明快な会話で、実に分かりやすく、退屈することなく描き切った、法廷サスペンスの傑作だ。

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瀬戸口仁

4.5映画終活シリーズ

2024年9月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

1958年度作品
ワイルダー作品3作品目
過去作どれも、秀作揃い
60年代へむけて、「お熱いのがお好き」「アパートの鍵貸します」楽しみや

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あきちゃん

3.5終盤に出てきた証拠で話が持っていかれる

2024年9月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 中盤くらいまではよくある法廷ものという感じでストーリーが進む。終盤で被告の妻による偽証により、どんでん返しが来て驚かされる。しかし個人的にはそれ以上の印象はなかった。

 被告の妻による偽証で裁判の行方が大きく変わるが、素人の小手先の細工で、はたして紛争解決のプロである法曹を、実際に騙せるものなのか疑問がある。また、中盤まで散々証人喚問をしたり弁護士が弁論をしたりしたのに、終盤に出てきた証拠により、話が全て持っていかれる。そのため、途中までの証人喚問や弁論が、判決を下すのに結局あまり意味を成していない気がする。以上の理由により、個人的にはそこまで面白く感じなかった。

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根岸 圭一

3.5途中で全て分かりました

2024年5月13日
PCから投稿

不連続殺人事件に似てるからです。 調べてみたら 不連続殺人事件は アガサクリスティのこの原作のちょいパクリでした。そうだったのか・・坂口安吾、情けな・・どうりで主人公がポワロっぽかったわけだ・・
でもこの映画、楽しめました。面白かったです。 主人公のシチュエーションとかキャラとか物語のテンポ、わき役たちの妙・・ 全てよくキレてました。最後がちょっとおかしなことになりかけたけど最後の最後でうまくまとめたところも良かったです。これだけ推理小説が発達した現代でも楽しめるなんて なんて素晴らしいことでしょうか!
良くないのは邦題だけですな。情けな。

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タンバラライ