ピアニスト

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劇場公開日:

解説

2001年カンヌ映画祭でグランプリ、最優秀主演女優賞、主演男優賞の3冠を独占。監督ハネケは42年ドイツ生まれ。97年「ファニーゲーム」がカンヌコンペ部門に招待され、00年のジュリエット・ビノシュ主演「コード・アンノウン」は同祭エキュメニック賞受賞、続く本作でカンヌを制覇。主演は、2度目のカンヌ主演女優賞のイザベル・ユペール。エリカは、国立音楽院の厳格なピアノ教授。学生ワルターは彼女に恋して授業を受けるが……。

2001年製作/132分/R15+/フランス
原題または英題:La Pianiste
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:2002年2月2日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第54回 カンヌ国際映画祭(2001年)

受賞

コンペティション部門
グランプリ ミヒャエル・ハネケ
女優賞 イザベル・ユペール
男優賞 ブノワ・マジメル

出品

コンペティション部門
出品作品 ミヒャエル・ハネケ
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映画評論

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映画レビュー

1.5エリカの陰湿さ

2024年7月24日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

イザベルユベール扮するピアノ講師エリカはピアノレッスンからちょっと遅く帰っても口うるさい母親に閉口していた。

いい年して演奏会でも母親つきっきりなんてね。こういう映画の良さは実際ピアノが弾ける人じゃないと分からないかもね。エリカの陰湿さにあきれてこの作品がちょっとも分からなかったな。

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重

4.0複雑な感情の揺れ動きが悲しく美しい

2024年2月25日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

複雑な感情の揺れ動きが悲しく美しい

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kanae

4.0ものすごい重さが残る

2023年11月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

そういえば観た事がなかったので借りてみました。
ピアノ教師と美しい青年との、めくるめく愛の行方。だと思ってたら全然違いました。
やはりそこは「ファニーゲーム」のミヒャエル・ハネケといったところ。
イザベル・ユペール演ずる、厳格な女性ピアノ教師エリカ。そのピアノ以外の日常がもうおかしい。
過干渉で厳格な母親のもとで育ち暮らす中で、削れ歪んでしまったであろうエリカの心。
その衝動的な行動はほとんど常軌を逸していました。
そんな彼女が抱き続ける秘密、倒錯的な性嗜好もすごい。
そしてブノワ・マジメル演ずる美少年ワルター。
彼もエリカの恋心を抱きつつ、徐々に彼女の闇に引っ張られてしまったようでした。
そんな二人のファーストキスシーンは、稀に見る衝撃的なシュチュエーションでした。
エリカの誰も近づけないミステリアスな空気に惹かれていったものの、ワルターは彼女の秘密を受け止め切れず愛は瓦解。
そこから二人は、求め合うも共に深く傷付け合う事しか出来なくなり崩れてしまいます。
そうして何処に向かうか分からない、不安定なまま迎えたラスト。
それは、縛り付けられていたピアノと母との訣別にも見えました。
主演二人の密度の濃い芝居と、その重厚な物語が相まって、ものすごい重さが残る作品でしたね。これはすごかったです。

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白波

4.5ハネケ、不快で観ていて落ち着かない気持ちにさせる天才。

2023年9月7日
iPhoneアプリから投稿

ハネケ、不快で観ていて落ち着かない気持ちにさせる天才。
ファニーゲームほどの、強烈さはないけど
人間を生物と捉えて観察する冷たい目線はヨルゴスランティモスへの影響を感じる。
(ファニーゲームと聖なる鹿殺しはかなりの近似性があるし、籠の中の乙女はピアニストに似ている)

説明的な部分が少ないのに、ここまで人間を追い詰められるのが、すごい。
ハネケの好きなところは、男である女であるとゆう前に人間とゆう属性であり、人間も動物であるとゆう
冷めた平等さが心地よく。
不幸や不満や暴力を前にしていかに人間が無力で
愚かなのかと体感できることと、そんな無慈悲な映画なのに人間が美しく写されてる所。
とくに男女それぞれの美しさが、いわゆる普通の異性愛的表現から離脱してる感じが良い。

エリカの異常さと、自らを守る為に作った壁の厚さと、
妄想と現実の乖離への絶望が全て描かれているのにびっくりした。男性のハネケが何故ここまで理解して描けるのか、、、観察と想像の賜物なのか。

配信で鑑賞

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madu