K-19
劇場公開日:2002年12月14日
解説
冷戦下の61年、偵察任務のため出航したソ連の原子力潜水艦K-19で放射能漏洩事故が起こる。潜水艦という閉鎖空間、極限状況の中で、威圧的な新任艦長ボストリコフ、経験豊富な副官ボレーニン、そして老若乗組員たちそれぞれの想いが次第に顕わになっていく。「ハートブルー」「ストレンジ・デイズ」などの女流アクション映画監督キャサスリン・ビグローが、実話を元に映画化。撮影は「ファイト・クラブ」のジェフ・クローネンウェス。
2002年製作/138分/アメリカ
原題:K-19: The Widowmaker
配給:日本ヘラルド映画
スタッフ・キャスト
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2022年10月2日
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とセットで見てほしい。
日本人にとっては常識的なことも、外国の人にとっては、知らないことかもしれない。
放射線の怖さを感じることができる作品。
2021年2月10日
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問題があっても何だかんだ理由をつけて意地を通し、気づいたら乗員皆おかしくなってて、最後運良く助かったらこれで予定通りですけど??みたいな。やってることが本当にめんどくさい、よくあるブラック企業のそれでは?なんで艦長万歳のいい話みたいになってるのか、よく分からなかった。
潜航シーンや核汚染の描写など、なかなかの緊迫感で見応えあった。
GYAO!
2020年9月15日
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鑑賞方法:DVD/BD
2002年公開
ちょっとお話が似ている所のあるクリムゾンタイドは1995年の映画
本作の方が後の作品です
でも本作は実話をベースにしています
どちらかと言えば、その実話を振り出しにしてクリムゾンタイドのストーリーを作ったと言うべきなのです
だから、似ているのは逆で、そちらの方が似ていると言うべきかと思います
実話とは言え、調べてみると映画となるようにかなり翻案しているようです
しかし肝の部分の原子炉事故の顛末は史実の通りのようです
ロシア版神風特攻隊だと思いました
原子炉内部に修理の為に飛び込めば助からない事は明白です
死ぬと分かって命令を下す艦長と元艦長、そしてチーフ
黙々と命令に従う部下達
致死量の放射線を浴びて戻ってくる同僚を見て怖じ気づくものもでます
彼はついこの間まで海軍の学校で原子炉を学んでいた士官です
ですからどれくらい怖い事か具体的に知っているからあれほど怯えていたのです
単に勇気がない男ではないのです
しかしその彼も遂には英雄となるのです
国家の為、祖国の為、国で待つ家族や恋人の為に死んでいく
正に特攻隊員です
戦争中の日本なら軍神です
そしてラストシーン
ソ連は彼らを軍神とはしなかった
そんな勲章なぞ要らない!と老いてリタイアした艦長は彼等の墓前で、かっての部下達に話ます
国家の為、祖国の為に死んで行ったのではない、自分達仲間の為に死んでいったのだと
神風特攻隊で死んでいった人々を犬死だと馬鹿にする人がいます
もちろん彼等は今の日本では軍神ではありません
なる必要もありません
しかし彼等への敬意と名誉は守られるべきです
彼等の死が礎になったからこそ、敗戦しても日本が侮られずにすみ、戦後の日本の独立回復と今の繁栄につながったのだと思います
フクシマの原発事故を経験した私達日本人にとっては、本作の出来事は他人事ではありません
日本全体がそうなっていたのだと知っているからです
あの時、日本全体がK19そのもの だったのです
幸いにしてK19も日本も現場の人々の英雄的な行動で救われたのです
東電の人々は原発事故を引き起こしたとして肩身の狭い思いをしているようです
本作のK19が、公試もせずに出動させられたように、大津波や電源全喪失への対策を怠った責任は徹底的に追及されて当然です
しかし現場で死をも覚悟して日本を救った人々の名誉と敬意は、忘れてはならないことなのです
終盤のあの軍法会議、そして続く雪の積もる墓場のシーンの感動はそのような思いを去来させました
そういうことが出来ない体制は、ソ連のように滅び去ってしまうのです
これこそが本作のメッセージだったのです
2020年5月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
個人評価:4.3
心臓にまで届く艦長の重く熱い言葉。シンドラーのリストの、最後に語った言葉の様に熱く胸に響く。
英雄とは何かを成し得た者ではなく、自己を犠牲に他者を救う者だと気付かされる。
乗組員の使命と祖国心を対比させ、見事に密室の極限を描いている。
リーアム・ニーソンとハリソン・フォード。これ以上にないハマり役のキャスティングだ。
スピルバーグが作り出す様な、重厚な世界観とテーマを、キャスリン・ビグローはこの初期の若さで持ち合わしていた事への驚き。とんでもない監督だ。