ハウルの動く城のレビュー・感想・評価
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見れば見るほど深い
心を無くしたハウルと
心を取り戻したハウルの声色の違いに
木村拓哉の声優としての素質を感じる。
「やぁごめんごめん、探したよ」
冒頭の何気無い一言と
終盤のソフィーの
「未来で待ってて!」
ソフィーをお城にすんなりと招き入れたカルスファーにも
寝ている間に元の姿に戻っていたソフィーに
まったく驚かなかったハウルにも
すべてに納得が行く
本当にずっとソフィーを探してたんだよね、ハウル。
恋するソフィーばあちゃんの強さ、見習いたい。
見るたびに変わる面白さ。
なかなかの作品
老巨匠がくりひろげた妄想と格闘
あるひとは、これをソフィーばあちゃんの夢なのだと表現した。
またある人は、ハウルという魔法使いが本当は年寄りなのだというふうに表現した。
おそらくどちらも正解なのだろう。
60を超えた宮崎駿がこの作品とどういう風に向き合ったのか。
自分がちゃんちゃんこを着る年齢にいたるとは誰だって思わない。
けれどもそれが実際に目の前に起こると本当に恐ろしいことなのだ。
これは宮崎駿の覚悟の映画でもある。
老人になってゆく自分を叱咤するための作品という意味だ。
誰だっていつまでも若いと思っていたい。
しかし、年だけはとってゆく。肉体の限界も近づいてくる。
おそらくハウルもソフィーも宮崎駿自身だ。
どうにもならない宮崎駿が作り出した自分自身と自分がこうありたいと思っていた幻想がここにはある。
そしてこうありたいと願った自分が本当に戻りたい場所は、あのハイジに出てきたアルムの山だった。
それは自分たちが青春をかけて作ったあのハイジという作品そのものだったろう。
なんだかそんなことを考えていたらとても悲しくなってきた。
この作品はとても楽しい。
それは実はとても悲しいことに裏打ちされた作品だったのではないだろうか。
宮崎駿の結晶
解り辛くて既視感もある作品
総合:60点
ストーリー: 40
キャスト: 65
演出: 70
ビジュアル: 80
音楽: 80
物語も設定も理解し辛い。そこがどういう世界で誰がどういう状況で何がどうなっているのか、まず最初の設定が説明不足だろう。ハウルが誰で何故移動できる城を持っていて何をしているのかもわからない。そして物語も同様で、ソフィーが老婆になる理由もハウルと生活出来る理由も彼らを取り巻く環境や展開も、何か必然性を感じない。
それがはっきりしないままにハウルとソフィーの物語が動き戦争が始まったところで、見ているほうとしては訳もわからず取り残された気分になる。ソフィーの年齢は劇中でころころ変わるし、戦争は原因もわからぬままに始まっておおいに戦って殺し合いをした後で、実は王宮に住んでいる魔法使いサリマンの一言だけであっけなく終わることが出来るくらい単純なものみたいだし、いったいどうなっているのだろうか。
ハウル役の木村拓哉の声は時々抑揚がなくてうまいとは思わないがそんなにひどくもない。ソフィー役の倍賞千恵子が悪いとは言わないが、少女から老婆まで年齢が変わって姿が全く違うものになっても声が変わらないというのは大きな違和感があって、これは年齢別に声優を用意しなかった製作者側の失態。
映像と音楽は頑張っていたけれど、場面場面で昔のジブリ作品、とくに「ナウシカ」「ラピュタ」「もののけ姫」を思わせる部分があって新鮮味がない。虫のように襲ってくる敵、光を出して方向を示す首飾りに羽ばたいて空を飛ぶ乗り物、どろどろの半液体の生物、どこかで見たような場面が劇中で繰り返されて、宮崎駿の才能の行き詰まりを作品から感じてしまう。
見た目も能力も製作者の想像した思う通りに自由自在に変更できるはずのアニメなのに、この既視感は何なのだろう。過去の作品群が素晴らしかったために、どうしても彼には非常に高い期待を持って見てしまうから余計にそうなんだろうが、見ている途中で既に多少の失望感を持ってしまうことを止められない。映像と音楽が良くても、総合として良い作品だと納得できるものではなかった。
魔法使い
すっきりハッピーエンドで好きです。
ハウルにでてくるキャラがみんな好き。
魔法の世界観も好き。
時たま若返るソフィが印象的です。
家族みたいにワイワイしてる風景がいい。
みんなを守るために戦争に赴くハウル。
それを支える強くて優しいソフィ。
子供の頃のハウルと流れ星のシーンが大好きです。
二人がラブラブで素敵!
ラストシーンでは、お幸せに♪と思わず思っちゃいます。
神木くんのマルクルの「待たれよ~」に持ってかれたw
「ハウルの動く城」を観終わっての感想ですが、
意外や意外、僕の宮崎アニメランキング歴代2位を獲得しちゃいました。
ちなみに1位はトトロですが・・・。
まあ、このあたりで一般の人と宮崎アニメの観方自体違ってると思ってるんですが、
だって、僕の宮崎作品ランキング第1位は「《原作》風の谷のナウシカ」ですから。
で、ハウルなんですが、キムの声は意外に合ってました。
ハウルとキムタクはダブりますね。
ソフィの声もよかった。
でも、一番はマルクルの神木隆之介くん。
あの「待たれよ~」は何度聞き返してもいいぐらいかわいいのだ。
今回のキャラナンバー1はマルクルですね。
でも、荒地の魔女の美輪さんはもののけのモロ以来2回目なのに、
なんか何度も聞いてるような感じです。
すでに美輪さんの声は宮崎キャラに必要不可欠になってますね。
ところで、本編ですが、物語がわかりにくい、という前評判でしたが、
寓話としてそこそこできてると思いました。
いくつかの伏線もきちんとつながってたし、
ただ伏線で無理があったのは、ソフィが終盤になって誰にでも挨拶代わりにキスしてたところ、
まあ重要なシーンといえばシーンなんでしかたないけど、
一応これハウルとソフィの純愛ドラマだからねえ。
一番好きなシーンは、ハウルが軍の飛行艇にむかって言った一言。
ハウルはただただ戦争したくない、殺し合いなんて意味がない、
なんでお気楽極楽に生きちゃだめなんだよおって、言いたかったんだよ。
国家のためだなんだっていって戦争してるけど、
それよりも愛する人といつも一緒にほのぼのと日々をすごしていく方が、
だれも傷つかないし、幸せじゃないかって。
そんなメッセージを僕は感じました。
だからトトロに次ぐ宮崎アニメ歴代2位なのです。
でも、原作ナウシカはさらに違う意味ですごいですけど・・・
あんまり…
作品の世界観は面白い
とある時代のとある王国。戦争の真っ只中。
帽子屋を切り盛りする18才の少女ソフィーの住む街の近くの荒地に
悪名高い魔法使いハウルの動く城が現われます。
ある日、ソフィーは何者かに追われているらしい青年に出会い、
一目惚れしてしまいます。彼こそが「ハウル」でした。
その晩、ソフィーは「荒地の魔女」に呪いをかけられ、
90歳のおばあさんの姿に変えられてしまいます。
ソフィーは荷物をまとめ、ハウルの動く城に向かうのでした・・・。
スタジオジブリ製作、宮崎駿監督の最新作です。
90歳のおばあさんの姿になってしまった18才の少女ソフィーと
弱虫の魔法使いハウルのラブストーリーです。
僕は実際に観るまで、ここまでラブストーリーの要素が強いとは
思わなかったので意外でした。
ジブリ作品とラブストーリーって、あまり結びつかないので(笑)。
木村拓哉のハウルの声は、思っていたより違和感無く聴けました。
倍賞千恵子のソフィーの声(特に18才のソフィー)の方が
何か違和感がありました。
今回の作品もいろいろなテーマが盛り込まれてましたね。
主人公のソフィーをはじめ、荒地の魔女、そして、サリマンと
女性のキャラクターが強く描かれていたのが印象的でした。
実はこの作品の影の主役はカルシファーだったのかも知れないなぁ(謎笑)
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