ファイヤーウォール
劇場公開日 2006年4月1日
解説
万全を期したセキュリティ・システムの弱点はそれを管理する人間だという今日的なドラマが展開する犯罪サスペンス。監督リチャード・ロンクレインは、本作では悪役を演じるポール・ベタニーが、落ち目のテニスプレーヤーを演じたラブコメ「ウィンブルドン」の監督。「サイドウェイ」のバージニア・マドセン、「24 TWENTY FOUR」のメアリー・リン・ライスカブ、「ターミネーター2」のロバート・パトリックらが共演。
2006年製作/106分/アメリカ
原題:Firewall
配給:ワーナー・ブラザース映画
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2021年3月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
家族を拉致監禁された銀行セキュリティ担当役員が、ハッキングによる強盗の指示を受けながらも、家族を救うために奮闘する物語。
ハリソン・フォード主演のサスペンスです。2006年製作の作品ですが、少し古臭い印象を与える映画です。
家族の危機に恐怖する主人公をハリソン・フォードが熱演します。
主人公家族を描くドラマとしては、良く描かれていると感じます。
ただ、コンピュータ犯罪としては、それ程の深みがないのが残念。コンピュータ技術を屈指した攻防等があれば、もっとスリリングになったように思います。
前述の古臭さは、この辺りから感じ取ったのかもしれません。
また、ハリソン・フォードに、コンピュータの専門家の役回りは不似合いなことも難点。
個人的には、最後まで違和感を拭えませんでした。
2019年5月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波
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若い190センチ超のポールベタニーに対して、ほぼお爺ちゃんのパパハリソンがどれだけ頑張っても、勝ち目はないだろうと思う最後の戦い…が、ツルハシ一撃という呆気ない幕切れ。
調べてみたら、ハリソン御大も185センチの長身!
だったら、年齢差はさておき同じ階級で戦えるくらいでしょうから、もう少しタイマンバトルに尺を割いてもいいんじゃないかなぁ(私だけか⁉︎)
まぁ、この手の作品に血の気が多いのもあまり好まれないでしょうから、これくらいのフィニッシュで充分なんでしょうねぇ(自己完結!)
序盤のギャンブルトラップの件も、終盤に繋がっていましたが、せっかくなら、相手を殺める完結ではなく、ガッツリハメ返す『倍返し』オチのパターンも見たかったなぁと思う今日この頃。
2018年12月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ファイヤーウォール(防火壁)はネットワークセグメント間でパケットを中継あるいは破棄するといったセキュリティ・システムのこと。インターネットの普及に伴い、安全性を確保するためにアクセス制御は重要なポイントです。情報セキュリティアドミニストレータ試験を受験するために勉強していたのに、参考書が本棚の奥に押しやられてしまいましたが、この映画を観て、また受験欲がメラメラと沸いてきました。システム的、管理的、人的セキュリティの3つがあって、銀行強盗はこの人的セキュリティを狙うなんてのは最も短絡的であり、確実な方法。これを防止するにはシステム開発者を隠すしかないようです。
ネットワーク侵入のためのパスワードを2段階にする等、コンピュータセキュリティに言及するのは序盤だけで、犯人たちがスタンフィールド家に立てこもってからは普通のサスペンス映画となってしまいました。ベタだベタだと思っていたら、犯人役までベタニーでしたが、ハリソン・フォードと並んでも身長差がくっきりで、やっぱりカッコいいですね。ベタじゃない部分としては時代を象徴するかのようにi-podやGPSを上手く取り入れ、ちょっと古いかもしれないFAXと融合していました。
『T2』のT-1000役であるロバート・パトリックも出演していたおかげで、スカイネット社の開発者ジョー・モートンとハリソン・フォードがダブって見えてしまいました。しかも、ハリソン・フォードの娘の名前がサラだったのでかなり混乱してしまいます。ハリソン・フォードの妻役にはヴァージニア・マドセンでしたが、『ダイハード』でのブルース・ウィリスの妻役であるボニー・ベデリアと似てるような気がしました(ちなみに『推定無罪』で共演してます。犬の名前と同じだった?)。
短絡的な発想でしたが、この犯人たちは事後処理に関して用意周到。ギャンブルでの借金、妻の浮気、ファイルがどうのこうのと、ハリソンを殺人犯にまで仕立て上げようと根回ししていたことがすごかったです。この辺りを描きたかったためか、『逃亡者』になる心理描写が足りなかったことや、ちょっとしたストックホルム症候群の部分が蛇足だったような気もします。
2016年1月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、CS/BS/ケーブル
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ハリソン・フォードに見合った(想像できる)配役でした。
ストーリー的にはコテコテな犯罪サスペンスに今時のIT犯罪をミックスさせた感じで、まぁまぁ良くありがちな流れでしたが、全体的にはハラハラ感は感じれた作品。
なぜ、そう感じたかと深堀して考えてみると、監視カメラに盗聴マイクからネット監視などで犯人の抜け目ない束縛がより現実的に脅威的であったからと思う。
クライマックスに向かっては愛犬の首輪のGPSを頼りに犯人と人質となっている家族の居場所を突き止めるのだが、決して体を鍛えているとは思えない一般人設定のハリソン・フォードが、あそこまで激しい殴り合いが出きるのか疑問点で残る。
それに犯人に抵抗し続けてきた奥さんが、最後の最後は、ハリソン・フォードを助けるべく共に犯人に立ち向かうわけでもなく子供と逃げた点にも何かシコリが残る気もする。
クライマックス部分をもう少し精度なり、前章までのストーリーとの連動性が見いだしていれば、もう少しポイントが高い映画となっていたのではないでしょうか。
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