コーチ・カーター

劇場公開日:

解説

「セイブ・ザ・ラストダンス」「ネゴシエーター」のトーマス・カーター監督が、99年に実際に高校のバスケットボール・チームで起こった出来事を元に描く感動の実話ストーリー。高校のバスケット・コーチとなったケン・カーターは、チームメンバーの将来を考えて、リーグ戦の2試合を失っても彼らの成績を向上させようとする。カーター役はサミュエル・L・ジャクソン。人気ミュージシャンのアシャンティの映画初出演も話題。

2005年製作/136分/アメリカ
原題:Coach Carter
配給:UIP
劇場公開日:2005年8月6日

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映画レビュー

3.5指導者はだいじ

2024年1月7日
PCから投稿

ちょっと出来すぎ
実話とあるが、盛っているのは間違いない。
それにしても、スタートアップの時点で選手たちの身体能力の高さといったらなかった。
それまでの試合成績が悪かったのは、やっぱりコーチが専門家でなかったからなんだろう。
スポーツ以外にもやるべき事を守らせたのは すばらしい。

スポーツは指導者で変わる。
日本はそういう点で学校の先生に頼りすぎて、却って子供たちの才能の芽を摘んでいる。
なぜなら、一度もラケットを握ったことの無い先生が テニスを教えたり、
ルールさえまともに知らない先生が ラグビーを教えたりしている。
ひとえに教育への改革を怠っているからだろう。
戦後に確立した、エネルギーの捌け口としての運動部活動が今も確固として学校にある。
成果に結びつかない練習を一生懸命して、成功体験がないまま卒業していく子供が
どれだけ多くいることだろう。
逆にスポーツだけを学校生活の中心に据え、学業、生活態度そっちのけという学校もある。
どちらも悲劇だと思う。

エンドロールで出た卒業後の進路は、とても興味深かった。
(邦訳の字幕が無かったのは残念だったが)
盛っている所もあるだろうが、納得できるハッピーエンドだった。

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ビン棒

3.0アメリカ版スクールウォーズ

2024年1月1日
PCから投稿
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プライア

4.0戦術は七人の姉と元カノの名前

2023年11月24日
iPhoneアプリから投稿

実話をベースにした物語。
主演はサミュエル・L・ジャクソン。

【ストーリー】
カリフォルニア州リッチモンド高校、弱小バスケットボール部オイラーズに新しいコーチがやってくる。
彼の名はケン・カーター(サミュエル・L・ジャクソン)。
高校でのアシスト記録を持つ、元全米代表の同校のレジェンド。
歓迎されると思いきや、よそ者を好まぬ彼らは高圧的なカーターに反発し、プライドばかり高い主力選手が二人も離れてしまう。
だがスタミナと走力を重視したハードなトレーニングが効果を上げ、チームは勝利を重ねてゆく。
カーターを優秀なコーチと認めて有力選手たちも頭を下げてもどり、オイラーズはリッチモンド高校史上最高記録となる13連勝を重ねるが、教師たちの成績優遇が発覚、怒ったカーターはコートを閉鎖する。
だがその事でチームを救えと言わんばかりに反発する保護者たちと、カーターは対立。
メディアも巻き込んで、ついには教育委員会の採決にまで事態は悪化してしまうのだった。

実話ベースですが、サミュエル・L・ジャクソン演じるケン・カーターの、とにかく融通の利かなさがすごい。
自分の指示は絶対、遅刻したらシャトルラン、口ごたえしたら腕立て伏せ、きたない言葉を吐いても腕立て伏せ&シャトルラン。殺しにかかってます。
試合にはシャツにネクタイ、ジャケットを着てくる事、これをやぶった者は試合に出さない。
試合では相手を侮辱する行為は許さない、トラッシュトーク(マッチアップ相手にF系単語で揺さぶりをかける)などもってのほか。
授業は全て出席、教室の最前列に座れ、成績は平均2.3以上取れ、これらの条件をクリアしなければ試合に出さない。
などなど数え上げればキリがありません。

舞台のリッチモンドという町は、有色人種が集う貧困地域で、羽振りがいいのはマフィアだけ。
そこで生まれ育ったカーターは、バスケで彼らをそこから救い出したいと奮闘します。
さて、アメリカの高校や大学バスケといえば、NBA以上の熱狂的ファンがいると言われてまして、オールスターゲーム(マクドナルド・オールアメリカン)まであるほど。
プレイヤーランキングもあって、彼らはその時点でスター選手なのです。
高校野球の甲子園を想像してもらえれば、その立ち位置も分かるかと。
当然調子に乗りますし、反抗期まっさかりでコーチの言うことも聞かない。
それでチヤホヤされて、道を踏み外す、と。
スパイク・リー監督が『ラストゲーム』で言いたかった事を、こちらの方が上手く表現してます。

さて、肝心のプレーシーンですが、これは言う事ないです。
ガードプレイヤーたちは手に吸い付くようなドリブルハンドリングを見せてくれますし、ドライブやカットイン、スクリーンプレイ、パスから見事なスリーPシュート、両手ダンクや空中のパスをそのままねじ込むアリウープまで、ちゃんと攻防の中ワンカットで見せてくれます。
サンアントニオ・スパーズファンの主演サミュエルも「スポーツ映画でのいい加減なプレーシーンには我慢ならない」とハードルの高い辛辣な立場表明。
アメリカですらそこが雑な映画は多いのですが、この映画はかなりガチですのでご安心を。

映像特典での見どころですが、ケン・カーターのまわりに戦術の名前となった姉ほかの家族たちがずらっと並ぶインタビューがあるのですが、もうね、カーターふくめみんな体格すごい。
アメリカのドキュメンタリーを見た人にはわかると思いますけど、向こうの人本当にすごい太ましいんですね。
「やだ、カーターコーチのお姉さんたち、大きい……\\\\」
と思わず頬をピンクに染めてしまう、とても見応えのある特典となっております。
みんなフィジカルもメンタルも強そうで、名づけて"大相撲・カーター部屋"八卦よし。
もう本当、あれだけは見ておかないと死ねないなと。

押しても引いても動かないヘビー級ガンコ者のカーターさん、そのルーツをぜひとも一目どうぞ。

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かせさん

3.5丁度良いバランス

2023年10月10日
PCから投稿

バスケと環境問題
2つの見せ方が丁度良いバランスで描かれていました
仕事の成果を考えるならバスケのチームを強くする、と言う一点に集中する事がコーチの仕事ですが、周りの悪い環境による生徒の将来の事も考えている点で良い評価になる映画でしたね
ラストは現実的で説得力が増したので良かったです

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柚子一味
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