クレールの刺繍

劇場公開日:

クレールの刺繍

解説

スーパーのレジ係として働く17歳のクレールは、望まない妊娠をして仕事を辞めるはめになり、刺繍職人のメリキアン夫人のアトリエで働くことに。夫人は最愛の一人息子を事故で亡くしたばかりで悲しみに沈んでいたが、2人は刺繍を通して心を通わせていく。監督が自分の妊娠中に脚本を書き始め、3年の歳月をかけて脚本を執筆。主演は「イブラヒムおじさんとコーランの花たち」で注目を集めたローラ・ネマルク。04年カンヌ国際映画祭で批評家週間グランプリ受賞。

2004年製作/88分/フランス
原題または英題:Brodeuses
配給:シネカノン
劇場公開日:2005年9月3日

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映画評論

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映画レビュー

4.0望まない妊娠

2020年5月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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kossy

3.0地味

2013年3月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

知的

総合:60点
ストーリー: 60
キャスト: 65
演出: 65
ビジュアル: 70
音楽: 65

 フランスの秋の田舎の淡い陽光。光の使い方が上手で、それは刺繍をする暗い部屋においても同様。全てがはっきり照らし出されるわけではなく、光と影の中にひたすら刺繍をしていく表情が映し出される。もちろん刺繍の模様の美しさも。学校で孤立し両親ともうまくいかず職場でも助けてくれる人はいない。お腹の子供の父親は妻子持ちで、最初から中絶費用の話しかしない。殆ど助けもいない主人公の孤独と不安が、その情景の中に微妙な心の動きとして描写される。
 少し文学的で質の高い映画ではあるのだが、全体として地味。大きな動きはないし、あまり明るい話題がなくて、悪く言えば暗い憂鬱な雰囲気ばかりが漂う。こういうゆっくりとした映画があってもいいが、ちょっと暇を持て余しもした。妊娠して不安を少し感じている人は、特に共感できる作品かもしれません。

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Cape God