アメリカン・サイコ

劇場公開日:2001年5月3日

解説・あらすじ

80年代、好景気に沸くニューヨーク。ウォール街にある証券会社のエリートとして誰もが羨む贅沢な生活を送るパトリック・ベイトマン。高級フラットに住んでデザイナーズ・スーツに身を包み、完璧な体型を維持するハンサムなヤッピー。社会的な成功をすべて手に入れたかに見えた彼だったが、物質では満たされない心の乾きを感じるようになっていた。次第に目立ち始める奇行、そしてついには殺人への衝動が抑え切れなくなり……。

2000年製作/102分/R15+/アメリカ
原題または英題:American Psycho
配給:アミューズピクチャーズ
劇場公開日:2001年5月3日

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(C)2000 BY AM PSYCHO PRODUCTION, INC.

映画レビュー

3.5 中身も外見も消え失せた時に浮かび上がる“空虚な顔”

2020年4月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

怖い

知的

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岡田寛司(映画.com編集部)

3.5 ドーシアに行きたくなる

2025年11月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

これはサイコスリラーというよりもはやブラックコメディ

バットマンを演じたクリスチャンベールが悪役で、同じくDC作品のスパイダーマンで悪役を演じたウィレムデフォーが正義(探偵)役なのがどうも不思議な感じだ

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まおまお

3.5 ヤッたの? ヤッてないの?

2025年11月7日
iPhoneアプリから投稿

面白いとは聞いていたものの、先延ばしにしていて、Netflixの配信が終わるタイミングに鑑賞。そしてまた4年の時を経て戻ってきたので見なおした。

あーおもしろかった!
し、めちゃウケる。
こんなにウケたのは「未来世紀ブラジル」を観たとき以来かも。

ウォールストリートに生きるヤンエグたちの暮らしを当時のカルチャーとともに描くブラックコメディ。
オリバー・ストーンの「ウォール街」ではまだ食うか食われるかの騙し合いが描かれていたが、本作では仕事をしている形跡そのものがない。
なんせ親の名前で職についてるだけだし、形式的に出社はするけど、頭にあるのは自分の見てくれと名刺と予約したレストランのことだけ。
他人の目から見て自分がイケてるか、イケてないか、ただそれだけ。
まだトランプの方が仕事してるだろう、これ……
そのマウンティング合戦はほんとトレーディングカードとか、メンコの強さを競う小5男子と変わらないノリ。名刺比べのシーンとかマジで意地わっるぅ。この景色、見たことあるなっていうバチバチの既視感。
白人・男性・金持ちのみが参入できる戯れ。

町山智浩の評論本にも取り上げられていたけど、まあこういう人々はバブル期の日本にも実在したとか。
ただ、彼らに「好きなものがない」というのはどうだろう?
空虚さを自覚するゆえに売れ筋のポップソングに過剰に移入する主人公は、「好き」とは言えないのだろうか。
あと殺人はほとんどビョーキ。精神のバランスを保つための。
そして彼には友達も恋人もいない。唯一、音楽を語り合えそうな人は最もノーサンキューな探偵のおじさん(ウィレム・デフォー)。

ラスト、若きエリートなのにシリアルキラーという矛盾した個性を持つ主人公は、その実績そのものを無視されて終わる。だって「誰も中身は見ない」から。人種や肩書き、身なりや髪型でしか判断されない。どんなに特殊性癖を持ってても、外見とミスマッチと思われたら最後、それらは無化される。
主人公はそれを誰よりもわかってたはずなのに。。
洗練されただけのマチズモは、もちろん肥大化したミソジニーと背中合わせ。それは男自身をもぜんぜん幸せにせず、ひたすら虚しくさせるだけ。

これと「ブラック・レイン」をセットで観ると、80年代のアメリカの閉塞感をリアルに感じられると思う。その後、日本の方が先にへし折れたけど……
なんとなくこれ「ファイト・クラブ」の前日譚だなーっていう感触がすごいした。

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ipxqi

3.5 記憶に残る作品

2025年10月30日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

初見の感想は(こんなもんか…)だった
2ヶ月くらい経ってからレビューしてるが今もやけに記憶に残ってる
そんな良かったか?いやむしろ好きだったな…!と思える
そんな映画

ストーリーそのものも悪くないがそもそも演出がキレキレで
記憶にこびりついて離れないのだと思う
殺人に明け暮れるエリート階級男の無計画でズボラな殺人の日々
探偵が怪しんで主人公のもとに、上手い返しなど何も出来ない!
これがやけにいい、目が離せなくなる

そして迎える結末もまたいい…
初見の感想ではそんなに好きじゃなかったはずなのに
気づけばまた見たくなる、自分にとってはそんな映画だった

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エル