ミスティック・リバー

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

「許されざる者」のクリント・イーストウッド監督がデニス・ルヘインのベストセラー小説を映画化し、幼なじみの男性3人の運命がひとつの殺人事件をめぐって交錯する姿を描いたミステリードラマ。ボストン近郊の小さな町。幼なじみのジミー、ショーン、デイブの3人の少年は、デイブが見知らぬ男に誘拐・監禁され性的暴行を受けた事件をきっかけに、次第に疎遠になっていった。事件から25年が経ったある日、ジミーの愛娘が遺体となって発見される。刑事となったショーンは捜査に乗り出すが、やがて捜査線上にデイブの存在が浮上する。3人の幼なじみをショーン・ペン、ケビン・ベーコン、ティム・ロビンスが演じ、2004年・第76回アカデミー賞ではペンが主演男優賞、ロビンスが助演男優賞をそれぞれ受賞した。脚本は「L.A.コンフィデンシャル」のブライアン・ヘルゲランド。

2003年製作/138分/アメリカ
原題または英題:Mystic River
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2004年1月10日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第28回 日本アカデミー賞(2005年)

ノミネート

外国作品賞  

第61回 ゴールデングローブ賞(2004年)

受賞

最優秀主演男優賞(ドラマ) ショーン・ペン
最優秀助演男優賞 ティム・ロビンス

ノミネート

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀監督賞 クリント・イーストウッド
最優秀脚本賞 ブライアン・ヘルゲランド
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インタビュー

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映画評論

映画レビュー

4.5重くて良い、、

2024年10月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

興奮

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ゆい

4.5全ての謎と罪を川が呑み込んでいく…

2024年10月10日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

怖い

今から20年の前に、ベストセラー小説を名優クイント・イーストウッドがメガホンを撮り、映画化したミステリ―・サスペンスの名作。少年時代にある事件に巻き込まれた幼馴染の3人の男達。その男達の運命が、25年後に起きた少女殺人事件によって再び交錯し、翻弄されていく物語。巧みなミスリードによって、最後まで飽きさせない展開は、流石にイーストウッドの作品と言える。

そして、本作の面白さと価値は、やはり名優たちの共演にもある。ジミー、ショーン、デイブの3人の幼馴染には、ショーン・ペン、ケビン・ベーコン、そしてティム・ロビンソンという名優達が、それぞれに異なった立ち位置で、個性ある役柄を凄味のある演技でみせている。特に、ショーン・ペンは娘を殺された父のジミーを、鬼気迫る演技でアカデミー主演男優賞にも輝き、ティム・ロビンソンも少年時代のトラウマに囚われた哀れな男・デイブを演じ、助演男優賞を受賞している。それだけでも本作の高い評価が垣間見れる。

また、ショーンの先輩刑事には、こうしたサスペンスでは名脇役を務めるローレンス・フィッシュバーンが、堅物な刑事役を演じ、デイブの妻には、こちらもミステリ―には欠かせないマーシャ・ゲイ・ハーゲンが演じている。そんな豪華な顔ぶれが、それぞれに個性が光る演技で、ミステリ―の世界観を高めている。。

少年時代、幼馴染の3人が遊んでいる所に、警察を名乗る見知らぬ男が現れ、その内の1人のデイブが連れ去られ、誘拐監禁される事件が起きる。何とか逃げ出したデイブだったが、その事件を契機に、3人の中は疎遠となり、25年の年月が経過する。そして再び事件は起こる。ジミーの娘・ケイティが惨殺死体で発見された。警官になったショーンは、先輩刑事と共に事件の捜査に関わる中で、犯人としてデイブへの容疑が高まっていく。三人の幼馴染が、被害者の遺族・刑事、容疑者となって、それぞれの思いや恨みが複雑に絡み合って物語は展開していく。

そして、最後に真実にたどり着いた時、それはあまりにもイヤミスな結末を迎えることになる。あの2時間の差が、交互に映し出されるシーンは、何とも言えない悲哀と愚かさを感じた。エンドロール前のパレードのシーンで、タイトルの『ミスティック・リバー』の本当の意味も。複雑な思い共にスッと落ちてくる。全ての謎と罪は、大河の中へと呑み込まれていったのだった。

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bunmei21

4.0男の世界

2024年10月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

少年の頃のトラウマを抱えた彼の言動は、妻から見てもおかしかった。
自分の言動を本人すら理解できていなかったから、妻にも説明出来なかった。

娘を殺害され、犯人逮捕を待つよりも、自分で復讐する彼は、『アイ・アム・サム』で知的障害者を演じたショーン・ペン。今作のキャラクターは、ちょい悪オヤジで格好良い。

警察になった彼は、慎重に犯人を見つけようとする。友人同士の間にあった何かを深堀りしないところが今作の良いポイント。

3人それぞれの妻も、つい比較して観てしまう。

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Don-chan

3.5後味の悪さが好みの分かれそうな映画

2024年6月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 少年時代の旧友である3人を中心に、ほとんどの登場人物が地元の人間という、狭い世界でストーリーが展開していく。登場人物は被害者の父親の友人であったり、かつての共犯者の息子であったりと、顔見知りばかり。そのため互いの人となりを知っている。だからこそ刑事も彼らに疑いの目を向けやすい。そして視聴者は登場人物の人間関係を知った上で、誰が真犯人なのか、先の展開が気になる構成になっているのが秀逸。

 しかし真相は意外とあっけなく、後味の悪さが残るのが、好みの分かれそうな映画。

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根岸 圭一