ラブ・アクチュアリーのレビュー・感想・評価
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「愛」という歌詞を「クリスマス」に変えただけだよ
映画「ラブ・アクチュアリー」(リチャード・カーティス監督)から。
イギリスを舞台に、クリスマス5週間前からの人間模様が
「愛」をテーマに繰り広げられる。
登場人物が多くて、その関係を整理しながら観ると、
ちょっと疲れてしまうが、
「見回すと、実際のところ、この世には・・愛が満ちあふれている」
と冒頭でメモしたフレーズが最後まで貫かれている。
全てがハッピィエンドかと思いきや、
旦那さんに浮気される奥さんだけは、悲しい想いで終わる。
この辺りが、作品の妙なのだろう。
さて、今回の気になる一言は、老いた元ロックスターが呟いた台詞。
「『愛』という歌詞を『クリスマス』に変えただけだよ」
その結果、またこの歌がヒットしてしまうというおまけ付き。
これって、今まで気付かなかった視点だから新鮮だった。
「愛」という単語と「クリスマス」という単語は、同意語・類語。
ラブソングや、クリスマスソングを探し、単語を入れ替えてみたら、
違和感がなかったのだから、不思議である。
「愛」と「恋」を入れ替えても、違和感があるのに・・。
こんな言葉探しも、楽しいかもしれないな。
愛に飢えた時に是非観たい
恋人にフラれやさぐれている時、大切な人と仲たがいしている時、大切な何かを見失いそうな時、親がうるさくて早く大人になりたい時、自分自身が嫌いになってしまいそうな時、自分に素直になれない時、自分は一人なのではないかと思ってしまう時。
絶対観るべき!
ヒュー・グラントの甥だった
どのエピソードも切なくて温かい、嫌なヤツが1人も出てこない幸せな映画。
転校する女の子に告白しようと必死で頑張る男の子を演じているトーマス・サングスターが、ヒュー・グラントの甥だということを、DVDのコメンタリーで知った。かわいいし、これからどんどん俳優としても成長しそう。
老いぼれロッカーを演じているビル・ナイが最高にクールだった。
外人オンチにはキビシイ
例えば三谷幸喜が日本人キャストで同じような作品を作ったら、日本人の私はとても楽しめると思うのだが、この映画の"イギリス的な感覚"というようなものが根本から理解できないので、心から共感して楽しめなかった。
洒落ているし、心温まるような台詞やシチュエーションはいくつかあったのだが。
ヒュー・グラント扮する、アメリカに対して弱腰な英国首相のキャラはアイロニカルで可笑しかった。
Mr.ビーンは英国では人気なのだろうか。アクセント的に登場させる感じは分からなくはないのだが、少し出すぎだしあまり笑えなかった。それも感覚の違いだろうか。
イギリス男はかっこいいね
2003年製作のイギリス映画。135分。昔、ロンドンのバックパック宿に泊まった時に同室だった人から、最近のイギリスでは入籍しない自称「夫婦」カップルが急増しているといった話を聞いたことがありました。
法律上のわずらわしい制約を厭い、もっと気楽に夫婦生活を営みたいというのが、その動機だそう。都会では実にいろいろなことが現実になるものです。
本作は、ロンドンを舞台にした現代的なクリスマス群像恋物語。いろいろな背景をもった人のそれぞれのクリスマスを向かえるまでの時間が描かれています。その登場人物ときたら、首相から、刑務所をでたばかりのロックミュージシャン、妻を失ったばかりの男、ポルノ雑誌の撮影で知り合った男女、妻子持ちの編集長とその男をつけねらう女などなど。思い出すのが大変なくらい色々でてきます。
そのどれもがある意味、ありふれた恋物語なのですが、ちょっとネジが緩んでいるというか、どこか危険な趣があります。この作品にでてくる登場人物の多くは、恋という感情に酔いしれて、現実をいとも簡単に踏み外していく人々なのです。
そんな群像劇をコメディタッチに描きながら、クリスマスイブまでのボルテージを高めていって、最後にパーっと終わるのですが、それがとても西洋的な感覚。サンタクロースは出てきませんが、まるでクリスマスの精霊が宿っているかのような作品です。
本作で特に印象に残ったのが、映像の色合いがとても綺麗だということ。ここまで色彩豊かなイギリス映画を観たのは、本作が初めてかもしれません。そんな意味でも、本作はイギリス映画のなかでも異色だと思います。
それでも、個人的には、途中からかなり展開がだれたように感じ、けっこうウトウトしていました。丁寧に作り込みすぎていたように思います。
ヒュー・グラントの首相役が意外にはまっていて好印象。
これからクリスマス気分をじわじわ盛り上げたい人はどうぞ。
恋って、最高!
決して泣く様な映画じゃないんですよ。そんな“感動巨編”じゃないんですよ。でもね、観ているうちに何だか熱い物がこみ上げてきてしまって、気がつくといつの間にかポロポロ…。
紹介しきれないほどの登場人物とエピソードが出てくるのですが、どのエピソードにもキチンと筋が通っていて、作品全体が破綻していないのは『お見事!』の一言です。また全ての登場人物がそれぞれ悩み、考え、泣き、笑い、日常を生きている(約1名当てはまらないのも出てきますが)のですが、観ていて思わず『ああ、その気持ちわかる、わかる!』『そうだ、行け、がんばれ~!』と心のなかで思わず応援したり、いっぱい呟いたりしてしまいました。作品全体に、ほのぼのムードがながれていますが、深刻な問題を抱える人物(ローラ・リニー演じるサラは、たった1人の精神を病んでいる弟のことを大切に思うあまり、せっかく結ばれそうになった片想いのカール(ロドリゴ・サンドロ)ともうまくいかない)のこともちゃんと描いていて、ただの軽い映画になっていないところなどは特筆すべき点だと思います。
あと個人的には、ジュリエット役のキーラ・ナイトレイのキュートさに参ってしまいました。「パイレーツ・オブ・カリビアン」のときはそんなに魅力を感じなかったのですが、本作の彼女は最高!もし私の親友の花嫁が彼女なら、私の撮ったビデオも劇中でマーク(アンドリュー・リンカーン)が撮影したように彼女しか映っていないと思います…。
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