キル・ビルのレビュー・感想・評価
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復讐のマカロニ ウエスタン
やりたい放題のタランティーノ監督
いや、やりたいからこれを作った。
イタリア製のウエスタンを下敷きに、復讐劇、カンフー、任侠、ブルー・スリー、サニー・千葉、梶芽衣子、日本刀、そんなモノたちを過激に並べ立てた。だから真面目に見ないで、彼のやりたいことのごちゃぜ感を楽しむのが丁度いい。
いちばん目立つのは死亡遊戯の黄色いトラックスーツとオニツカタイガーのスニーカー。白い着物のオーレン・イシイ が「やっちまいなー」と叫ぶ一瞬のシーンや、GOGO夕張も怖いけど可愛くもある。音楽では布袋氏のギターや、グリーンホーネットのテーマもカッコよくって好きです。そして当時驚いたプロダクションI.Gのアニメ…。
とにかくごちゃ混ぜ感たっぷりで
見ている方は立ち止まらず集中するだけ。
マカロニ ウエスタンに多かった復讐劇。
監督は好きだったんだろうな、と思う。
※
沖縄Tシャツ、可愛いwww
北米でカラテキッドの続編が公開されるからか、ベストキッドシリーズのテレビ放送が頻繁にあったのですが、最近キルビルが放送されていたので最後まで観てしまいましたw
なるほど、これはそこそこ大きい日本マーケットでのヒットの算段もあったのでしょうか。日本では賛否両論ありましたが、北米サイトでの評価は8.2/10、推定予算3000万ドルを大きく上回る、世界総興行収入は1億8000万ドルの大ヒットでした。
日本人からみると、ルーシー・リュー姐さんの日本語に苦笑いしつつも、やっぱり英語とアクションができる、あの世代の日本人女優はなかなかいないのかぁ…と、残念に思いながら見てました。
昔、語学番組で英語力を披露した工藤夕貴の英語はかなり流暢で、もっとハリウッド作品に引っ張りダコになれた存在なのに、なかなか大ヒット作品に恵まれず、渡辺謙や真田広之ばりに活躍する女優が早く出てこないものかと歯噛みする思いです。
それにしても、ユマサーマン、栗山千明、ルーシーリューはみんな同じ系統の離れ目美女、監督の好みなんかな?
もし引退してなくて、そこまで英語話さなくていいなら、やっぱり元JAPANアクションクラブの志穂美悦子さんあたりに出てもらいたかったかな。なんであんな夫にずっと連れ添えるのかwww
もちろん、色々ツッコミどころはありますが、ユマサーマンは難しい殺陣もこなし、アクションシーンは申し分なかったと思います。残念ながら、続編は観てません!
「コータローまかり通る」は再開しないのかな?
お腹の子を殺された主人公の復讐劇。2部作の前編。
タランティーノの魅力と趣向が満載の一作。
特に趣向については、日本人オタクの私にとっても魅力たっぷり。
千葉真一と大葉健二の登場。しかも大葉は「コータローまかり通る」の小ネタまで出すサービス。ブルース・リーの黄色のライダーウェアに日本刀。Production I.G製作のアニメ・・・終始ニヤニヤしながら鑑賞することが出来ました。
派手なアクション。少し間違えるとグロテスクにすら映るバイオレンス・・・も、勿論魅力。
特に、GOGO夕張との攻防は緊迫感も説得力もたっぷり。
逆に、大人数に対する大立ち回りは説得力が大幅に落ちます。千葉真一の指導もあったようですし、ユマ・サーマンも頑張ってはいるのでしょうが、彼女は殺陣のプロではありません。大人数との殺陣などさせずに、少人数とのしっかりとしたアクションのみにした方が良かったように思います。
私的評価は4にしました。
タランティーノ監督らしさ全開の賛否両論ありそうな作品
映画を見ながら、五感の違和感に色々グサグサ刺さりそうな訳が分からない初めて見るような映像がでてくる。
軽快なポップ的な音楽が流れたかと思えば、日本のめちゃ懐かしい曲が流れてくる感じ。リズミカルな音楽の中で、何十人もの男性がユマサーマン演じる復讐の女性に、日本刀でバンバン切られていく・・・その背景が、日本にも今あるのっていうぐらいの吉原のどでかい風俗館みたいな場所で切り合うから色々初めてみるようなチャンバラシーン。
ユマサーマンと栗山千明、ユマサーマンとルーシーリューのそれぞれ二人の切り合いは、ハラハラすようなチャンバラであり、映像の美しさもあって、印象的。これだけ女性のチャンバラシーンが多いし、見せ所みたいになるの作品も珍しいかと思う。日本の沖縄と東京が舞台になり、日本語が結構でてくるのは素直に嬉しい。
タランティーノ監督がこんなことやってみたら面白いかも、っていうものを色々詰め込んだ作品かも。自分の好みとしてはここまで人がバンバン切られるアクション映画が好みとは違うから、3.5にしてしまったけど、この映画を見ると、やっぱりタランティーノ監督は娯楽に流されず、映像芸術を追究しようとしてそれを越えてしまったある意味、映像芸術の天才のように思える作品かも。
過去のB級映画へのラブレターかつ総決算
タランティーノの映画の凄いところは、B級と呼ばれる映画の中でも「低俗」だと揶揄されるようなモチーフを、超一流のセンスで料理してA級かそれ以上のS級レベルにまで昇華させてしまうところだ。
特に本作(前後編全て含む)は、タランティーノが愛した過去のB級映画への愛が満ち満ちており、元ネタになっているモチーフを大胆にコラージュしながら、超一流のエンターテイメントとして再構成することに成功している。タランティーノお気に入りの過去作のサウンドもてんこ盛りで、しかも活かし方が驚くほど効果的なのだ。
すべてがコラージュなのだとしたらオリジナリティがどこにあるのかと訝しむ向きもあるかもしれないが、私個人としてはあまりにも鮮やか過ぎるこの手腕に、もはやB級素材がそんな風には呼べないレベルへ昇華するところを目の当たりにした気になった。これは、極上のB級映画の総決算といって差し支えない。
ビルを殺れ!
ゴーゴー夕張見たさに負けました。
やばくて可愛かったなあ。
ゴーゴーボール超ヤバい完全にガンダムハンマー。
ストーリー?
そんなのどうでもいいじゃないですか。
ルーシー・リューの「ヤッチマイナー」が見られるのはこの映画だけ!
ところでこの映画の日本上陸にあわせて、我が国が誇る変態デザイナー・高橋ヨシキが任侠映画風『ビルを殺れ!』ポスターを超本気おふざけ企画で映画秘宝に載せたところ、ヤクザ映画大好き♡タランティーノ監督大喜びで「これ使う!これ使うんだもん!」と大喜びしたそう。
残念ながら配給のギャガGAGAに止められたそうですが、あのポスターみんなに見てもらいたい傑作です。
もちろん自分の駄文を読んでくれるような方々は、そんなトリビア知り尽くしとるわいレベルでしょうけど、もしもまだ見てない人がいるならぜひぜひ。
ちなみにVol.2まだ見てません。
なんでだろう。
それはきっと、つづきがどうでもいいような、刹那的なタランティーノ映画だからでしょう。
そんなのでよくレビューとか書いたな自分、と思わなくもないですが、あのビルを殺れ!ポスターの話だけはしたかったのです。
超久しぶりに観たキル・ビルはまさに「ヤッチマイナー」な映画だった
「キル・ビル」を初めて観たのは、レンタルDVD。「細かいことは良いんだよ!」と言わんばかりの暴れっぷり。「とんでもない映画を観てしまった」というのが、当時の感想でした。
そして先日。U-NEXTで配信されていたのを知り、懐かしさのために視聴。観るのは実質2回目になるので、余裕を持って見れるだろう…。と思っていた私が愚かでした。
監督はクエンティン・タランティーノ。一筋縄でいくはずがありません。相も変わらず「とんでもない映画」でした。飛行機に刀なんて持ち運べるはずもなく。日本の描写もオカシイ所だらけ。
だけど「細かいことは良いんだよ!」を貫く映画スタイルが、全てのツッコミを帳消し。映画は面白いんだと、改めて思い知らされた一作です。
オタク心が満載
オープニングから衝撃的な展開で黒人の女殺し屋との家庭内大乱闘までがテンポ良く、音楽の使い方がタランティーノのどの作品よりもピンポイントでその都度にテンションが上がる、特に布袋寅泰は置いといてThe 5.6.7.8'sが登場でガレージ・ロックをぶっ放す、MAD3のEDDIEがクレイジー88みたいな出立ちでギターを掻き鳴らしていたら最高!?
千葉真一の演技が意気込み過ぎて浮いている存在感、國村隼は何を言っているのか聴き取れない、沖縄とオーレン・イシイのアニメパートから物語もトーンダウンで退屈感は否めない。
こんなに単純明快で破天荒なジャンル映画をセンス含めた大きい規模で撮れるのはタランティーノ以外にあり得ない、単なる低予算B級映画としての題材にしか思えない要素を話題性のある娯楽大作として高める手腕に脱帽、呆気に取られる展開に突っ込みどころも満載ではあるが何も考えずに楽しめる。
公開時に桜井薬局セントラル劇場にて鑑賞、確か。
思い切り振り切った清々しい作品
【タラちゃんの日本をメイン舞台にした復讐を誓った花嫁の復讐劇。國村隼さんは斬首されるし、高校生の殺し屋栗山千明さんもヤラレテマス。ストーリー展開はシンプルなのに、何でこんなに面白いのかなあ・・。】
■結婚式のさなか、かつてのボス・ビルとその手下たちの襲撃を受けた暗殺団の元エージェント、ザ・ブライド(ユマ・サーマン)。
長い昏睡状態から奇跡的に目覚めた彼女は、夫と胎内の子供の命まで奪われたことを知り、自分を裏切ったビルと昔の仲間たちに復讐を開始する。
◆感想
・どう見ても、タラちゃんが香港ノワールムービーや、日本の任侠映画に影響を受けて制作した作品である。
・ストーリー展開はシンプルで、結婚式の際に身内及び夫と、体内の子を失った復讐を誓ったザ・ブライドが病床から復活し、自分達を襲った昔の仲間である、ヤクザの大親分になっているオーレン・イシイ(ルーシー・リュー)を追って沖縄になって来る。
ー で、國村隼さんや高校生の殺し屋、栗山千明さんが出演。
もう、無茶苦茶なのであるが、何故か面白い。
普通、ハリウッド大作で日本を舞台にした映画は、残念な感じがするが今作は
【残念な感じを超越した面白さ】が炸裂しているのである。
変な演歌も効果的であるし、ハットリ・ハンゾーを演じた表向きは寿司屋の千葉真一さんが、絶妙である。ー
<今作は、且つてレンタルビデオに行っても、常に貸し出されていて切歯扼腕していたが、漸く観れた作品である。
ストーリー展開はシンプルなのに、何でこんなに面白いのかなあ・・。
それは、多分タランティーノ監督が、自分の好きな香港ノワール映画や、日本の任侠映画の面白い部分を存分に自身が望むように作ったからではないかな、と思った作品である。
タランティーノ監督が”自分が好き!”と思って制作した作品を商業ベースでも成功させ、自らの代表作の一つにしてしまうシネフィルぶりは凄いよね。>
配色とカメラワークが抜群に良い
10本中3.5本目‼️
タランティーノ監督作品の中でも、タランティーノ監督の趣味が1番盛り込まれている、名刺代わりのような作品だと思います‼️かつてのボスや仲間たちによって、愛するものを奪われた美しき花嫁(元殺し屋ザ・ブライド)の復讐のドラマが展開・・・‼️邸宅内を舞台にした殺し屋バニータ・グリーンとザ・ブライドの汗まみれ、血まみれ、ガラスの破片まみれの対決‼️日本生まれの中国人で東京ヤクザ界の女王オーレン石井との雪の舞う日本庭園での対決‼️鉛球をブンブン振り回すGOGO夕張(栗山千明サイコー!!)をはじめとする個性豊かなオーレン石井の部下たち‼️オーレン石井の台詞 "ヤッチマイナ!!" ‼️千葉真一の刀鍛冶・服部半蔵‼️ブルース・リー・ファッションでキメたユマ・サーマンのザ・ブライド‼️日本刀を携帯出来るチープな飛行機‼️日本のヤクザ映画、アニメ、マカロニウェスタン、カンフー映画などからの様々な引用‼️全編の隅々に至るまでタランティーノ監督らしい遊び感覚が溢れていて、本当に楽しい作品です‼️
名曲ギッシリ!!
久し振りに観たのでレビューします。
タランティーノは音楽センスがイイ!!
『パルプ・フィクション』の時から思ってたけど、やっぱりセンスがイイ。
自分と好みが似てるから、そう思うのかもだけど。
当時ビックリしたのは、知る人ぞ知る日本のガレージバンド5.6.7.8'sの出演。
ど、ど、ど、どうゆう経緯?と、当時すごく驚いたけど、
タランティーノが、日本の古着屋で買い物中に店内で流れていたのが出会いらしい。
この映画は、タランティーノがカッコイイと思うものに光を浴びせ、世界に紹介した作品だと思っていて、
チャンバラ、日本庭園、オニツカタイガー、ブルース・リーの黄色いトラックスーツ、
ナンシー・シナトラ「BANG BANG」『鬼警部アイアンサイド』のテーマ曲、布袋さんのインスト曲、バンド5.6.7.8's
などなど…
それだけでも、すごいと思うんだけど、内容自体も面白い。
お下品だったり、お下劣だったり、残酷表現ありなので、
好みは、あるでしょうが…(笑)
前後編の前編に当たる本作は日本色が強いです。
タランティーノと言えば、この映画。
タランティーノの代名詞的作品だと思ってます。
復讐のために轟々と暴れまわる‼
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