ハンニバル

面白かった！羊たちの沈黙よりかなり面白い。前作はレクターのキャラクターこそ衝撃的だったもののストーリーが全体的につまらなかった。レクターをストーリーの中心において無礼な人間達の思惑が交差する本作の方が何倍も面白い。

ハンニバル・レクター役は続投のアンソニー・ホプキンス。最高。この人のレクターからしか得られない恐怖がある。ラストにかけてレクターの本質を細かく描写していてすごく良かった。今までイメージでしかなかったカニバリズムをあんなに丁寧に描くとは思わなかった🔪🧠

ジョディ・フォスターが続投にならなかったのだけ残念ではある。それでもクラリスはいいキャラクターだと思った。腕を切断出来なかったのも、わざわざ抱いて連れ帰ったのも、サイコパスなりの愛なのか同情なのか到底パンピーには理解出来ない感情なのか。なんにせよ良かった。面白かった。

前作のドクターレクターが魅力ありすぎたのかなあ…。独房の中にいる囚人を覗いているはずが、逆にこちらを全て見透かされ手のひらの上。恐ろしくも美しい、いい意味で気持ち悪い人だったのに。
今作はなんかいいようにやられて、脳みそ食べて… 、そんな小物じゃなかったろう、ドクターレクターは。ただの気持ち悪い人。イマイチ魅力を引き出せていない。
展開も遅く退屈。スターリングちゃんの交代も許容はできるし仕方ないとはいえ、悲しい。

テンポが遅く途中で飽きてしまった。グロさや気持ち悪さはあるけどあまり怖く無かったのは現実離れしすぎていたせいかな…羊たちの沈黙はもっと怖かった記憶がある。

ハンニバル・レクターとクラリス・スターリングの複雑な関係を描いた作品

イタリアで生活するレクター博士に地元警官が報奨金目当てで迫った結果、腹を裂かれた首吊りで殺される。レクターに執着している金持ちは豚の餌になって死ぬ。レクターを捕まりそうになるが自分の手を切って逃亡。飛行機で子どもに脳みそを食べさせてEND

前作を知っている必要がある。
失礼な態度の警官や金持ちに対して食人は行わない。終盤で脳を生きたまま調理し、本人に食べさせるシーンと子どもに脳みそを食べさせるシーンはサイコパス感がよく表されている。