ディパーテッドのレビュー・感想・評価
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【心理的なハラハラがすごい。オチ以外は好き】
・2006年公開のアメリカのクライムサスペンス映画。
・香港映画「インファナル・アフェア」を巨匠マーティン・スコセッシ監督がリメイクした作品のようです。
・とあるギャング組織から刑事として警察へ潜入したコリン(マット・デイモンさん)、刑事となったがいきなりとあるギャング組織へ潜入捜査を命じられ同僚にも誰にも知られずにギャングに潜入するビリー(レオナルド・ディカプリオさん)。入れ替わった2人は、それぞれの場所でスパイ活動を行う。その中で、警察にもギャングにも「ネズミが侵入しているが誰だかが特定できない」状況となり、それを暴かれないように一報を暴こうと奔走する2人 という大枠ストーリー。
[お薦めのポイント]
・設定が面白い
・終始、心理的ハラハラ
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[物語]
・ビリー(レオナルド・ディカプリオさん)を中心に物語が進みます。彼のピンチ=心理的なハラハラが物語の見どころ。コリン(マット・デイモンさん)は珍しく悪役設定でした。とにかく、ビリーが自分の正体を悟られずにどうやって「ネズミ」を見つけていくのかをひたすら追ってしまいます。その過程は非常に面白く、何気なく鑑賞し始めても、気になって一気見してしまいますね。
・ただ、私個人的には終わり方だけが納得いかないと言いますか、好きではなかったです。確かに、ある意味爽快なんですが、ちゃぶ台をひっくり返されたような気持ちになってしまいました笑 とはいえ、一鑑の価値ある面白い物語だと思います。これを観ると、原作となった「インファナル・アフェア」を観たくなってしまいました。
[演出]
・引きの画で壮大なドンチャカなどはありません。物語をしっかり魅せてくれるバストショットが多いカット割りで、操作室の密着感やギャング組織の秘密裏感などが際立ってきます。しっかりした「ドラマ」を観れた印象です。
[映像]
・ギャングが題材ですが、非常に綺麗な街並みやマンションなど、ダーク一色ではない映像でした。荒廃した裏路地ばかりの映像だと、どこか違和感やモノ寂しさを覚えるので、非常にバランスの取れた映像作品だと思いました。
[音楽]
・際立って感じたことはありません。
[演技・配役]
・レオナルド・ディカプリオさん、マット・デイモンさん、ジャック・ニコルソンさん、マーク・ウォルバーグさん…とにかく豪華。笑 普段見るものとはちょっと異なる独特な役柄なところも好きでした。特に、マーク・ウォルバークさん演じるディグナム巡査部長はしびれました!ので、もう少し物語に登場させてほしかったなぁと欲ばりな気持ちになりました。
[全体]
・この映画は結果を知ってももう一度観てみようかなぁ、と思えました。ラストのオチだけは納得できませんが、それまでのサスペンスが非常に面白いからですね。ドンチャカはないので、エンタメ×アトラクション映画ではないですが、サスペンス×ドラマ映画として複数観したくなる作品だと思います。ありがとうございました。
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#全体3.5 #物語3.7 #演出3.5 #演技3.7 #配役3.6 #映像3.5 #音楽3.4
黄金色のドームを持ち、燦然と輝いているマサチューセッツ州議会議事堂をサリバンは見つめるその意味は深い
ディパーテッド
タイトルの英語の意味は単に「死人」
映画の内容からすると、日本語の「死人に口無し」ぐらいの意味でつけられたらタイトルだと思う
そのような会話のやり取りやシーンが多い
内通者が誰だか分からない時はどうするか?
コステロは、その時は部下をみんな殺すのさというのだ
大元の筋は香港映画のままだが、ボストンの南側アイルランド系住民街サウスシーを舞台にしている
調べてみると、コステロなどの本作のエピソードの多くはボストンのその地域で実在した人物や実際にあった事件や出来事をモチーフにしてあるという
ギャングとFBIとの癒着まで実話だという
劇中何度も写る美しい黄金色のドームを持つ建物
あれはマサチューセッツ州議会議事堂
コステロに相当する70年代から80年代に実在した人物の兄弟が上院議員だからだ
その兄弟は暗黒街と、政治の両方のトップとしてボストンに君臨していたのだ
だからあのシーンをみた米国の観客はもちろんそれを認識して、スクリーンに写る美しい議事堂に込められた意味を分かって見ている
自由と民主主義の殿堂であるはずの議事堂
そもそもマサチューセッツ州は、メイフラワー号が到着したところ
合衆国の始まりの土地
その州議会議事堂なのだ
だからこそ黄金色のドームを持ち、燦然と輝いているのだ
しかし、そこの主がギャングの兄弟の片割れなのだ
天を仰ぐような、果てしない絶望だ
マット・デイモンが演じる、サリバン刑事はギャング側が州警察に送り込んだスパイだ
彼が住まう広いアパートから議事堂が見える
彼はその議事堂を見つめるのだ
どこまでも伸びる暗黒街の手の長さ
逃れようがない絶望がそうさせたシーンなのだと思う
前半は設定と人物紹介に当てられているが、いささか長い
そのためシーンの切り替えを早いテンポでどんどん切り替える工夫を入れているのだが、それでも若干ダレれるし疲れる
しかし、佳境に入った後半は俄然スコセッシの実力が炸裂している
これほど興奮し心臓がバクバクする緊迫感を味わった映画も久しぶりだ
クライマックスの顛末は正に「ディパーテッド」
死人に口無しそのそのものだった
レオナルド・ディカプリオは、州警察がギャング側に潜入させた秘密捜査官
レオナルド・ディカプリオ32歳、マット・デイモン36歳
ギャング映画の世界は、アンタッチャブルのように戦前の話、イタリアマフィアのゴッドファーザーの世界は70年代ぐらいまでの話
21世紀の現代ではもはや過去の話
過ぎ去った時代の神話のはずだった
それがこの二人ように若い世代でも繰り返されている
それもより深刻に
その絶望で映画は終わるのだ
サリバンの子供を身ごもった、精神科医のマドリンだけがただ一人真実を知ったまま生きている
そのことにサリバンは気がついてエンドマークとなる
ディパーテッド
死人に口無し
マドリンの運命が暗示されている
強烈な印象が残る映画だ
メインキャスト達の素晴らしい演技を味わう作品。
オリジナルは未鑑賞で予備知識無し。最初から最後まで、いつバレるかの緊張感にハラハラドキドキの2時間。そして、殺されそうで殺されないネズミとしての恐怖、心の葛藤と精神的な疲弊を見事に表現。
レオナルド・ディカプリオの迫真の演技が最高。精神的に病んでいくところや、救いを求める純粋さ、人の表の顔と裏の心の表現が素晴らしかった。
ジャック・ニコルソン、名前は知っているがちゃんと演技を観たのは初めてかも知れない。底知れない恐怖感を纏ったマフィアのボス、渋くて格好良い演技に観入ってしまった。
マット・デイモンは、、、まぁ、いつも通りか笑
警察官➡︎マフィア(潜入捜査) vs マフィア➡︎警察官(情報漏洩)。お互いに顔を知らないまま進むストーリーはありがちと言えばありがちだが、素晴らしい演技が素晴らしい作品へと昇華してくれる。
気になる伏線の未回収、細かい設定の説明不足もあり、スッキリしない所もチラホラ。いきなりの急展開、結末に衝撃を受けた。もう少し後日譚も観せて欲しかった。
どっかの原作をマーティン・スコセッシがリメイクした作品。アクション...
どっかの原作をマーティン・スコセッシがリメイクした作品。アクション少なめのサスペンスという僕的には好きなジャンルの映画。その上で無駄なシーンが少なく、ご都合主義に話が進まなかったため面白かった。
また、初代ジョーカーで衝撃を受けたジャック・ニコルソンと、個人的に好きな賢さの裏にどこか葛藤を持つような魅力的な演技をするマット・デイモン、あとはディカプリオという名キャストによる作品という所も興奮した。
冒頭のシーンで語られた、ジャックの1分程のスピーチがこの作品の全てだと思う。
誰も与えない。我は服従せず。自分で奪う。
レビューにはマット・デイモンはだんだん頭がいかれてしまっただのなんだのあるが、彼はジャックのこの教訓を見事自分のものにした。
最初のシーンであったがマット・デイモンは学校で議事会を見つめていた。他にも議事会の隣に住んだりしたことから、議員になることが彼の野望だと言える。
最初は自分を育ててくれたことに感謝していたため、その夢との葛藤が描かれていたが、ラストの方で彼がジャックはFBIにスパイを売ることで実はFBIと繋がっていたということを知った。それでマット・デイモンがいなくても捕まらないのは納得。そこで彼は、今まで可愛がってくれていたジャックは、忠実な駒を手に入れるために自分を道具として育てたんだと理解する。途中でもジャックは嫌な匂いがしたら、手下は全員殺すと言っていた。自分の身が危ないと悟ったマット・デイモンは、ジャックを検挙することで昇進することを一石二鳥と考え、嵌めて殺した。そう考えると付き合ってる医者も結婚しているという事実にくわえその妻が医者という信頼感を得るために道具として利用したとも考えられる。その後も上手く立ち回り順調に高い地位を手に入れた。
しかしディカプリオが残した手紙を元に妻は巡査部長に連絡しマット・デイモンも最期を遂げたと思われる。
ずる賢く、自分で奪う道に生きるマット・デイモンとジャック・ニコルソンも、途中サブのサブキャラがボソッとこぼした【驕る者久しからず⠀】が体現された。ディパーテッドという題目が語るのはただ、メインの登場人物がほとんど死ぬだけでそこにメッセージ性はないと思う。
伏線も含めて最初から最後までしっかりした因と果があって見応えがあった。役名は忘れたので一通り俳優名で書いた。
緊張と緩和
最後までヒリヒリとした緊張感で張りつめた傑作。善人の面をした悪役のマット・デイモンと、悪人の面をした善人のディカプリオに、渋すぎるジャック・ニコルソンが映画に奥行きを与えている。スコセッシっぽくない映画といえばそれまでだが、徐々にバランスが崩れて破滅に向かっていく様がたまらなかった★
どこだったっけ?よかったの
あれ?と思った。以前観たとき印象がすごく良くて、見直したわけだが、どこだったっけ?よかったの、と自分の記憶に困惑してるみたいな感じ。
もちろん、それでも個人的に4で問題ない。どっちやねん、だがやっぱり映画としてちゃんとおもしろい。
今回の見直しで気になったのは、どっちも勘が悪すぎるだろ、ていうところ。そうじゃないと成立しないシナリオなんだけど、バレない確率のほうが低い設定だよなあ、と。いや、これはダメな見方だな、そんな映画ではない。。
この映画テンション上がるところは、やっぱりこのキャスティング。個人的にはどこを観ても最高の並びだと思う。また、それぞれがほんとかっこいい時期の作品。そこは、見直してさらに強く思ったかな。
まあ、おもしろかった、
後半になってようやくお互いがお互いを疑いだすような展開で、後半からは見入った。
でも最後はみーんなあっけないかんじでの幕切れ。
そこまで高い評価でもないしまた見るかというとそこまででもないけど、まあ、おもしろかったかな、と。
最後まで目が離せない
監督はタクシードライバーのマーティン・スコセッシ。最初、レオナルド・ディカプリオ(ビリー・コスティガン役)とマット・デイモン(コリン・サリバン)の区別がつかず混乱したが、とりあえずマット・デイモンの方が細いという事でしのいで視聴。ギャング側、警察側でそれぞれのスパイが相手の裏をかこうと白熱していく様子は、彼ら二人だけでなく、それぞれのボスも劇中でなんとか相手を任そうと知恵を振り絞る姿を見せてくれる。その緊迫感の中でひときわ目立つのがコステロ。面白いおやじ感はあるし、そんなにひどい描写はなかったが、こいつを怒らせたらやばいということで物語全体のヒリヒリした緊張感を高めている。ラストはあっけない。バグパイプを聞きながら結局喜劇だったんだというような途中で終わった感を味わったが、伏線を張ってた大物が最後にキメてくれるのは、もうどうしようもない段階ではあったが、悪くはなかった。
これが非情の世界だせ!!、ってこと?
始めの方はいろんな人が出てきて、細かいところでよくわからないところがたくさんあります。
ストーリーとしては
・デュカ君殺したって、証拠の音声が弁護士と女医に渡ってるんだからすぐ法廷行きですよ。
・最後にディモン君何で殺されるの?唐突過ぎて意味がわからない。
・もう一人の潜入捜査官、最後にいきなり出てきて伏線なさ過ぎ
などなど、元が香港アクションだから、その辺はテキトーでよくて、最後に皆んな殺されてこれが非情の世界だせ、ってことなんですかね?
まあ、かなり杜撰な展開は脚本家の責任として、それでも2時間半一気に見られたのはセッジ君の手柄でしょうね。
一言で言えばなかなか良くできたアクション映画ではありますが、テーマもないし映画としての風格もないし、何故オスカーとれたのかは疑問です。
作品賞…
キャストは凄いしオスカー受賞作。しかし、何故だか観ていなかった作品。
いやいや…いくらなんでも、そのエンディングはどうなの?突発的に起こるタラちゃん系のドタバタではなく、脚本に沿い時系列に起こるビックリの結末。こりゃやり過ぎだわ。
真逆の潜入者
香港映画のリメイクだがマサチューセッツの実際のアイリッシュ・マフィアとFBIの癒着事件などのスキャンダルに着想を得て含みのある潜入捜査ものに仕上がっている。
マフィアといえばイタリア系だが実はアイルランド系ギャングはアメリカで最も古い犯罪組織だから、こちらを描いた映画なら「ゴッドファーザー」に対抗できると製作陣は読んだのだろうか。
リメイクものだし、スコセッシ監督は脚本を読むまで乗り気ではなかったようだがオスカーまでとってしまうのだから恐れ入る、俳優陣がディカプリオ、マット・ディモン、ジャック・ニコルソンとくればそれだけで物凄い映画、ただそれぞれが主役級だから見せ場を用意する都合からでしょうか2時間半もの長丁場になってしまいました。
マット・ディモンのコリンが子供のころからジャック・ニコルソンのギャングのボスに可愛がられるプロットはロバート・デニーロ初監督の「ブロンクス物語(1994)」に似たような話、マフィアも子飼いから育成とは用意周到。警察学校を出たばかりの二人の若者が真逆の潜入者という数奇な運命がこの物語の味噌なのでしょう。
いつばれるのかとさんざん気を揉ませた挙句、題名のディパーテッドどおり皆、旅立ってしまいました、この辺の刹那的な展開はスコセッシ監督ならではの持ち味なのでしょう。
それにしても2時間半はちょっと長すぎ、二人の接点がセラピストって世間が狭すぎ、麻薬より軍事機密を中国に売られてしまった方が大事なのにさらっと流してはまずいでしょう、終盤になってやたら同じ穴のネズミがでてくるのも奇をてらい過ぎに思えました。
あっという間の2時間半!
プレイボタンを押してエンドロールまで、瞬きひとつしなかったのではないかと思えるほどのジェットコースターストーリー。
豪華な出演者とテンポ良い展開、まさにハリウッド映画って感じ。さすがはオスカー受賞作品。
ジャック・ニコルソンの名優ぶりも見処。
役者はみなさん、さすがに芸達者だったけど
やっぱりどうしても韓国版と比べてしまうね。
原作にあったなんともいえない微妙な感じ、ギリギリ感は薄くなり、ジャック・ニコルソンの存在感が強すぎ、最後には皆死んでしまいましたとさ。
物語が動き始めるまでが少々かったるかったのと、最後が若干端折りすぎな気もした。
タイトルなし
インファナルアフェアほど個々の背景等細かく描きこまれてないので、感情移入しにくかったです。
インファナルアフェア見たことなければ、もっと楽しめたと思いますが、ついつい比べてしまいますね..
めっちゃ面白かった
ギャングと警察がお互いに仲間を潜り込ませて、ヒヤヒヤドキドキ。最後まで飽きることがなかった。バックで流れる音楽が、オーマンブラザーズバンド、ジョンレノン、ストーンズ、ロイブキャナンなどの好きな曲だったのが更に良かった。
元祖は知らない
でも楽しめた。
血なまぐさいシーンが多かった、けれども。
マットにレオだから、観ない選択肢はないね。
2人がいつ対面するのか?!対面シーンが待ち遠しかった。
ネズミ探しの作品だったけど、大きなネズミはどこにでも、何人でもいそう。
そんな世の中である。残念ながら。
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