ハード・トゥルース 母の日に願うこと

劇場公開日:2025年10月24日

解説・あらすじ

「ネイキッド」「秘密と嘘」「ヴェラ・ドレイク」など数々の名作を手がけてきたイギリスの巨匠マイク・リー監督が、「秘密と嘘」のマリアンヌ・ジャン=バプティストと再びタッグを組んだ人間ドラマ。常に何かに苛立ち、怒りを抱えている主人公の女性の姿を通し、人間や家族、幸せとは何かを描く。

配管工の夫と20代の無職の息子とともにロンドンで暮らすパンジー。朝から小言ばかりで家族ともぎくしゃくしている彼女は、常に何かに苛立ち、身近な人々との衝突を繰り返している。一方、パンジーの妹・シャンテルは、姉とは対照的に陽気な性格。シングルマザーのシャンテルは美容師として働きながら2人の娘と暮らしているが、家庭内では笑いが絶えない。ある年の母の日、シャンテルの提案で亡き母の墓参りにしぶしぶ出かけたパンジーは、自分の秘められた気持ちと向き合うことになる。

2024年製作/97分/G/イギリス
原題または英題:Hard Truths
配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
劇場公開日:2025年10月24日

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(C)Untitled 23 / Channel Four Television Corporation / Mediapro Cine S.L.U.

映画レビュー

4.0 巨匠マイク・リーにしか紡ぎえない有機的な人間模様

2025年10月22日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

この主人公は強烈だ。目覚めと共に怒りを爆発させ、買い物中でも、美容室にいる時でさえ周囲への攻撃が止まらない。まるで何かが視覚に入る前からすでに攻撃の準備が整っているかのよう。もしもあなたにとってこれが初めてのリー作品なら大きな衝撃を抱くはず。でも逆に巨匠リーをよく知る人は、一向にやまない口撃に笑みすら浮かべ、「この女性の心理では何が起こっているのか」と探究モードが起動していくことだろう。リー作品には脚本がない。キャストは皆、監督との数カ月に及ぶ共同作業でシチュエーションを与えられ、それに対する即興演技を練り上げ、徐々に作品としての一つの流れが形作られていく。だからこそ彼の映画は、有機的な感情の交錯こそが全ての要となるのだ。『秘密と嘘』以来となるマリアンヌの突き抜け方は相変わらず素晴らしい。何一つ”答え”が提示されないのもリー作品でおなじみ。暗転と同時に、突き放された余韻がズーンと沁み渡る。

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牛津厚信

3.5 不安が全ての元凶だよな。。

2025年10月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

孤独は何よりも人を傷つけるのかもしれない。
パンジーは心配事で頭が一杯。
でも不安をぶつける場所がない。
行き場を失った鬱憤がいつの間にか口撃となって他人を傷つけて、自分も同時に返り討ちにもあってしんどい日々。
多分、どの人も何かしら大変な日々を送っているけど、そのしんどさを分かち合えるから元気に生きていけるんだなと思った。

パンジーの鬱憤は、本人にもコントロールできず、全方向に無差別に発射されてしまい、他人を傷つけてしまう事で自分も傷つけてしまう。本人もとてもしんどいと思う。
でもあの口撃は正直一緒にいるのが辛い。
他人なら距離を距離を置けるけど、家族は逃げ場がなくてみているだけで辛かった。

あの家族のその後が気になるわ。
しかし、監督80代、人生集大成の時期に撮られた作品だと思うとなかなか感慨深かった。

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icco

3.0 怒り

2025年10月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

2025年10月13日
映画 #ハード・トゥルース 母の日に願うこと(2024年)鑑賞

ロンドンの黒人ファミリー
家族にも周囲の人間にも常に怒っている姉と陽気な性格の妹

母の日に姉妹で母の墓参りに行ったことで何か変わるのか
周囲を不快にさせる怒りの訳は

@FansVoiceJP さん試写会ありがとうございました

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