クリムト&THE KISS アート・オン・スクリーン特別編

劇場公開日:2025年7月4日

解説・あらすじ

19世紀末のウィーンを代表する画家グスタフ・クリムトの作品と人生に迫るアートドキュメンタリー。

多くの名作を世に残し、ジャポニズムの影響も多大に受けた画家クリムト。金箔を使用した荘厳な作品や女性を美しく描いた作品の数々で見る者を魅了し、日本にもそのファンは多い。本作では代表作「接吻」を中心に、「ユディトI」「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像I」「ベートーヴェン・フリーズ」などの作品を、世界レベルの専門家や文化史家らが丁寧に解説。「接吻」に描かれた男女の関係は単純な愛なのか、憂いを帯びた女性の美しさの中にある怪しさの描写は何を表し、絵の魅力の背景には何があるのかなど、時代とともに様式や表現の手法を変化させ、自らの表現に挑戦し続けたクリムトの作品と、その生涯をひもといていく。

世界の優れた美術展や絵画を高画質の映像に収め、映画館のスクリーンで上映するドキュメンタリー「アート・オン・スクリーン」シリーズの特別編として劇場公開。

2023年製作/89分/G/イギリス
原題または英題:Exhibition on Screen: Klimt & The Kiss
配給:ライブ・ビューイング・ジャパン
劇場公開日:2025年7月4日

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映画レビュー

3.0光と影

Kさん
2025年7月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

代表作『接吻』を中心に
クリムトの作品とその生涯を紐解いていく。

キュレーターの方たちの解説を聞きながら
非常に興味深いことばかりでした。

暗闇のなか、スクリーンに映し出される
絵画は細部まで鑑賞できて贅沢な時間。

「生と死」「希望と絶望」をテーマにしていることや、
当時はタブーだったことにも挑戦していたことなど
数多くの学びがありました。

解釈が定まっていないアートは本当に魅力的。

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K

2.5罪悪と快楽の物語

2025年7月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

個人的な「視野」を豊かにしてくれた作品でした。

まず、本作においてはドキュメンタリーなので、評価はあくまでも「映画館」で観たときにどう思うかを主観的に評価するものであり、その点においては2.5との評価になりました。
当たり前ではあるのだがエンタメ性は皆無であり、さらに客観的に見栄えのする「観せ方」は二の次なので。
当然眠くもなりました。

ですが、クリムトの作品自体は魅力的で、充分スクリーンに魅入って鑑賞できました。
クリムトという著名な作家を改めて本作で学ばせていただいた上での感想が、表題のとおりです。
クリムトは歴史的にも好色家として有名らしいのですが、以下の考察を個人的に行いました。

①作品女性の「顔」の写実的な美しさに、女性のことを心から知りたいとのクリムトの想い、女性に魅了され、描き、求め続けた結果が好色家につながったのだろうか。
一種の「麻薬」(あくまでも女性に対する依存性を表現するたとえである)のような、抗いがたい誘惑に取り憑かれたのかもしれない。

②確実な情報ではないが、生涯唯一「信頼」を抱いていたエミーリエとはプラトニックな関係で有ったことが事実であれば、美しい女性画と同調している事の多い、「絶望」「罪悪」「奈落」の様なイメージの画風の作品には、「麻薬」に取り憑かれたクリムトのエミーリエに対する罪悪感や、自分自身に対する自己嫌悪の表現も在るのではないか。

③そのような「魂」を込めた作品であるからこそ、人々に評価され名を残す著名人に昇華したと思えます。

以上のように考察しました。
実は、アールヌーボー様式の同時期作家としては(あくまでアール・ヌーボー様式の枠の中で)どちらかというとアルフォンス・ミュシャの方が印象的で好きなのですが、今回鑑賞したことにより、クリムトという方の作品の魅力を知ることができ、その認知度の高さに納得し、個人的な絵画を楽しむ「枠」が増えたことは嬉しく思いました。

音楽もそうですが、絵画や劇画などの芸術は、本当に「視野」を豊かにしてくれることに、改めて感動を感じました。

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HGPomera

4.0寡黙な画家

2025年7月5日
Androidアプリから投稿

クリムト画モチーフが多いベルギーのブランド:シンクビーが好きなのでという軽い動機で見た ので作中商品化されると俗っぽくなるという解説にはがっかりした あれ?まだクリムトの絵の傘が欲しいんですけど...
名画:接吻が謎多き作品だとは意外でした その他の儚い、ゴールドの作品、肖像画も解説を聞いているとクリムト作品ってミステリアスなんだなと思った
中々手厳しい批評もあったけれども、きっとクリムトって美術史上特異な位置付けってことなんだろう

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ゆう

5.0クリムトの接吻

Mさん
2025年7月4日
Androidアプリから投稿

は(写真等で)見たことがありました。私のイメージでは、ツタンカーメンの棺のような中に二人が入っているイメージでしたが、よく見ると全く違いました。女性が崖っぷちで膝立てでキスをしている絵だったんですね。
90分近くの時間を割(さ)いたわりには深まりはないし、感動するところもないのですが、クリムトや絵としての「接吻」に興味がある人は見て見てください。但し、特別上映とかで、料金は高いです。高い金を払って見に行く価値があるのかどうかは・・・。

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M

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