フランケンシュタイン

劇場公開日:2025年10月24日

解説・あらすじ

「シェイプ・オブ・ウォーター」「パンズ・ラビリンス」で知られるメキシコの鬼才ギレルモ・デル・トロが、19世紀イギリスの作家メアリー・シェリーが生み出し、後世の多くの創作物に影響を与えたゴシック小説「フランケンシュタイン」を映画化。

己の欲望に駆られたヴィクター・フランケンシュタインは、新たな生命の創造という挑戦に乗り出す。そして、その果てに誕生した「怪物」の存在が、人間とは何か、そして真のモンスターとは何かを問いかけることとなる。

フランケンシュタイン役は「スター・ウォーズ」シリーズや「DUNE デューン 砂の惑星」のオスカー・アイザック。怪物役を「プリシラ」「Saltburn」のジェイコブ・エルロディが勤める。そのほか、「X エックス」のミア・ゴス、「ジャンゴ 繋がれざる者」「イングロリアス・バスターズ」のクリストフ・ワルツ、「西部戦線異状なし」のフェリックス・カメラーらが共演。デル・トロが長年にわたり映像化を熱望してきた企画で、自ら製作・脚本も担当。撮影を「シェイプ・オブ・ウォーター」「ナイトメア・アリー」のダン・ローストセン、音楽を「シェイプ・オブ・ウォーター」のアレクサンドル・デスプラが手がけた。2025年・第82回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品。Netflixで2025年11月7日から配信。それに先立つ10月24日から一部劇場で公開。

2025年製作/149分/PG12/アメリカ
原題または英題:Frankenstein
配信開始日:2025年11月7日

その他の公開日:2025年10月24日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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Netflix映画「フランケンシュタイン」一部劇場にて10月24日(金)より公開 Netflixにて11月7日(金)より独占配信

映画レビュー

4.5 クリーチャーを介して描かれる人間が人間である理由

2025年10月25日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

怖い

ギレルモ・デル・トロが25年間温めてきたというモンスター映画のマスターピースに対する彼なりの"愛の讃歌"は、パート毎に分かれて描かれる。第一章は、幼くして母親を亡くしたフランケンシュタイン博士(オスカー・アイザック)が、死を免れる手段として恐るべき再生機能を持ったクリーチャー(ジェイコブ・エロルディ)を創り上げる過程だ。冒頭から炸裂する濃厚な映像と耳をつんざくような音響を使って描かれるこの前半で、早くもデル・トロのマジックにかかって痺れまくる観客は多いことだろう。

しかし、個人的な印象では、物語が一気に深みと憂いを帯びてくるのは、クリーチャー目線でことの次第が語られる第二章だ。作ってくれと頼んだわけでもないのに、不死身の体が欲しいと言ったわけでもないのに、そんな自分をこの世に誕生させた博士に対するクリーチャーが抱く計り知れない孤独は、観る者の心を射抜いて一層画面から目が離せなくなる。クリーチャーを演じるエロルディの悲哀に満ちた演技は、当初は別の俳優が演じる予定だったことなど忘れさせる。目の表情といい、体型といい、この役には彼以外考えられないのだ。

やがて、クリーチャーが葛藤に果てに"人間とは何か"を学びとるクライマックスは、デル・トロの今の世界に対する切なる願いが込められていて、思わず胸が熱くなってしまった。人間が人間である理由。それは怒りのその先にある感情なのだと、教えてくれるのだ。

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清藤秀人

3.0 映像美

2025年11月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ギレルモ・デル・トロ監督による「フランケンシュタイン」というだけで期待値大。
まず映像が美しい。
独特の世界観が実に美しい。

オスカー・アイザックは熱演。
ミア・ゴスも存在感十分。
クリーチャーが今までと大分ルックスが違うので、そこに慣れるまでに時間がかかるのだけれど、慣れてしまえば違和感なく観られる。

ただ原作があまりにも有名なので、そこを破壊することはできない、あくまでも原作の持つイメージの中での作品になってしまうのが脚色の難しいところかなと思う。
でも十分満足。
今日の技術でここまでの映像美を見せてくれたらそれだけでまあいっか、となってしまう。

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Ruby

4.0 Owner of a Lonely Heart

2025年11月13日
iPhoneアプリから投稿

ギレルモ・デル・トロ「フランケンシュタイン」ヴィクターと怪物の関係を父と息子、あるいはヴィクターとその分身と捉えるかで見方が変わるんだろうな。個人的には本当の知性は家父長制や知識で人を支配しようとする側ではなく、人を思いやる側にあるという映画だったと思う。

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ピンボール

3.0 ありきたりの域を越えない

2025年11月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

単純

綺麗な映像でのリメイクとは言え、元々が古典的な作品であるが故か、怪物を作り出したフランケンシュタイン自身が怪物であるという指摘や、見た目と運動能力は怪物だが中身は最も人間らしいという演出など、内容としてはありきたりで陳腐に感じた。

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にち