映画を愛する君へ

劇場公開日:

映画を愛する君へ

解説・あらすじ

フランスの名匠アルノー・デプレシャンが自身の映画人生を投影しながら、映画の魅力を観客の視点から語り尽くした自伝的シネマエッセイ。

「そして僕は恋をする」「あの頃エッフェル塔の下で」でマチュー・アマルリックが演じたポール・デュダリスを主人公に、初めて映画館を訪れた幼少期、映画部で上映会を企画した学生時代、評論家から映画監督への転身を決意した成人期を、19世紀末の映画の誕生から現在に至るまでの映画史とともに描きだす。本編には映画史に功績を残した50本以上の名作が登場し、デプレシャン監督が尊敬するアメリカの哲学者スタンリー・カベルやフランスの批評家アンドレ・バザンの言葉も引用しながら“映画とは何か”をひもといていく。

主人公ポール役には成長に合わせて4人の俳優を起用し、マチュー・アマルリックが本人役で出演。「ママと娼婦」のフランソワーズ・ルブランが祖母、「落下の解剖学」のミロ・マシャド・グラネールが14歳のポール、「みんなのヴァカンス」のサリフ・シセが30歳のポールを演じた。

2024年製作/88分/G/フランス
原題または英題:Spectateurs!
配給:アンプラグド
劇場公開日:2025年1月31日

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(C)2024 CG Cinema / Scala Films / Arte France Cinema / Hill Valle

映画レビュー

4.0ドラマとエッセイが融合した不思議かつ温かい手触り

2025年1月30日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

本作はアルノー・デプレシャンの監督作『そして僕は恋をする』『あの頃エッフェル塔の下で』でお馴染みの主人公ポールが幼少期、少年期、青年期と歳を重ねる姿を点描しつつ、成長の傍らにいつもあった映画の存在、および映画の誕生から現代に至るまでの歴史や人々へのインタビューをも独特のタッチで絡ませた一作だ。すなわちドラマとドキュメンタリーとエッセイが一緒くたになった異色な味わいと言うべきか。そのデプレシャン流としか形容詞しようのない語り口からは、「映画とは何か」という命題をただ難解に突きつけるのではなく、あくまで温もりあるドラマや日常風景に差し込む光のように優しく浮かび上がらせようとする趣向が感じられる。きっと観る側も自ずと胸に手を当て、初めて観た映画のこと、映画館の思い出、香り、一緒に見た愛すべき人の記憶を強く蘇らせるはず。そんな観客一人一人の積極的な共感あってこそ、この映画は完成するのだと強く思う。

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牛津厚信

3.0悪くないし、 作り方が目新しいし、 ところどころそこそこ面白いんだ...

2025年3月22日
iPhoneアプリから投稿

悪くないし、

作り方が目新しいし、

ところどころそこそこ面白いんだけど、

思ってたのと違いすぎて、

そんなに入り込めなかった

ごめんなさい

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jung

映画館を愛する君へ

2025年3月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 1960年生まれというから僕と同年代の監督が、自身の映画遍歴を振り返り、映画への思いを綴る作品です。映画好きの人にしか届かない映画かも知れませんが、しみじみした語り口が僕にはしみたなぁ。

 おばあちゃんに手を引かれて初めて映画館に向かう道すがら、「映画はテレビとは違うのよぉ」と語るおばあちゃんの優しい語りがいいなぁ。そして、その初めての映画が僕も大好きな『ファントマ危機脱出』だったのも嬉しい。更に、映画館で映画を見る内に「はじめて自分の居場所を見つけた」との監督のモノローグも素敵。また、十代でベルイマンの映画に打ちのめされたと言うのも凄いなぁ。僕は、居眠りしていた。「映画はいつでも敗者を迎え入れ続ける」の言葉も優しい。

 そして、本作の大きな特色が、監督の映画人生を彩った作品が次々と映し出されることです。ちょっとした一場面が現われるだけなのですが、あっ、『恐るべき子供たち』だな、『白い恐怖』だ、などと言いたくなってしまいます。この辺、通ぶりたい映画ファンの心理をよく心得てらっしゃいます。

 ただ、一つだけ注文が。原題『SPECTATEURUS!』は「観客」の意味ですが、邦題は「映画を愛する君へ」ではなく、絶対に「映画館を愛する君へ」であるべきでしょ。それが無理なのは理解できますが、敢えて申し上げたい。

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La Strada

3.0へぇー

2025年2月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

デプレシャンの映画に対する思い出と繰り言。
本人には大切なことかもしれないが、観客には「へぇー」でしかない。
予告編を観てデプレシャンにさほど興味がないのについ観ちゃったけど、失敗だった…

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ぱんちょ

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