I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ

劇場公開日:2024年12月27日

I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ

解説・あらすじ

レンタルDVD全盛期の2003年カナダを舞台に、他人との交流が苦手でトラブルばかり起こしてしまう映画好きな高校生の奮闘を描いた青春コメディ。

カナダの田舎町で暮らす高校生ローレンスは映画が生きがいで、ニューヨーク大学でトッド・ソロンズ監督から映画を学ぶことを夢見ている。社交性に乏しい彼は唯一の友人マットと毎日つるみながらも、そんな日常が大学で一変することを願っていた。高額な学費を貯めるために地元のビデオ店「Sequels」でアルバイトを始めたローレンスは、かつて女優を目指していた店長アラナらさまざまな人たちと出会い、奇妙な友情を育んでいく。そんなある日、ローレンスは自分の将来に対する不安から、大事な人を決定的に傷つけてしまう。

監督・脚本は、本作が長編デビューとなるチャンドラー・レバック。監督の自伝的ストーリーながら、主人公の性別をあえて男性に変更して撮りあげた。主演はラッパーとしても活動する若手俳優アイザイア・レティネン。

2022年製作/99分/G/カナダ
原題または英題:I Like Movies
配給:イーニッド・フィルム
劇場公開日:2024年12月27日

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映画レビュー

4.5 他人事じゃなさすぎる青春映画

2025年2月28日
PCから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
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共感した! 5件)
村山章

4.0 彼は今ごろどんな大人になっているのだろうか

2024年12月31日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

まるで10代の頃の自分だと本作を見ながら溜息と苦笑で顔が歪んだ。映画ファンに限らず、きっと全ての人の中に多かれ少なかれ彼は存在する。この一見、オーソドックスでありながら、00年代初頭の映画をめぐる風景(特にビデオショップ内の)をノスタルジーたっぷりに活写したカナダ産の佳作は、まるでジャック・ブラックの少年版のような身勝手極まりない主人公がやがて一歩踏み出していく姿が静かな共感を呼ぶ。彼が抱く生きにくさ。自分は才能に満ちているという根拠なき自信。家族も友人もみんな下に見てしまうサイテーな孤独。そこで唐突に立ち現れる歳も性別も異なる店長が、掛け替えのない関係性をもたらしてくれるのも物語として、構成として気が利いている(少年と同様、私の中にこの店長も確かに存在するのだ)。傑作とは言わないが、人生を振り返る時に開くアルバムの、いちばん人には見せられない部分のような、甘酸っぱく胸に沁みる一作である。

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牛津厚信

4.0 ほろ苦くて、ちょっと痛い。

2025年10月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

拗らせ映画オタクのビターすぎる人生勉強物語。

これ観る前は、映画好きの男の子が仲間とアレコレしながら成長していくアオハル映画かな〜て想像してたんですよ。観終わったらまあいい意味で全然違っていて、ほろ苦すぎてちょっと自分の過去にも蓋をしたくなるようなお話でした。痛い。

ローレンスがめちゃくちゃ映画が好きなのはわかる。でも多分、映画も好きなんだけど映画を知ってる自分がいちばん好きなんだと思う。自分がだれにも負けないことは映画の知識で、それを盾に周りの人達を全員見下しているように見える。
親友マットにも母親にもバイト先の上司アラナにも彼は最悪な言葉を悪気もなく投げつける。(仮)なんて親友だと思ってる人に言われたら泣くよ…他人の気持ちがわからなすぎる。

でもさ、これ共感性羞恥っていうか…過去の自分にもちょっと当てはまるところもあるのよ。ローレンスほどじゃなくても自分がいちばん映画を知っている気でいたし、とにかく知識を入れるために1日に何本も映画を観続けていた日々もあった。評論家でもないのに他人に自分好みの映画を押し付けたり、好みが合わないと映画をわかってないんだな〜って苛立ったり。なんて浅はかなアホなんだ…。今は自分がただの映画が好きな人って理解しているので許してください。過去を抹消したい。

ローレンスがいちばん傷付く形をしっかり描くラストが素晴らしい!自分より下に見ていた同級生の映像に魅せられて、自分より才能がある人が居ることを受け入れる。マットとはこの先会うことはないかもしれないけど和解はする。卒業アルバムのメッセージもなんだか切ない。

彼がアラナのオススメ映画のポスターを貼った部屋で、新たに出会う人の話を聞く側になるのがいい。自分よりまずは誰かの話を聞く。ここから少しずつ変わっていけたらいいね。

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ゆみな

4.0 映画好きに贈る青春映画

2025年5月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

癒される

カワイイ

映画好きの高校生の物語。映画にはまったことのあるインドア系ティーンエイジャーならニヤリとするようなシーン満載の映画。主人公の発言、行動のいちいちが自分の過去に刺さります。他の方のレビューを見てもこれ分かるわ~というご意見多数で納得です。毛色は違いますがニューシネマパラダイスと同じ客層をターゲットにしている気が。

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FormosaMyu

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