嗤う蟲

劇場公開日:

解説・あらすじ

田舎でのスローライフを夢見て、都会から村へと移住してきた夫婦が、その村に存在するある「掟」に追い詰められていく姿を描いたスリラー。「性の劇薬」「アルプススタンドのはしの方」の城定秀夫監督がメガホンをとった。

田舎での暮らしに憧れるイラストレーターの杏奈は、脱サラした夫・輝道とともに麻宮村に移住する。自治会長の田久保のことを過剰なまでに信奉し、過剰なまでにお節介を焼く村民たちに辟易しながらも、2人は新天地でのスローライフを満喫する。そんな中、村民の中に田久保を畏怖する者たちがいることを知った杏奈は、次第に不信感を抱くようになっていく。一方、輝道は田久保の仕事を手伝うことになり、 麻宮村の隠された「掟」の存在を知ってしまう。

杏奈役を深川麻衣、輝道役を若葉竜也、自治会長の田久保役を田口トモロヲがそれぞれ演じる。脚本は「先生を流産させる会」「ミスミソウ」の内藤瑛亮。

2024年製作/99分/PG12/日本
配給:ショウゲート
劇場公開日:2025年1月24日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8
  • 画像9
  • 画像10
  • 画像11
  • 画像12
  • 画像13
  • 画像14

(C)2024映画「嗤う蟲」製作委員会

映画レビュー

4.0“田舎でスローライフ”に憧れる意識高い系に冷や水を浴びせるシニカルな社会派ホラー

2025年1月26日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

怖い

「嗤う蟲」に決まる前の映画の仮タイトルがずばり「村八分」だったとか。そう、これは日本に大昔からある因習、共同体の掟やならわしに従わないものを仲間外れにして無視したり精神的に追い詰めていくという、現代の学校や職場でのいじめにも脈々と受け継がれている集団の暗い特質をテーマにしたホラー映画だ。

村八分を題材にした映画としては、1938年(昭和13年)に岡山県で起きた「津山三十人殺し」に着想を得た横溝正史の小説「八つ墓村」の映画化、2013年(平成25年)に起きた「山口連続殺人放火事件」に着想を得た吉田修一の短編を映画化した「楽園」などが思い浮かぶ。いずれも実際に起きた惨事をもとにしているのがポイントで、つまりは現実に遭遇しうる恐怖や悲劇である点が、心霊や超常現象やエイリアンに襲われるフィクションよりよほどおそろしいと言える。

若い夫婦が田舎でのスローライフに憧れて僻地の麻宮村に移住してくるというのが今どきだろうか。夫(若葉竜也)は脱サラして無農薬農業を始め、イラストレーターの妻(深川麻衣)はPCとネットで在宅勤務。二面性がおそろしい自治会長(田口トモロヲ)、隣家の暗い夫婦(松浦祐也と片岡礼子)もそれぞれ印象的だ。

本作にはまた、止まらない少子化と長引く不況で地方の過疎化がますます進み、もはや真っ当なやり方ではどうにも立ち行かなくなっている現状を映す社会派の視点もある。麻宮村の結末がどうあれ、この現実から逃げ続けることはできない。

コメントする (0件)
共感した! 11件)
高森 郁哉

4.0こんな田舎移住はイヤだ!

2025年2月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

田舎に移住してきた若い夫婦の話。

こんな田舎はイヤだ!をフルコースで味わあわわせてくれます。
序盤はイヤだなー。気持ち悪いなー。と思うけど、中盤からは行き過ぎて逆に笑えてくるところも。
田口トモロヲさんの怪演だけでも観る価値あり。
「ド田舎なもんで、どうにでもなるだにぃー!」←名言(笑)

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ひとふで

3.5最近流行り?

2025年2月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

萌える

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
ズンマ

3.5田舎は怖い

2025年2月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

最後まで楽しめましたー

コメントする (0件)
共感した! 1件)
haitanio