野生の島のロズ

劇場公開日:

解説・あらすじ

アメリカの作家ピーター・ブラウンによる児童文学「野生のロボット」シリーズを原作に、野生の島で起動した最新型ロボットが愛情の芽生えをきっかけに運命の冒険へと導かれていく姿を描いた、ドリームワークス・アニメーションによる長編アニメ映画。

大自然に覆われた無人島に流れ着き、偶然にも起動ボタンを押されて目を覚ました最新型アシストロボットのロズ。都市生活に合わせてプログラミングされ、依頼主からの仕事をこなすことが第一の彼女は、なすすべのない野生の島をさまよう中で、動物たちの行動や言葉を学習し、次第に島に順応していく。そんなある日、雁の卵を見つけて孵化させたロズは、ひな鳥から「ママ」と呼ばれたことで、思いもよらなかった変化の兆しが現れる。ひな鳥に「キラリ」と名付けたロズは、キツネのチャッカリやオポッサムのピンクシッポら島の動物たちにサポートしてもらいながら子育てという“仕事”をやり遂げようとするが……。

監督は「リロ&スティッチ」「ヒックとドラゴン」のクリス・サンダース。「ブラックパンサー」シリーズのルピタ・ニョンゴが主人公のロボット・ロズの声優を務め、ペドロ・パスカル、キャサリン・オハラ、ビル・ナイ、キット・コナー、ステファニー・スーが声の出演。日本語吹き替え版はロズ役を綾瀬はるかが担当し、柄本佑、鈴木福、いとうまい子らも吹き替え声優として参加した。アニメ界のアカデミー賞と言われる第52回アニー賞では長編作品賞、監督賞など同年度最多の9部門を受賞。第97回アカデミー賞では長編アニメーション賞のほか、作曲賞、音響賞の3部門にノミネートされた。

2024年製作/102分/G/アメリカ
原題または英題:The Wild Robot
配給:東宝東和、ギャガ
劇場公開日:2025年2月7日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第97回 アカデミー賞(2025年)

ノミネート

音響賞  
作曲賞 クリス・バワーズ
長編アニメーション賞  

第82回 ゴールデングローブ賞(2025年)

ノミネート

最優秀作曲賞 クリス・バワーズ
最優秀主題歌賞
最優秀長編アニメーション映画賞  
シネマティック・ボックスオフィス・アチーブメント賞  
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映画レビュー

5.0「ノアの箱船」という命題

2025年2月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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猿田猿太郎

4.0野生×最新鋭ロボットという物語の設定に斬新さがあり、それを表現した作画のテンポや動きも良い秀作

2025年2月8日
PCから投稿

本作はベースとなる、大自然に覆われた無人島と最新鋭のロボットという組合せが斬新で面白く、児童文学書の映像化は正しい判断でしょう。
そして、それを表現した作画は「ロズ」と「動物たち」のテンポや動きが絶妙で、特に前半の満足度は非常に高かったです。
ただ、中盤から後半にかけて「ロズ」と「キラリ」などのテーマに移ると、前半の斬新さを踏まえると普通になっていき、前半の面白さを維持できず、やや失速した感もあります。
とは言え、それだけ作品のつかみがしっかりしている妙とも言え、アカデミー賞の長編アニメーション部門ノミネートは納得の「質の高い、見るべきアニメーション映画」の1作であるのは間違いないと思います。

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細野真宏

4.0完成したCGアニメの作品とAIが進化した未来の話

2025年2月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

先日鑑賞した「ライオンキングムファサ」とは同じCGアニメ。しかし、見せるべき方向性は違うかなと感じました。

「ライオンキング」は、実写により近づけるという方向。CGで表現するのが難しい描写も、問題なくこなし、実写の撮影では不可能な物語を、CGで作成できるというのを示したのだと思います。

一方こちらの「野生の島のロズ」は、実写ではなく、アニメらしさを残したCG、すなわちデフォルメするところはデフォルメして、かわいらしい動物や、ロボットに感情移入できるようにした作品です。

どちらが好きかは、個人の感じ方によるかと思いますが、私は、こちらの作品のCGの描き方
とにかくスムーズに動いているように見える方が、好きでした。

CGアニメは、だいぶ進化しましたが、両作品を見比べることによって、進化の方向も違うことがわかりますので、ぜひ両作品を観てください。

さて、肝心のストーリーですが、なんかもったいないというのが正直な感想です。

日本のアニメ作品であれば、こういうシーンなどは絶対に出てこないという、いわゆる、「アメリカ人大好き」的なシーンが後半にたくさんでてきます。

派手さではなく、ストーリー自体で魅せるという選択肢は、なかったのかな、と残念に思います。

とは言え、AIを搭載したアンドロイドの未来、それはきっとこの物語のような世界なのだろうなと思いました。

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ごま

5.0ストーリの先が読めても泣ける 圧倒的な色彩美

2025年2月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

単純

幸せ

予告動画が気になったので視聴決定。
字幕版を見たかったのですが上映館が少なかったため吹き替え版で視聴しました。

ストーリーは王道、ロボットが感情を持つ系の感動ものです。
予告動画を見て想像した通りの展開が続くのですが映像の鮮やかさと音楽の良さで作品に引き込まれます。
特に予告版にもある蝶が飛び立つシーンやキラリの旅立ちシーンでは大量の3Dキャラクターが生き生きと動いていて映像美に圧倒されました。

声優は吹き替え版で見てよかったと思えるくらいメインの3人のキャスティングが完璧でした。
チャッカリ役の柄本佑さんが本業声優のように上手だったのが印象的で、綾瀬はるかさんは淡々としつつも優しい声でロズ役にピッタリでした。鈴木福さんは子役時代を知っているとキラリの成長と重なり中盤の旅立ちシーンがより感動的に感じました。(福くんも大人になったんだな)

ありきたりなストーリー展開ですが、映像・音楽・声優が最高でキャラクターに感情移入できるので先が分かっていても泣いてしまいました。
話の展開が早くアクションも楽しいので子供でも飽きずに楽しめると思います。
ただ子供向けというわけではなく、育児や自然の厳しさ、生死の概念、人類の衰退などさりげなく大人向けのテーマも含まれているので全年齢が楽しめる作品です。

王道展開を高い次元でまとめた傑作です。
映像・音響が素晴らしいので是非映画館で見てほしい作品です。

残念な点は、日本ではあまり話題になっていなく上映数が少ないこと。
予告編を見て気になっている人は早めに映画館で見た方が良いです。

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とんかつくん