ラーゲリより愛を込めて

劇場公開日:

解説

二宮和也が主演を務め、シベリアの強制収容所(ラーゲリ)に抑留された実在の日本人捕虜・山本幡男を演じた伝記ドラマ。作家・辺見じゅんのノンフィクション小説「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」を基に、「護られなかった者たちへ」「糸」の瀬々敬久監督がメガホンをとった。

第2次世界大戦後の1945年。シベリアの強制収容所に抑留された日本人捕虜たちは、零下40度にもなる過酷な環境の中、わずかな食糧のみを与えられて重い労働を強いられ、命を落とす者が続出していた。そんな中、山本幡男は日本にいる妻や子どもたちのもとへ必ず帰れると信じ、周囲の人々を励まし続ける。山本の仲間思いの行動と力強い信念は、多くの捕虜たちの心に希望の火を灯していく。

山本の妻・モジミ役に北川景子、山本とともにラーゲリで捕虜として過ごす仲間たちに松坂桃李、中島健人、桐谷健太、安田顕と豪華キャストが集結。

2022年製作/133分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2022年12月9日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第46回 日本アカデミー賞(2023年)

ノミネート

最優秀主演男優賞 二宮和也
最優秀美術賞 磯見俊裕 露木恵美子
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(C)2022 映画「ラーゲリより愛を込めて」製作委員会 (C)1989清水香子

映画レビュー

4.0これでもかと泣かせにくるのに破綻がない稀有な良作

2022年12月10日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

辺見じゅん氏のノンフィクションを瀬々敬久監督のメガホンで映画化。
主要キャストとして、二宮和也、松坂桃李、中島健人、桐谷健太、安田顕、北川景子ら日本映画界を代表する面々がずらり勢揃い。史実を描いているだけに、そもそも説得力云々を言う次元の話ではない。
シベリア抑留って、日本史の授業を皮切りに何度となく聞いてきたワード。大変な経験をされ、命を落とした方が何万人もいるんだという事実を認識してこそいたものの、やはり本編を観るにつけ、あまりの残酷な抑留生活に言葉を失う。
ストーリーが進んでいくとともに、演出として「これでもか」と泣かせに来るのだが、そこに破綻がない。なぜなら、史実をもとにしているから。そして、俳優陣の芝居が芝居として際立っているのではなく、役どころに寄り添い続けたことで、それぞれの心情と同化することができたからではないか。
そんな事象はそうそうなく、そういった意味でも稀有な良作として多くの人に観てもらいたい作品である。

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大塚史貴

1.0当事者から聞いた話しとは違うと思う

叔父は、村から一定数の満州義勇軍を出征させるため、くじ引きで負けて捕虜となりシベリア抑留、帰国、
叔母は身一つで満鉄を歩いて帰国、
関東軍参謀のご息女に直接伺った話しによると
身内だけ逃がして割腹した、ことを靖国神社で確認しました、
叔母は、満人は貧しかった、言ってました、
このことからでも、
日本の傀儡国家建設に伴い入植による土地の簒奪、
ソ連参戦前に居留民、前線兵士を置き去りにした関東軍指導者、
土地を奪われ貧しい生活を強いられた満州の人々の反撃、
ソ連兵による無抵抗な居留民への暴力、
旧日本軍捕虜への不当な強制労働と抑留、
日本人の口に合わない水のようなスープとパン一つ、
過酷な土木工事のため、倒木の際、声が出ず多くの方が亡くなった。
少しでも早く帰国したいため、民主化と称して共産主義教育と同調圧力に屈して密告が横行、
お互い疑心暗鬼になり、過酷な労働と重なって、会話は少なく、小声でしか話せない、声が出ない、
感動させようと演出なのか、皆さんお元気で大声で、
アウシュヴィッツと状況はなんら変わらないと思うが?
二元論だけではなく、多元論で考察しないと、
涙して、感動して、知ったように勘違いして、調べずに、短絡的に戦争はいけないとなれば、
過ちは繰り返される。

日頃から無関心で初めましてでは、ウクライナ、ロシア双方に捕虜収容所があって同じようなことがおこなわれているとは、思わないし考えもしない。
ガサ、イスラエル、紛争地域、世界中で、
軍隊が侵攻、駐留、治安維持にあたればどこでも、捕虜、人質への暴力、虐待、思想統制、同調圧力、現在進行形。
あくまでもシベリア抑留全体の僅か一部のエピソード、美談だけなので、ご考慮を。
今は幸せと勘違いすれば、現在の誹謗中傷やいじめの問題も根本的に同じ犯罪だ、とは思わない。

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全国連加盟国不可侵条約締結、武装中立、自由主義、多様性、男女平等、姓名、性別自由選択、推進派

3.0シベリア抑留を知らない世代にはささる

2024年4月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

この映画のモデルになった山本氏の功績は本当に素晴らしいが、映画自体は商業的要素を感じてしまい、イマイチ。

ただ、シベリア抑留を知らない若い世代に、戦争の悲惨さをしらしめるための間口になっているのならそこは評価できる。
戦争によってこんなに理不尽で目を覆うような現実があったこと、
よーく覚えておいてほしいと思う。

個人的には桐谷健太の演技が良かった。

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みゅう

4.0好みの作品ではないが、見るべき必要があった

2024年4月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

悲しい

録画してあったのを鑑賞。途中悲惨なシーンは見ていられなくて、早送りもしたけれど、何とか最後まで見終えました。泣きました。何回も泣きました。
今こうして平和に暮らしていることのありがたみを切実に感じます。

二宮くんの熱演が光る。もう元アイドルとか忘れる。
二宮くんの演技は今まで好みじゃなかったけど、この作品を見て変わった。彼の生き様が投影されてるようにも思う。
そして松坂桃李、安田顕らを脇役にすると作品の格がさらに上がる。

北川景子、美貌にばかり目が行くが、何回泣かされたか。

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ハマー
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