「フレンチ・ディスパッチ」ベニチオ・デル・トロが凶悪犯の天才画家に シュールでコミカルなストーリー予告公開
2021年12月15日 10:00

「グランド・ブダペスト・ホテル」のウェス・アンダーソン監督が、フランスの架空の街にある米国新聞社の支局で働く個性豊かな編集者たちの活躍を描いた長編第10作「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」が2022年1月28日から全国公開される。

突如急死した編集長の追悼号のため、個性豊かな記者たちによる選りすぐりの4つのストーリーが描かれる本作。このほど、劇中で描かれるストーリーのうちのひとつで、ティルダ・スウィントン演じる美術界の表も裏も知り尽くすJ・K・L・ベレンセンの「確固たる名作」の物語の予告編映像(https://youtu.be/rnL0G88Vf88)、場面写真、メイキング画像が公開された。
服役中の凶悪犯でありながら天才画家のモーゼス・ローゼンターラー(ベニチオ・デル・トロ)は、看守のシモーヌ(レア・セドゥー)をモデルに絵画を描いていた。そんなモーゼスの絵に目をつけた囚人であり画商のジュリアン・カダージオ(エイドリアン・ブロディ)は、モーゼスを美術界に売り出そうと画策をするも、思いもよらない展開で計画が台無しになる。

このほど公開された映像では、ベレンセンがモーゼスを「偉大な画家」と紹介する場面や、モーゼスの才能を開花させたミューズであるシモーヌがポーズをとる様子、囚人たちが暴動を起こすカオスな状況のほか、モーゼスに散々振り回されるジュリアンの様子が、アンダーソン監督らしいシュールさとコミカルさをもって映し出されている。
アンダーソン監督は、長年“ベニチオ・デル・トロで映画を撮りたい”と望んでおり、本作でそのデル・トロが演じるモーゼスは、同じく長年あたためていたキャラクターだったといい、「何年も前に、ずっと書きたいと思っていた、画家についての脚本を書きました。このエピソードの一部はそこからきています」告白している。

シモーヌを演じ、アンダーソン監督と「グランド・ブダペスト・ホテル」以来2度目のタッグとなったセドゥは、オファーに即答で「イエス!」と答えたといい、「彼の作品はとても豊かだと感じるのですが、それは視覚的に豊かであるというだけでなく、彼独特の演出手法があると思います。彼はとても詩的です。あまり感傷的になり過ぎないものの、同時に感傷的でもあるというところが好きです。すべてのキャラクターには、その外見の下にリアルな感情があると思います」とアンダーソン監督作品の魅力を語っている。
本作にはスウィントン、ベニチオ・デル・トロ、レア・セドゥー、エイドリアン・ブロディのほか、フレンチ・ディスパッチ誌の編集長アーサー・ハウイッツァー・Jr役でビル・マーレイ、私生活に秘密を抱えた高潔なジャーナリストのルシンダ・クレメンツ役でフランシス・マクドーマンド、美食を追求する祖国を追われた孤独な記者ローバック・ライト役でジェフリー・ライト、どこへでも自転車で出かける無鉄砲な記者エルブサン・サゼラック役でオーウェン・ウィルソン、カリスマ性を放つ学生運動のリーダー、ゼフィレッリ・B役でティモシー・シャラメ、学生運動の会計係のジュリエット役でリナ・クードリ、シングルファーザーで美食家のアンニュイ警察署長役でマチュー・アマルリック、アンニュイの部下の警察官にして、伝説の“名シェフ”ネスカフィエ役でスティーブン・パークが出演する。
また、役どころは明らかにされていないが、エドワード・ノートンやシアーシャ・ローナン、ウィレム・デフォー、クリストフ・ワルツ、ジェイソン・シュワルツマン、エリザベス・モス、セシル・ドゥ・フランス、アンジェリカ・ヒューストンといった豪華キャスト陣が参加している。
「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」は、2022年1月28日から全国公開。
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