「フレンチ・ディスパッチ」オーウェン・ウィルソンが架空のフランスの街をレポートするストーリー予告
2021年12月9日 09:00

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「グランド・ブダペスト・ホテル」「犬ヶ島」のウェス・アンダーソン監督が、フランスの架空の街にある米国新聞社の支局で働く個性豊かな編集者たちの活躍を描いた長編第10作「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」。劇中で描かれる4つのストーリーのうちの一つ、オーウェン・ウィルソンが演じる自転車レポーターの物語の予告映像(https://youtu.be/nyGNyeL1PLE)、場面写真、メイキング画像が公開された。
突如急死した編集長の追悼号のため、個性豊かな記者たちによる選りすぐりのストーリーが描かれる本作。最初に展開する物語ではオーウェン・ウィルソン演じる、向こうみずな自転車レポーターのエルブサン・サゼラックが登場し、トレードマークのベレー帽を被って自転車に乗りながら、劇中の舞台であるフランスの架空の街アンニュイ・シュール・ブラゼを紹介する様子が描かれる。
映像では、“訪れた街の最も物騒な顔に惹かれる”という性格のサゼラックらしい切り口で街の怪しい地区を軽快な口ぶりで説明。ビル・マーレイ演じる編集長アーサー・ハウイッツァー・Jrが記事原稿を読み、様々な提案をする場面も。自由気ままなキャラクターたちや、画角や色味を工夫した演出などアンダーソンらしい作風、フランスらしい情景に期待膨らむ仕上がりだ。
アンダーソン監督は「短編のオムニバス映画を撮ることが長年の夢でした。『ニューヨーカー』と出版界で著名な記者に触発された映画です。長年にわたりフランスに住んでいましたので、フランスの映画、特にフランス映画に関係する映画を撮りたいとずっと思っていました」と思い入れを吐露。さらに監督とは学生時代からの親友でもあるウィルソンは「大学で相部屋だったとき、アンダーソンはいつも『ニューヨーカー』を読んでいました。珍しいですよね。定期購読していたかどうかは思い出せません。多分、経済的に無理だったかもしれません。でも、本当に熟読していました。物書きの卵にはうれしい贈り物ですよね」と貴重なエピソードを明かしている。
2022年1月28日から全国公開。
(映画.com速報)