1987、ある闘いの真実

劇場公開日:

1987、ある闘いの真実

解説・あらすじ

「ファイ 悪魔に育てられた少年」のチャン・ジュナン監督が、韓国民主化闘争の実話を描いた社会派ドラマ。1987年1月、全斗煥大統領による軍事政権下の韓国。南営洞警察のパク所長は北分子を徹底的に排除するべく、取り調べを日ごとに激化させていた。そんな中、行き過ぎた取り調べによってソウル大学の学生が死亡してしまう。警察は隠蔽のため遺体の火葬を申請するが、違和感を抱いたチェ検事は検死解剖を命じ、拷問致死だったことが判明。さらに、政府が取り調べ担当刑事2人の逮捕だけで事件を終わらせようとしていることに気づいた新聞記者や刑務所看守らは、真実を公表するべく奔走する。また、殺された大学生の仲間たちも立ち上がり、事態は韓国全土を巻き込む民主化闘争へと展開していく。パク所長を「チェイサー」のキム・ユンソク、チェ検事を「お嬢さん」のハ・ジョンウ、学生デモに立ち上がる大学生を「華麗なるリベンジ」のカン・ドンウォンと豪華キャストが共演した。

2017年製作/129分/G/韓国
原題または英題:1987: When the Day Comes
配給:ツイン
劇場公開日:2018年9月8日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0「国のために死ねない」国民養成映画

2018年10月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

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マユキ

3.51987年というとそれほど昔のことでもないが、韓国はこんな状態だっ...

2025年5月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

1987年というとそれほど昔のことでもないが、韓国はこんな状態だったのか。
共産主義を排除することを最優先とする警察。
拷問、脅迫が当たり前のように行われる取り調べ。
一応はすっきりした結末にはなっているが、観ていて恐ろしかった。

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省二

4.0🎦タクシー運転手 約束は海を越えてと対を為す。

2025年4月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

この歴史的事件が隣の国で日本のバブルの最中起こっていたことにショックを受けた。内容は殆ど日本の1960年代後半から1970年だ中盤までの出来事だ。軍事政権の恐ろしさを目の当たりにするこの映画、光州事件とセットで考えなければいけない。日本にはもはや戦中の記憶も学生運動の動乱の記憶もない。遠くどこか知らない出来事に思えてしまう今の日本が怖くなる。

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mark108hello

5.0真実の闘い

2025年1月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

真実が闘うための唯一の武器である人たちは、暴力や恐喝にも屈しないし、賄賂や誘惑にも靡かない。
権力や金に捉われている者たちにはそれがわからない。

ハン・ジョンウ演じる権力に屈しない検事や記者たちが中心となる前半、そしてラストの逆転には胸がすく。

キム・テリ演じる大学生とユ・ヘジン演じる叔父の看守が中心となる後半は、2人の稀有な魅力によってこの題材の映画にあってさえ微笑ましいシーンが不自然にならず、かつ緊迫感に包まれてラストへ一気に持っていかれる。

一応見せ場は作られているが民主活動家を演じたソル・ギョングがあまり活躍しなかったのは残念。

そして何より、対共所長を演じたキム・ユンソクの迫力に圧倒される。

まさに韓国映画界のオールスターキャストで、昨年公開された「ソウルの春」同様、現代史の汚点を、エンタメとして作りあげ、それが大ヒットする。韓国の映画人は観客を信じているし、観客も意識が高いのだろう。
映画に関しては実に羨ましいが、現実の世界はどうだろう。のほほんと暮らしていられる日本はいかに幸せであるということか。

余談ですが、
戦前日本で英語の教師をされ、後年日本の歴史の研究者の第一人者となられた米国人の方が、日本は権力の二重構造になっており、武力で国を治める者の上に天皇さまがいらっしゃったから、独裁者によって国が支配されることがなかった、と語ってくださったことがある。当時はあまりピンとこなかったが、この映画をはじめとして韓国、そして北朝鮮、中共、ロシアなどをみているとなるほどそういうことかと思う。演説の最中にヤジを飛ばす聴衆に対して「あの人たちには負けたくない」と言った総理もいたが、そういった政治家・権力者の上に国民にひとしく思いを寄せてくださっている天子様をいただいている私たちは何と幸せなことか。

タイムリーに再公開してくれた劇場に感謝したい。

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大吉