ジブリ飯を体と心で味わう!ジブリ美術館で食事シーンの企画展示スタート
2017年5月26日 17:10

[映画.com ニュース] 東京・三鷹の森ジブリ美術館で5月26日、新企画展示「食べるを描く。」の内覧会が行われ、企画・監修を務めた宮崎吾朗氏が出席。本企画展の見どころ、父である宮崎駿監督と“ジブリ飯”にまつわるエピソードを明かした。
本展示会は、スタジオジブリ作品の「食事シーン」を取り上げ、アニメーションの原画や制作資料とともに、それらのシーンがどのように描かれているのかを紹介。食事という日常描写のなかに込められた作り手たちの思いを解き明かす。
展示室入り口には、食事風景を収めた場面写真、ジブリ飯を再現したメニューサンプルが壁一面に並び、映画の“おいしい記憶”を呼び起こす。最初のコーナーはタイトル企画「食べるを描く」。「天空の城ラピュタ」でパズーとシータが目玉焼きトーストを食べるシーン、「千と千尋の神隠し」で千尋がハクにもらったおにぎりを涙を流しながら食べる姿、「ハウルの動く城」でハウルが作ったベーコンエッグをみんなで食べる場面など、ジブリ作品の食事シーンの制作工程を解説している。
同コーナーについて、吾朗氏は「なんでスタジオジブリの作品、特に宮崎駿監督作品はごはんがおいしそうにみえるのか。話のなかで素敵なものが出てくるからなど、いろいろ理由はつくのですが、どうもそれだけではない。実はアニメーションの技術そのものでおいしそうにみせている」と明かし、「食べ物を線と色で表現し、それをどう食べさせるのか。最終的にどういうシチュエーション、どういう話の文脈のなかで食べさせるのか、全部が合わさって皆さんの記憶に残る」と説明した。
見逃せないもうひとつのコーナーは立体展示「食べるを作る」。「となりのトトロ」に出てきたサツキとメイの家の台所、「天空の城ラピュタ」のタイガーモス号のキッチンを再現しており、映画の世界を体感できる。吾朗氏は、本コーナーはファンへのサービスとして設けたと言い「サツキとメイのお台所には……サツキちゃんとメイちゃんごっこができる仕掛けをしてあるんです」と声を潜め、ニッコリ。「ここにいる大人の皆さんもやりたくなる。大人の方も童心に返って楽しんでいただける仕掛けかなと思います」と呼びかけた。
数々の名食事シーンを生み出してきた宮崎駿監督だが、実生活でも食へのこだわりがあるという。吾朗氏は「宮崎監督の作品はよく目玉焼きが出てくるんです。それも大体ベーコンエッグなんです。家で作っている時も、大体ベーコンエッグ。作り方にすごくうるさいんです(笑)」と明かし、場内を笑わせた。企画展示「食べるを描く。」は5月27日~18年5月を予定している。三鷹の森ジブリ美術館の入場は日時指定の予約制。
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