メアリと魔女の花のレビュー・感想・評価
全431件中、21~40件目を表示
テンポがとても良い作品
全体でのレビューの点は高く無いようですが、個人的にはとても好きな作品でした。
主人公のメアリが実年齢(11歳)以上に大人びているというのもあってか、行動に破綻は無く、特に大きな波乱やドタバタも無く終わるのですが、登場人物も絞られており、話のテーマは明快でした。
ただ、主人公のバックグラウンドなども、ほぼ説明が無く進むので、観る側は傍観者といった感じで、主人公に対する感情移入はしにくいかもしれません。ただ、美しい映像とともに、テンポ良く進むのでストレス無く観られる映画として個人的にはおすすめです。
メルヘンチックからドラマチックな展開
メアリスミスは転校したので片付けが山の様にたまっていた。 メアリは森へ入って夜間飛行と言う魔女の花を見つけて来た。 また猫に連れられ木にからまったほうきを見つけた。
ほうきの操縦も分からず空へ飛び出したらびっくりだね。なかなかメルヘンチックからドラマチックな展開だね。
声に痺れる‼️❓
テレビの録画。
ストーリーや映像はジブリの平均以下。
でも、杉咲花と神木隆之介の声を聞いてるだけで、本当に、心地よい。
上手いとゆうより、意志を感じるんだな、熱くて、真摯で、ひたむきで、魂を揺さぶるような、胸に迫るような、強い意志が。
二人の声を聴けただけで、少し🤏だけ、心が熱くなって、感動しました🥲ありがとうございました😭
金曜ロードショーで鑑賞
屋根裏のラジャー公開に合わせ、金曜ロードショーで放送していたので鑑賞。
映像やキャラクターはジブリに世界観踏襲していて悪くなかったです。
アニメーションもほとんど手書きでファンタジー感がありましたね。
主人公はたまたま魔女の花を見つけ魔女の世界に入り込んでしまい、シャーロットおばさんの過去を知ります。
友人のピーターが魔女たちに誘拐されそれを助けに行くという陳腐なストーリーで、子供には分かりやすいでしょうが、大人が見るには薄っぺらいストーリーで感動要素はなかったです。
敵キャラ塩沢ときと小人科学者もしょぼく、タイムボカーンのような設定。
雑魚キャラも無駄に描きすぎて、千と千尋なんかと比べるとチープ。
とりあえず、スタジオポノックとしてなんとか長編アニメ作りましたというレベル。
米林監督の力量不足でいかに宮崎アニメが偉大かが分かってしまう出来。
個人的には、借りぐらしのアリエッティの方が好き。
まあ、それでもジブリの遺伝子が残ってるので、これは絶やさずに後世に残していってほしいですね。
最新作の屋根裏のラジャーはまだ冒頭シーンしか見てませんが、手書きアニメーションと最新デジタル技術が融合した新感覚の映像のようです。
監督も二ノ国の百瀬 義行さんなので、作品としてはこちらの方が評価高そうです。
やっぱり好き 米林監督
スタジオポノック ラジャー上映記念 見るかどうか 金ロー
ながら見だが期待以上に良かった。
丁寧で面白い 破綻せずにエンターテイメントしてる。
ヒットさせたいという思いが高じてジブリとか他のもの全部マネして詰め込んだのかも。
それなら私は好き。面白い監督だと思った。世間のダメ出し酷いと思う。頑張ってほしい。
若い世代の「がんばった」が詰まっていた
テレビ放送に合わせて、以前観た時の過去ブログから転載。
メアリが何を思い、何を感じて行動するのか、感覚的に理解できない。
混乱して、「あ、私のせいだった」と口にはするものの、それが心からの行動に見えない。
キャラを立てられず、ストーリーや設定だけ追っちゃって、物語を進めるためだけの都合での行動を強いられていたような。
そのへんが「薄さ」に感じてしまうのがネック。
特に絵柄を含め、かなりジブリを意識させるように作っているので、過去の名作のイメージが各所に入ってるのが、マイナスに感じてしまった。
・混乱する城から脱出する魔女(カリオストロ)
・魔女を負う魚兵(ポニョ)
・急速に育つ樹(トトロ)
・クロネコとホウキで飛ぶ魔女(魔女宅)
・暴れる動物の群れ(もののけ)+ナウシカの王蟲、けものフレンズ
・光る花(石っぽい=ラピュタ)
しかし、一からスタジオを立ち上げたプロデューサー、監督の2人の情熱と努力。
それに力を貸した、旧ジブリ関係者たち(原画・背景のテロップ)。
日テレ他、ジブリに協力した各出資者たち。
若い世代の「がんばった」が詰まった作品でもありました。
うん。応援したくなった。
次作に期待します。
ところで…
それはそれとして、最後に魔力を二人とも失っていたはずなのに、どうやってホウキが飛んでたのかが謎。
米林監督の自立の決意を感じる作品
“魔女ふたたび”というキャッチフレーズから、名作・魔女の宅急便を継承した作品だと予想していたが、全く違ったテーマの作品だった。本作は、ふとした切欠で魔法の力を身に着けてしまった少女が、魔法の力に戸惑いながら、多くに人に助けられながら、自らの力、意志で生きていくことを決意するまでを描いている。
本作の主人公は、好奇心旺盛な少女メアリ(杉咲花)。主人公は、森に入って見つけた魔法の国から盗みだされた魔法の花(夜間飛行)の力で一夜限りの魔法使いになってしまう。そして、主人公は、魔法の箒で空を飛んでいた時に、偶然、天空にある魔法大学に侵入し新入生に間違われ、大学の邪悪な魔法使い達に、魔法の花の存在を知られてしまう。邪悪な魔法に満身創痍になりながらも、主人公は必死に魔法の花を守っていくが・・・。
本作は、随所にジブリ作を彷彿とさせるシーンが散りばめられている。主人公の箒をつかった滑空シーンは、魔女の宅急便に比べ、若々しく、迫力も増しているが、ここはジブリ作がもっとも得意としていた空中シーンでもある。国籍不明であるが、自然豊かな風景、のどかな人々の佇まいも、ジブリ作品の特徴である。このように、本作は、米林監督のジブリ愛に溢れているが、エンドロールに感謝の項目があり、宮崎駿監督、高畑勲監督の名前が記載されていたことから、ジブリへの感謝と惜別の意識も感じられる。
しかし、本作は、ただそれだけの作品ではない。本作で際立っているのは、後半で、大切な友達ピーター(神木竜之介)を助けるという主人公の強い決意を秘めた鋭い眼差し。そして、ラストで、魔法に頼らず、これからは自分の力で生きていこうと決意するシーンである。魔女の宅急便が成長物語だったのに対して、本作のテーマは自立である。更に言うなら、後半、ラストでの主人公の自立の決意は、米林監督自身の投影であり、米林監督のジブリ色からの自立を強く感じる。
米林監督の真価が問われる次回作を心して待ちたい。ジブリから旅立った米林監督が何処に着地するのか見極めたい。そして、ジブリの時と同様に、着地点から生み出されることが期待できる良作を観続けていきたい。
薄い上にとっ散らかって収拾つかなくなった映画
薄い。薄すぎる。
一体何を言いたいんですか?テーマもわからない。
魔女宅でラピュタをやりたかったんです。でも失敗しました。みたいな映画。
やりたいこと多すぎで詰め込んだけど力不足で消化できずそのまま放置したようなストーリー。いや、ストーリーになっていましたか?あれ。まだマーニーやアリエッティのほうがマシだった。アリエッティもまぁ酷かったが。
もっと脱ジブリ色があってもいいとも思うのだけど、やっぱりジブリ出身...
もっと脱ジブリ色があってもいいとも思うのだけど、やっぱりジブリ出身はジブリになってしまうのかな。
メアリとピーターの関係性は薄い気がしたし、ストーリー展開もワクワク感が薄かったのが残念。
けれど、背景の描き方は素晴らしかったです。
絵は綺麗、動きも素晴らしい・・・でも、映画としては・・・
ある花の力により魔法を取得した少女の不思議な体験を描く物語。
他の方も書いていますが、ジブリを想起させる映画ですね。「千と千尋の神隠し」「魔女の宅急便」「天空の城ラピュタ」・・・
本作中に出てくるシャーロット叔母様と家政婦さんが、「魔女の宅急便」に出てくるパイ包み焼きのおばあ様と家政婦さんにそっくりで、流石にやり過ぎのように感じます。
そう感じてしまうからでしょうか?ジブリ以外にも、魔法学校から「ハリーポッター」を想起させますし、動物たちとの疾走シーンは「SHIROBAKO」の劇中劇(元々は「君よ憤怒の河を渡れ」のオマージュかな?)が想起され、継ぎはぎだらけの作品に感じられました。
例え「真似」でも「継ぎはぎ」でも面白ければ良いのですが、設定・ストーリーが薄くて、面白みを感じないのは致命的。
例えば、校門に入る前に「入学希望でなければ変身させられる」って設定。『何故?』ってなりますよね。「千と千尋・・・」では千尋の両親がブタになっていますが、神と人間が明確に分かれているからこそ説得力が出てくるものです。でも、この映画ならどうでしょう。魔法使いと人間は明確に区別されているようには見えませんし、区別されているのであれば易々と校門から中に入れるわけがありません。設定自体雑なのに、その設定を用務員さんが読み上げる演出には、空いた口がふさがりません。
例えば、「シャーロット叔母様が魔法使いだった」という設定も、『だから?』と言いたくなる設定です。序盤からメアリが「何故魔法が使えるの?」という謎かけがしっかりとあれば、その伏線回収になるのでしょうが、その謎かけがないので『だから?』にしかなりません。
ピーターを助けるアドバイスや方法を与えられれば、意味があるのでしょうが、それもなし。本当に『だから?』です。
この設定を入れるタイミングは、物語の構成上とても大切なものだと思います。中盤で敵に敗れる主人公達が、闘いの意味や方法を考え最後の闘いに挑む。大切な「間」になるところです。例えば、「ルパン三世カリオストロの城」では、ルパンがクラリスとの過去を思い出し、闘いのモチベーションを改めて高める場面です。
後半の盛り上がりが乏しく感じてしまうのは、この「間」が中途半端になっているのも一因だったと思います。
敵役の力不足も致命的です。魔法学校の校長と教授とはいえ、たった二人。そもそも決して悪人ではなかった二人では敵役としては力不足のように思えます。
折角、「学校」なのですから、生徒たちを巻き込むべきだったと思います。積極的に校長に協力する生徒と、反対する生徒を登場させたらどうでしょう。敵役はより強大になりますし、反対する生徒たちとの連携はカタルシスを感じる展開になったように思います。
酷評しましたが、それでも映像の美しさ、キャラデザイン、動き・・・等は、素晴らしいクォリティだったと思います。
ハートフルよりテクニカルが際立つ
例えば、感情の「怒り」を表現するとき、シーンに合わせた「怒りのパターン」からチョイスし、技術的な見せ方でもって表現をしている雰囲気。そこには、左脳的な配置でキャラクターが動いているようすで、どうも感情移入が難しい。
「見やすい」のだろうけど、キャラクター全員が足りすぎていて「足りない」。キャラクターとして欠けている部分がないから、面白味がない。誰でも頂ける料理のような、好かれる料理のような、クセのない映画。
制作者の心情が現れているのは「線の多さ」。ジャケットのヒロインの髪の「線」が多い。その分、表現できるのかもしれないが、線の多さがそのまま不安の多さを語っているようで、映画をつくるプレッシャーを感じているようで、プレッシャーに押しつぶされそうになりながら作った感がみえて、すこし痛々しい。大看板のジブリがちらつくなら、なおさらだと思いますが。
人間味という部分を表現しきれずに、テクニカルでカバーした現代の映画。たばこ吸って絵描いてたアナログな監督とは相反する作り方なのか。今後このスタジオなりの作り方が確立できて、きちんと人間らしい、人間くさい人生経験が制作者に伴えばジブリを超えることもできると思う。超えていかなければ意味がない。今後に期待。
宮崎の作家生の危うさ、それが面白味だった。
宮崎駿得意の成功表現だけで敷き詰めた安全サイドの一本。
表現の充実に偏執性や変態性が混じり込む様にこそ宮崎の作家性の危うさがあり、それが面白味だったと知る、小津の如し。
未来少年コナンはもう誰にも撮れぬのか。
物語に対して向き合ってこなかったクリエイターの作る物語
今まで売れたアニメがなぜ面白かったのか、
監督自身がまるで向き合ってない、分析してない、考えてない。
結果、流行ったものの上っ面だけ真似したひどいアニメが出来上がる。
ジブリ出という箔のおかげてこんなクソ映画に大金使ってもらえているんだろうな、羨ましい。
脚本に名を連ねてる米林宏昌監督か、坂口理子さんか、どちらが悪いのかわからない。
次作があるのなら、本作を本当に反省してほしい。
マダム塩沢とき・マンブルチューク!
ジブリ制作部門解散によってゼロからのスタートとなったスタジオポノックの米林宏昌監督。彼は石川県出身の方なので「これは見なきゃ!」、と『思い出のマーニー』さえ見ていない嘘の郷土愛を携えての鑑賞。
『魔女の宅急便』や『ハリーポッター』シリーズと比較されがちな今作。ストーリー的には全く違うし、主人公メアリの年齢も11歳とどちらかと言えば小人向きであります。疾走感もそれほど感じられませんでしたし、宮崎アニメによく見られるマニアックな奥深さも感じられませんでした。劇中にセカオワがいたぞ!なんてことも、セカオワに興味がないため乗り切れません。そんな中にあってもジブリ出身映像作家の作品であるため、ジブリ作品のキャラクター類似点などに注目すれば楽しめるかと思います。
森の中で紫色のスズランのような不思議な花“夜間飛行”とホウキを見つけたメアリ。ピーターからは「赤毛の子ザル」などと呼ばれるこの主人公メアリが、『となりのトトロ』に出てくるメイちゃんがちょっと大きくなった感じ。食欲旺盛でガツガツ食べるイメージのあるメイちゃんですが、声優が杉咲花なので、どうしてもCookDOのCMを思い起こしてしまうのです。映画では食事シーンがあったかどうか・・・思い出せません。
ホウキに乗って魔法界のエンドア大学に到着したメアリ。大学ではマダム・マンブルチュークという、おっかない校長が登場。『天空の城ラピュタ』のドーラだとか、『千と千尋の神隠し』のゆばーば&ぜにーばに似ているのかもしれないけど、塩沢ときを思い出してしまったら、もう塩沢ときにしか見えません・・・そんなキャラの吹き替えを天海祐希が・・・夏木マリにやらせとけ!てな感じです。
そして小日向文世の声だとすぐにわかる、エンドアの魔法科学者ドクター・デイ。『千と千尋の神隠し』の釜爺にも似ているのですが、頭の大きさが全く違います。『プリンプリン物語』のルチ将軍の頭の大きさくらいあるのです(似てるかも)。
大人的な見方をすれば、魔法という名の権力を全て手に入れた瞬間に傲慢さが生まれ、「こんな人たちには負けません」と言うがごとく、史上最強の戦闘力を身につけた独裁者になってしまうマダムとドクターが、力を持たないちっぽけな人間の勇気と知略により敗北し改心するという物語・・・でしょうか。
【2017年7月映画館にて】
魔女、ふたたび。
2020年10月11日
映画 #メアリと魔女の花 (2017年)鑑賞
#米林宏昌 監督がジブリ退社後に #スタジオポノック を立ち上げて作りあげた映画
絵は麻呂らしいタッチでストーリーも悪くないと思うが、娯楽的な盛り上げとか少し弱いのかな?商業的にはやはり #宮崎駿 が天才なのか、#鈴木敏夫 がいないからか
ジブリの面影いっぱい!
魔女の宅急便やトトロ、千と千尋などなど…
その面影を探すだけでも楽しい!
メアリが森の中で、魔法の花を見つける。
その力で、ホウキに乗って、
空が飛べるようになる!
到着したのは、魔法大学!
そこでは、おぞましい実験が進んでいた!
なんと言っても声優人が素晴らしかった!
杉咲花、神木隆之介、大竹しのぶ、
天海祐希、小日向文世…
彼らの演技力で物語に深みが増した!
と言っても過言ではない!
映像美、メッセージともに、
ジブリの深さには敵わないけど、
魔法、冒険、友情…とても楽しめました!
反原発の祈りを感じる。
・魔法=原子力と置き換えてもなんだか筋が通る
・いろんなドキュメンタリーをみると、スタジオジブリのオフィス内には至る所に反原発の文字が貼られてます。作品の本質は宮崎駿的思想なのだと感じる。
・宮崎駿は、「世界が生き続けるためには子供の存在が不可欠だ」と言っていました。
「子供という存在自体が生の世界を繋ぎとめている」と。
(砂田麻美監督のドキュメンタリー、夢と狂気の王国より)
・将来的に子供たちの世代が、原子力という魔法の言いなりになってはいよいよヤバいことになるという危機感があるのではないか
・映画の中で、魔法がもたらす楽しさ、危うさの描き方のバランスが非常に配慮されてる
・魔法は見たことのない景色を見せてくれる。しかし、こんなエグいことも引き起こす。
・冒頭に魔法の力で、木々がものすごいスピードで成長するシーンがあるが、鳥もものスゴイ勢いで成鳥になる。そこのちょっとした気味の悪さのさじ加減が絶妙。
・実験台にされた動物たちのグロさはこれ見よがしだけど笑
(子供たちに魔法の恐ろしさを植え付ける大人たちの本気度ハンパない)
・ついには魔法の実験でメルトダウン。
・子供には伝わらないかもだけど大人がみたら、これはと思うシーン。
・そしてついにはハッキリと「魔法はいらない」と断言します
・もともと映画はプロパガンダや国民への教育のために発明されたものですが、そういうカラーが強い作品。そういう意味ではただのおとぎ話じゃない。
・この不幸や時代を絶対繰り返してはならない、このままでは繰り返すぞという危機感という点では、初代ゴジラ、シンゴジラにも通ずるものがある
・作画の美しさはさすが。
(空気の動きを感じる服や髪の波打つ描写はやっぱりすごい。背景もあったかい!)
・劣等感を抱えた少女が次第に自信を取り戻し元気になるストーリーは、相変わらずジブリ。
・いつの時代もそういう劣等感を抱えた人が多いのかもしれない。
・千と千尋×魔女宅×不思議の国のアリスというような雰囲気
(この組み合わせ絶対美味いっしょ!という幕の内弁当感ある)
・エンドロールに、
「感謝 宮崎駿 鈴木敏夫 高畑勲」
の文字
全431件中、21~40件目を表示