全米映画ランキング : 2022年3月4日~2022年3月6日

全米映画ランキング:2022年3月8日発表(毎週月曜日更新)

全米週末興行成績:2022年3月4日~2022年3月6日
(金額・順位は確定後のもの)Box Office Essentials

順位

先週

タイトル「邦題」/配給(日本配給)

上映週

週末の興収
(単位:$)

累計興収
(単位:$)

1 THE BATMAN ザ・バットマン

The Batman
「THE BATMAN ザ・バットマン」

Warner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

1 128,500,000 128,500,000
2 1 アンチャーテッド

Uncharted
「アンチャーテッド」

Sony Pictures
(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

3 11,000,000 100,276,384
3 2 Dog

Dog

United Artists Releasing

3 6,000,481 40,007,000
4 3 スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム

Spider-Man: No Way Home
「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」

Columbia
(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

12 4,400,000 786,488,223
5 4 ナイル殺人事件

Death on the Nile
「ナイル殺人事件」

Walt Disney
(ディズニー)

4 2,727,000 37,094,747
6 6 SING シング ネクストステージ 11 1,520,000 153,568,760
7 5 ジャッカス FOREVER 5 1,360,000 54,452,006
8 9 シラノ

Cyrano
「シラノ」

United Artists Releasing
(東宝東和)

2 682,607 2,574,557
9 10 スクリーム 8 570,000 80,225,807
10 7 マリー・ミー

Marry Me
「マリー・ミー」

Universal
(東宝東和)

4 530,000 21,413,740

R・パティンソン主演「THE BATMAN ザ・バットマン」が大ヒットスタート

先週末の全米ボックスオフィスは、2度の延期を経てついに公開されたワーナー/DCコミックスの話題作「THE BATMAN ザ・バットマン」が今年最高のオープニング興収約1億2850万ドルをあげ、首位デビューを果たした。昨年末公開の「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」のOP興収約2億6000万ドルには遠く及ばなかったが、ワーナー配給作品としては「TENET テネット」以来となるHBO Maxによる同時配信なしの劇場限定公開が奏功し、2019年の大ヒット作「ジョーカー」のOP興収約9620万ドルを上回る好スタートとなった。

バットマン=ブルース・ウェインを主人公にしたワーナー製作の実写大作では、1989年に公開されたティム・バートン監督の「バットマン」から数えて10作目となる同作。企画が始まった当初は「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」「ジャスティス・リーグ」の流れを汲み、ベン・アフレックの監督・主演で製作される予定だったが、アフレックが降板。最終的には「クローバーフィールド HAKAISHA」「猿の惑星:新世紀(ライジング)」のマット・リーブスが監督に就き、若いバットマンの戦いを描く内容に変更され、「トワイライト」シリーズ、「TENET テネット」のロバート・パティンソンが主演に抜擢された。

批評的にも興行的にも大成功を収めたクリストファー・ノーラン監督の「ダークナイト」3部作(05年、08年、12年)があったため、新「バットマン」映画の成功のハードルはかなり高いと見る向きもあったが、蓋を開けてみると、多くの批評家から絶賛のレビューが寄せられ、2時間55分という長尺ながら多くの観客を劇場に集めることにも成功した。出演はタイトルロールのパティンソンに、ゾーイ・クラビッツ(=キャットウーマン)、ポール・ダノ(=リドラー)、コリン・ファレル(=ペンギン)、アンディ・サーキス(=執事アルフレッド)、ジェフリー・ライト(=ゴードン刑事)のほか、ジョン・タトゥーロ、ピーター・サースガード。2億ドル超えは確実だが、3億ドルに届くかどうかは今週末の成績次第となる。

2位はトム・ホランド主演のアクションアドベンチャー「アンチャーテッド」。公開3週目は約1100万ドルの興収で累計は1億ドルを突破。3位のチャニング・テイタム主演のコメディ「Dog」は約600万ドルの興収で累計を約4000万ドルとした。

公開12週目ながら4位にランクインしたのは「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」。先週末は約440万ドルを稼ぎ、累計は約7億8600万ドルに。北米以外の累計は10億ドルを突破し、全世界興収は約18億6660万ドルに達している。

今週末はザック・エフロン主演のR指定スリラー「Gold」がリリースされるが、限定公開のため「THE BATMAN ザ・バットマン」のV2が確実視されている。

2022年3月8日更新 藤井竜太朗

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