全米映画ランキング : 2017年12月22日~2017年12月24日
全米映画ランキング:2017年12月25日発表(毎週月曜日更新)
全米週末興行成績:2017年12月22日~2017年12月24日
(金額・順位は確定後のもの)Rentrak Box Office Essentials
順位 | 先週 | タイトル「邦題」/配給(日本配給) | 上映週 | 週末の興収 | 累計興収 | |
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1 | 1 | Star Wars: The Last Jedi | 2 | 100,669,000 | 397,271,356 | |
2 | 初 | Jumanji: Welcome to the Jungle | 1 | 50,400,000 | 67,005,967 | |
3 | 初 | Pitch Perfect 3 | 1 | 25,600,000 | 25,600,000 | |
4 | 初 | The Greatest Showman | 1 | 14,000,000 | 18,598,731 | |
5 | 2 | Ferdinand | 2 | 9,675,000 | 29,157,884 | |
6 | 3 | Coco | 5 | 7,385,000 | 163,504,128 | |
7 | 初 | Downsizing | 1 | 7,280,000 | 7,280,000 | |
8 | 16 | Darkest Hour | 5 | 5,400,000 | 8,253,077 | |
9 | 初 | Father Figures | 1 | 4,920,000 | 4,920,000 | |
10 | 12 | The Shape of Water | 4 | 4,300,000 | 8,865,665 |
「最後のジェダイ」V2、「ジュマンジ」続編が2位デビュー
先週末の全米ボックスオフィスは、クリスマス前の連休のため5本の新作がランクインしたが、前週首位の「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」が約6850万ドルの興収で首位を守りV2を果たした。
同作の10日間の累計は驚異の約3億6500万ドルだが、前作「フォースの覚醒」は同時点での累計が約5億4000万ドル。今作はファンの間で賛否が分かれたことも影響したか、すでにかなりの差がついてしまい、シリーズ記録更新はだいぶ厳しくなってきた。それでも最終興収6億ドル超えは確実で相変わらずの興行力を見せている。
約3640万ドルのオープニング興収で2位デビューとなったのは、大ヒットアドベンチャー「ジュマンジ」の22年ぶりの続編「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」。出演はドゥエイン・ジョンソン、ジャック・ブラック、ケビン・ハート。監督はローレンス・カスダンの息子ジェイク・カスダン。
初登場3位は「ピッチ・パーフェクト」シリーズの最終章「Pitch Perfect 3」。15年公開の前作「ピッチ・パーフェクト2」の約6900万ドルを大きく下回るOP興収約2000万ドルと期待はずれのスタートとなってしまった。
4位も初登場のミュージカル「グレイテスト・ショーマン」。歌って踊れるアクションスター、ヒュー・ジャックマンの主演最新作だったが、OP興収約800万ドルと大ブレーキ。年末年始での奮起に期待がかかる。共演はザック・エフロン、ミシェル・ウィリアムズ、レベッカ・ファーガソン、ゼンデイヤ。
約496万ドルのOP興収で7位デビューとなったのが、マット・デイモン主演のコメディ「ダウンサイズ」。人口増加で住みづらくなった地球の住環境を改善するため、人間を14分の1に縮小する技術が開発され、デイモン扮するポールは約約13センチの大きさになることを選択するが……。レビューは上々だったが、興収は振るわず、デイモンは、ジョージ—・クルーニー監督作「サバービコン(原題)」に続いてスターパワーを発揮できなかった。共演はクリストフ・ワルツ、クリステン・ウィグ、ジェイソン・サダイキス、ホン・チャウ、ウド・キアー。監督は「ファミリー・ツリー」「サイドウェイ」のアレクサンダー・ペイン。
そして8位には、本年度のアカデミー賞主演男優賞の最有力と噂されるゲイリー・オールドマン主演の「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」が約800サイト超に拡大公開され、ついにランクイン。第2次大戦前期、ナチスドイツが欧州各国に侵略を繰り返し、英国にもその脅威が迫るなか首相に就任したチャーチルの知られざるドラマが描かれる。共演にクリスティン・スコット・トーマス、リリー・ジェームズ、スティーブン・ディレイン、ベン・メンデルソーン。監督は「つぐない」「路上のソリスト」のジョー・ライト。
また9位にはオーウェン・ウィルソン、エド・ヘルムズ、ビング・レイムス、グレン・クロース、クリストファー・ウォーケン共演のコメディ「Father Figures」が入った。
その他、3人とも2度以上のオスカー受賞経験のあるメリル・ストリープ&トム・ハンクス主演、スティーブン・スピルバーグ監督による実録ドラマ「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」が9サイト限定で公開され圏外20位につけている。
25日クリスマスからは、ダニエル・デイ=ルイスの引退作「Phantom Thread」(ポール・トーマス・アンダーソン監督)、人気脚本家アーロン・ソーキンの監督デビュー作「モリーズ・ゲーム」(ジェシカ・チャステイン、イドリス・エルバ、ケビン・コスナー出演)が限定公開されたほか、ケビン・スペイシー降板後に猛スピードで再撮し予定通りの公開に漕ぎ着けたリドリー・スコット監督の実録犯罪ドラマ「オール・ザ・マネー・イン・ザ・ワールド(原題)」など賞レースの注目作が公開されている。
2017年12月25日更新 藤井竜太朗